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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2018/03/19] 「抽象的」とはどのような意味なのか


めがね先生:こんにちは。前回は「具体的」という言葉から課題作文で何を書くべきかを考えました。では,ムギさん。「具体的」という言葉の対義語は何でしょうか。
ムギさん:「抽象的(ちゅうしょうてき)」です。
めがね先生:正解です。今回はこの「抽象的」という言葉について考えま
す。この言葉の意味は辞書では「物事を大まかにとらえて,一般的にまとめられているようす」というように示されています。
ムギさん:これもよくわからない説明ですね。
めがね先生:ではムギさん,一つ質問します。「赤信号では止まりましょう」「かさをさしながらの自転車の運転はやめましょう」「横断歩道をわたりましょう」というのは何のことだと思いますか。
ムギさん:交通ルールです。
めがね先生:そうですね。これら三つの事がらは交通ルールに示されている内容の一部です。ムギさんはこれら三つのことがらを一つの内容としてまとめましたね。このようなことが「物事を大まかにとらえる」ということです。さらに,それをみんなが知っている言葉で置きかえることが「一般的にまとめる」ということです。つまり,ムギさんはこれら三つの事がらから共通した特ちょうを見つけ出して大まかとらえて,みんなが知っている言葉で置きかえたのです。これが抽象的に物事を表すということです。
ムギさん:なるほど。言葉はむずかしいのですが,こういったことって日常生活の中でもやっていることですね。
めがね先生:では,次の①と②の文の(  )にはどのような言葉が入るでしょうか。


 私たちは交通ルール,(   ),「赤信号では止まりましょう」「かさをさしながらの自転車の運転はやめましょう」「横断歩道をわたりましょう」といったルールを守らなければいけません。

 「赤信号では止まりましょう」「かさをさしながらの自転車の運転はやめましょう」「横断歩道をわたりましょう」といったルール,(  )交通ルールは私たちの安全を守るために定められています。

ムギさん:①は「たとえば」,②は「つまり」とか「要するに」といった言葉が入ると思います。
めがね先生:いいですね。①の文は「A,たとえばB」,②の文は「B,つまりA」と簡単にしてみますと,Aの内容は抽象的な内容,Bの内容は具体的な内容と整理することができます。課題作文では,このような抽象的な内容と具体的な内容の組み立てがうまくできているかどうかが問われています。
ムギさん:なるほど。具体的な内容だけでなく,それをまとめた抽象的な内容を書きそえてみれば,より内容がはっきりするということですね。
めがね先生:そうです。具体的な内容だけでは,結局何が言いたいのかがよくわからない場合があります。抽象的,つまり特ちょうを大まかにとらえた言葉や文をきちんと付け加えることで,文章をより明確にできます。
ムギさん:ここまで話を聞いていると,文章がだんだん上手に書けそうな気がしてみました。
めがね先生:ぜひ,練習してみてくださいね。


掲載日:2018年3月19日
次回の掲載は,2018年4月16日の予定です。