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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2017/10/31] 「する」って何をするの?-動作を表す言葉-


めがね先生:前回は,感情や気持ちを表す言葉について説明しましたね。上手に感情表現が使えるようになれば,表現できる内容も広がってきます。ぜひ,いろいろな感情表現を身につけてください。さて,今回は,日本語の便利さについあまえてしまうというお話です。
ムギさん:あまえてしまうってどういうことですか。
めがね先生:では,次の文を読んでみましょう。

 私は,学校の授業中にインターネットをしました。前の授業で地球環境をやりましたので,それについていろいろ調べました。私は家で父のパソコンをやっているので,学校でも上手にできました。インターネットをし始めると,時間が経つのが早いです。もっとやっていたいと思っていても,時間が来て,やめなければいけません。次の授業でもパソコンで地球環境についてやりたいと思います。

ムギさん:「やる」という言葉がたくさん出てきます。
めがね先生:そうですね。しかし,作文の添削をしているとこれに近い文章を多く目にします。
ムギさん:確かに内容はわかります。
めがね先生:そうですね。「する」や「やる」はとても便利な言葉です。
ムギさん:「インターネットをする」,「環境問題をやる」,「パソコンをやる」と書くだけで何となくは伝わります。
めがね先生:しかし,その「何となく伝わる」は,公立中高一貫校入試では認められません。たとえば,「インターネットをする」というのも,「インターネット」で何かを「調べる」,あるいは「インターネット」上にある「ホームページ」の内容を「読む」といったように,具体的な動作を表す言葉で書き表さなければ「正しく伝える」ことにはなりません。だから,こういった文章はすべて減点されます。
ムギさん:では,「環境問題をやる」は,ここでは「環境問題について学習する」と書き表せばよいですね。
めがね先生:はい。「パソコンをやる」も「パソコンを使う」,または「パソコンを操作する」と書き表す必要があります。そのように見てみると,この文章は次のように直すことができます。

 私は,学校の授業中にインターネットでいくつかのホームページを見ました。前の授業で地球環境について学習したので,それについていろいろなことを調べることにしたからです。私は家で父のパソコンを使っているので,学校でも上手に使うことができました。インターネットでいろいろ調べ始めると,時間が経つのが早いです。もっと調べたいと思っていても,時間が来て,調べるのをやめなければいけません。次の授業でもパソコンで地球環境についていろいろ調べてみたいと思います。

めがね先生:確かに,「~する」をつけることで成立している単語もあります。「勉強する」あるいはくっつきの「を」をおぎなって「勉強をする」という表現は,これ以外での表現を使うとなると逆にぎこちなくなってしまうでしょう。しかし,そういった表現以外のものについては,的確な言葉を使って表現していくことで意味をより明白にすることができます。
ムギさん:「~する」という表現を少しひかえ,別の表現を使うことで,より明白な内容の文を作ることができるということですね。
めがね先生:そうですね。読み手に読んでもらってわかるだろうという姿勢で文章を書くのではなく,自分できちんと伝えてあげることを心がけましょう。そうすることではっきりしない表現は減り,読み手がわかりやすいと感じる文章が書けるようになりますよ。


掲載日:2017年10月31日
次回の掲載は,2017年11月30日の予定です。