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2012年1月18日 08:55教育コラム第1回「パターン学習は終わった(1)」
公立中高一貫校が制度として認められて10年の月日が経ちました。全国の至るところで公立中高一貫校が開校し,千葉県立千葉中学校のように,県内随一の進学校に設置されるまでになっています。
エリート教育か?という批判をつねに浴びるわけですが,文部科学省または各都道府県教育委員会のねらいはまさにその推進なのだと思います。
そこで,今回から数回にわたって,「わが子をエリートにさせないまでも,公立中高一貫校に合格し,充実した学生生活を過ごさせるために親として考えておくべきこと」を俯瞰してみます。
まず始めに,パターン学習についてです。
パターン学習とは,例えば,算数の計算問題において,計算方法を教え,あとは数字を変えてひたすら解かせ,その計算が素早く解けるようになる...という学習法です。「24× 91 」という計算を筆算で解いた際,なぜかけ算の計算なのに,最後に足すのか...。パターン学習で学んだ生徒は,その理由が答えられません。
「先生が,そのように計算しなさいと言ったから」ということばが返ってくるのが関の山です。パターン学習を土台とした教育は,一般に発展途上の国において,国民の質を総じて高める手法として用いられます。
過去,経済の発展に労働力の供給が追いつかなかった時代が日本にありました。
しかし,いまは違います。
日本のように世界第2位の経済大国として君臨した過去を持ち,中国,インド...に先を越されて,今後,順位を落としていく国,日本がこのような学習法を採っていていいわけがありません。
それに,考えてみてください。パターン学習で公立中高一貫校に合格できると思いますか。ぜひ,公立中高一貫校が出題する適性検査問題をご覧になってください。
時代は,パターン学習を求めていないのです。「思考力」「考える力」「表現力」と言いながら,実際には子どもたちにパターン学習しかさせていない。
もうおわかりでしょう。パターン学習は「考えるということ」を子どもたちにさせない学習法ですから,子どもたちが「考えることをしなくなる」のです。これは教育とはいいません。単なる訓練です。(つづく)


