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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2017/07/31] 文章を細かく分けて考えてみましょう (2)


めがね先生:前回は,文章を細かく分けることで,言葉の単位を学習しました。今回は,文節の並べ方を学習しましょう。たとえば,次の文を見てください。この文も並べ方によって意味が少し変わってきます。

 私たちの / 家族は / 夏休みに / 海に / 行きました。

ムギさん:先生,たとえば次のような並べ方はどうでしょうか。意味がよくわからない文になりましたが。

 夏休みに / 私たちの / 海に / 家族は / 行きました。

めがね先生:そうですね。この文では,「私たちの」という文節が,「海に」という文節を修飾(しゅうしょく)してしまっているので,だれの・どこの「家族」についてかがわからなくなってしまいました。では,次の文はどうでしょうか。
※修飾する・・・ある言葉がほかの言葉の意味をくわしく説明したり限定したりすること。

 来月の / 学芸会, / クラスで / 私は / ダンスを / 見せたいと /  思います。

ムギさん:この文には意味が2つあると思います。1つはクラスのみんなでダンスをして見せるという意味と,自分がダンスをして見せるという意味です。

めがね先生:そうですね。これは,「クラスで」と「私は」という文節の位置がよくないから起こる現象です。1つ目の意味として文を成り立たせるのであれば,「私は」という文節は「思います。」のすぐ前に持ってくるのがよいでしょう。2つ目の意味として文を成り立たせるのであれば,「私は」という文節は文の最初に持ってくればよいでしょう。

ムギさん:文節の並べ方によって,ちがう意味になってしまうのですね。

めがね先生:そうです。文章を書いているときに,思いついたことを思いついたままに書いてしまうと,正しく意味が伝わらない文になります。

ムギさん:なるほど。では,文節を並べる,つまり文を組み立てるときには,どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

めがね先生:一つ目は,修飾する言葉と修飾される言葉はなるべく近づけるということです。たとえば,「とても私はおなかがすいた。」ではなく,「私はおなかがとてもすいた。」というように,「とても」という修飾する言葉を,「すいた」という修飾される言葉のすぐ前に置くということです。二つ目は,「~は」や「~が」などのような主語と「どうする」,「どんなだ」,「何だ」などを表す述語の位置を遠ざけない工夫をすることです。たとえば,「私は自動車が道路をたくさん走るようになった社会の中では交通ルールを守ることだけではなく,交通マナーを守るように心がけることが事故を起こさないためには大切であると考えます。」という長い一文の場合,「私は」という主語を「考えます」の直前に置くようにすると,だれがそう考えるのかがよりはっきり伝わります。

ムギさん:なるほど。文節どうしのつながりをきちんと考えながら文を組み立てることが大切だということですね。

めがね先生:はい。そして,文を組み立てるために大切なことがもう一つあります。それは,一つの文をなるべく短くするということです。意味がはっきり伝わらなくなってしまう原因は,そもそも一文が長すぎるということがあります。主語と述語の関係がいくつもできるような場合には,一度,意味が伝わるところで「。」をつけて,一文を完成させましょう。たとえば,交通マナーに関する先の例文も,「たくさんの自動車が道路を走るようになりました。そこで,交通ルールだけではなく,交通マナーも守ることが大切だと私は考えます。」というように二文に分けるとよいでしょう。

ムギさん:なるほど。作文を書くときには,文の組み立てに注意をはらえるようにしていきたいですね。


掲載日:2017年8月14日
次回の掲載は,2017年8月21日の予定です。