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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2018/09/10] これはダメ!!<4> 結論で「しかし」??


めがね先生:今回は,自分の意見が定まらないとき,つい書いてしまいがちな文を取り上げます。実は,ほとんどの採点者はそのことに気づきます。では,どこでそれがわかるでしょうか。次の例文を読んで考えてみましょう。

■例文■
 私が中学校に進学して心がけたいことは,いろいろなことにチャレンジすることです。社会に出ると,自分がそれまで経験していなかったことに多く直面するでしょう。そのとき,わからないから,あるいは不安だからといって何もしないというのでは物事が進まず,何もできなくなってしまいます。いまはまだ,中学校での生活はわからないことだらけですが,きっと,小学校で経験したことのないことにぶつかることがあると思います。そんなときでも勇気をもってチャレンジしていきたいと思います。
 しかし,失敗するおそれがあることも知っておかなければいけません。失敗してこうかいしないように,そのチャレンジについてはよく考えていきたいです。

ムギさん:内容はまとまっていますが,どうも書いている人の本心がよくわかりませんね。
めがね先生:何がわかりませんか?
ムギさん:この人はチャレンジしたいのでしょうか。それともチャレンジしたくないのでしょうか。
めがね先生:この文の難点はそこですね。結局,書き手の意見が明確になっていないのです。最後の段落,つまり結論部分で「しかし」という逆接のつなぎ言葉を用いたことで,それまで書いてきた内容をひっくり返してしまっています。
ムギさん:でも,「しかし」と書いて,別の意見を書きたい気持ちもわからなくはありません。
めがね先生:そうですね。しかし,課題作文で大切なことは一つの意見の筋を通すこと,つまり文章に一貫性を持たせることなのです。意見をたくさん書き並べてはいけません。筋道を通して,一つの意見をしっかり説明し通すことが大切です。そこは勇気を持って意見を書きぬくとよいですね。また,文字数をうめることを目的に意見を並べている作文もありますが,意見をいくつも考えるぐらいなら,一つの意見に対して深く考えぬくことのほうが文字数は多くなりますよ。
ムギさん:つまり,今回の作文では,最後の段落は書かないほうがよいということになりますね。
めがね先生:そうです。「チャレンジする」ということの意味や理由について,ていねいな説明を書きこんでいくことをおすすめします。


掲載日:2019年9月10日
次回の掲載は,2018年10月15日の予定です。