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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2017/11/30] 心の動きを表す~「思う」ばかりの文章はダメ~


めがね先生:みなさん,こんにちは。前回は「する」「やる」という言葉の使いすぎに注意!!というお話しをしました。今回も引き続き,作文添削でよく目にする言葉を取り上げます。まずはじめに,次の文章を読んでみましょう。

 本を読むときは,あせらずゆっくり読むことが大切であるという筆者の考えは正しいと私は思います。なぜなら,本をゆっくり読むことで気がつくことがたくさんあると思うからです。本には書き手の思いや考えがたくさん記されていますが,それが必ずしも文字となって表れてくるとは限らないと思われます。文字に書き表されていないことを活字から考えることも本を読む楽しみだと私は思います。そうすると,本をゆっくり読むことで,書き手が書こうとしていたことをよく考えるよゆうが生まれ,内容理解のはばをもっと広げることができるではないかと思います。ですから,私は本をあせらずゆっくりと読むように心がけたいと思います。

ムギさん:文末がすべて「思う」で終わっています。
めがね先生:そうですね。しかし,考えてみると,「思う」には意味や使い方のちがいがあるはずです。それなのに,何でもかんでも「思う」と書いてしまうと,何が何だかわからなくなりますね。
ムギさん:確かにそうですね。
めがね先生:たとえば,「思う」には「感じている」という意味があります。限定はできず,不安はあるけれど「感じている」という意味の「思う」です。先の文章では「・・・筆者の考えは正しいと私は思います。」「・・・限らないと思われます。」などがこの意味にあたります。
ムギさん:なるほど。
めがね先生:さらに,そのように予想・予測するという意味の「思う」もあります。先の文章では「・・・たくさんあると思うからです。」「・・・本を読む楽しみだと私は思います。」などです。
ムギさん:つまり,言葉の意味を考えて,別の言葉に置きかえてみればよいのですね。
めがね先生:その通りです。ただし,注意点があります。それは,微妙(びみょう)なニュアンスはこの際放っておいて,はっきり断言してしまうということです。そもそも,公立中高一貫校入試ではみなさんの考えを書くことが求められているのですから,あいまいに書いてしまうのは逆によくありません。断定をさけた気持ちを表す「思う」と書かず,言い切ってしまいましょう。たとえば,先の文章では,「本を読むときには,あせらずゆっくり読むことが大切であるという筆者の考えに私は賛成です。」とはっきり言い切ってしまうのです。それだけで内容の輪かくがはっきりしてきます。
ムギさん:では,「予想する」「予測する」という意味のときはどうすればよいでしょうか。
めがね先生:その場合は,「~でしょう。」「~だろう。」と書けばよいでしょう。たとえば,先の文章の第二文は「なぜなら」ということばを取りのぞいて,「本をゆっくり読むことで気がつくことがたくさんあるでしょう。」と書きます。つまり,自分の考えを述べる文章で相手から「それはちがう」と言われるのではないかと不安になったり心配する必要はなく,言い切った書き方をすればよいのです。
ムギさん:よくわかりました。
めがね先生:読み手(公立中高一貫校の先生)にわかってもらう文章を書くためには,思い切りのよさも大切です。その思い切りのよさをさらに引き立たせる方法を次回学習していきましょう。


掲載日:2017年11月30日
次回の掲載は,2017年12月31日の予定です。