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めがね先生

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「国語は読むことだけでなく,書くことも同時に大切!」という考えから,国語の勉強でちょっと行きづまったら作文を書くことをすすめています。自分が伝えたいことを正確に伝られるようになると,国語の力はもっと成長します。いっしょにがんばりましょう。
小春学院塾長 めがね先生
ホームページ http://www.koharugakuin.info

[2018/10/15] これはダメ!!<5> 結論と結びつかない


めがね先生:こんにちは。「これはダメ!!」シリーズは,今回でひとまず最後にします。前回は,結論部分に「しかし」を置いてはいけないという話をしました。ではムギさんに質問します。前回の学習で,私は課題作文では何が大切だと話しましたか。
ムギさん:えーと,課題作文で大切なことは,一つの意見の筋を通すこと,つまり文章に一貫性を持たせることです。
めがね先生:正解です。しっかり覚えていますね。筋を通す,つまり筋道を立てながら書き進めることが大切なわけですから,当然ながら書き出しの主張と書き終わりの結論は同じでなければいけません。では,次の例文1を読んでみましょう。

■例文1■
 私は,海外からの留学生に日本で最も楽しい季節は秋であると伝えたいと思います。秋になると,もみじの葉の色が変わる紅葉が見られます。紅葉の時期になると,多くの人々がそれを楽しみます。毎年秋になると,私の家族も公園で紅葉を楽しみます。
 もみじの葉が風に乗ってひらひら落ちる風景もとてもすてきです。この風景は,日本でしか見ることができない特有のものだそうです。世界の人たちにも,日本の紅葉の美しさを楽しんでもらえると考えられます。ですから,私は海外からの留学生に日本の紅葉を教えてあげたいと思います。


ムギさん:文章はいたってふつうで,不自然な感じがしませんが,主張が変わっていますね。
めがね先生:そうなんです。この文章の主張は何でしょうか。
ムギさん:日本で最も楽しい季節は秋であるということです。
めがね先生:正解です。ではこの文章の結論はどうでしょう。
ムギさん:海外からの留学生に日本の紅葉を教えてあげたい・・・・・・です。
めがね先生:そうです。文頭では,「日本では秋が最も楽しい」と述べられており,その具体例として紅葉が取り上げられています。ところが結論では,この具体例である「紅葉を教えてあげたい」という内容で文章が結ばれているのです。つまり,秋というテーマから始まって秋の紅葉だけに内容が限定されているのです
ムギさん:では,この文章はどうすればよかったのでしょうか。
めがね先生:次の例文を参考にしてみましょう。

■例文2■
 私は,海外からの留学生に日本で最も楽しい季節は秋であると伝えたいと思います。秋になると,もみじの葉の色が変わる紅葉が見られます。紅葉の時期になると,多くの人々がそれを楽しみます。毎年秋になると,私の家族も公園で紅葉を楽しみます。
 もみじの葉が風に乗ってひらひら落ちる風景もとてもすてきです。これは,日本の秋の代表的な風景です。秋の食べ物のおいしさや行事の興味深さと同じように,日本の紅葉の美しさを通しても秋を十分に楽しんでもらえるでしょう。ですから,私は海外からの留学生に日本の秋を教えてあげたいと思います。


ムギさん:話題の進行をテーマである秋にもどすように書くのですね。
めがね先生:そうです。テーマをふまえて内容を発展させるのならよいのですが,みなさんが送ってくれるむぎっ子作文添削の答案を読んでいると,主な主張から内容が限定的になったり,ちがう方向に内容が進んでいったりする作文によく出会います。書き出しの主張と書き終わりの結論が一本の線で結びつくように内容を組み立てていくことが大切です。


掲載日:2018年10月15日
次回の掲載は,2018年11月19日の予定です。