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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2018/02/12] 「具体的」とはどのような意味なのか


めがね先生:前回は,理由や根拠はみんなが知っている,または,みんながわかる事実や知識でなければならないというお話しをしました。今回は課題作文の指示に多い「具体的」という言葉について考えてみましょう。
ムギさん:「具体的」っていう言葉はよく聞きますが,これはどういう意味ですか。
めがね先生:「具体的」とは,辞書には「実際に形や内容があり,それをはっきり知ることができるようす」というように説明されています。
ムギさん:う~ん。その説明を聞いてもあまりよくわかりません。
めがね先生:では,ムギさん。緑色をしたものというと,どんなものを思いうかべますか。
ムギさん:そうですね。木の葉っぱ,草,毛虫,きゅうり,かまきりなどでしょうか。
めがね先生:こういったことを考えるときに,なるべくみんなが知っているものをならべてみようと思いませんか。
ムギさん:はい。私の持っているファイルであったり,「○○」という本の表紙といってもみんなにはわかりません。
めがね先生:その通りです。自分だけが知っている,またはわかっているものが,みんなが知っている,またはわかっているものとは限りません。だからこそ,みんなが知っているような事がらをあげようと考えるのです。ところが,課題作文というと,この逆を書いてしまう人が多いのです。これは前回の話の続きになりますが,自分だけが知っていることを書きならべて,「だからこのようにまとめられます」と結論づけてしまう作文が多くあります。これは「私のファイルが緑だから,緑のものはファイルです」と言い切ってしまっているようなもので,読み手が困ってしまいます。
ムギさん:なるほど。気をつけないといけませんね。
めがね先生:そこで,今回の「具体的」という言葉の意味になります。「○○を具体的に示しながら」という指示は,「みんな知っている,またはみんながはっきりとわかる内容を書きながら」という指示だということです。ですから,単に自分の経験だけを書けばよいというものではなく,自分がそれまでに書いてきた内容や自分の考えに沿って,みんなが知っている事がらとなる内容を書く必要があるわけです。
ムギさん:なるほど。どうしても自分中心の話題になってしまうのですが,課題作文は自分のことばかりを書きならべてはいけませんね。
めがね先生:読み手に納得してもらうというのであれば,読み手もふくめてみんながしっている事実や知識を示して,それに合わせた具体的な事がらを書くようにしましょう。


掲載日:2018年2月12日
次回の掲載は,2018年3月19日の予定です。