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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2017/03/06] 公立中高一貫校が目指すものを理解しよう


 公立中高一貫校は,どのような目標を持って生徒を育てているのでしょうか。たとえば,神奈川県立相模原(さがみはら)中等教育学校の教育目標の「めざす生徒像」には,次のように書かれています。

・これからの国際社会に対応する幅広(はばひろ)い教養と社会性・独創性(どくそうせい)を備える生徒
・豊かな人間性とリーダーシップを備える生徒
・よりよい社会の構築に貢献(こうけん)できる生徒~次世代を担(にな)うリーダーを育成

 他の公立中高一貫校の教育目標・教育方針(ほうしん)からも,「社会への貢献」「リーダーの育成」「独創性,創造性」などの言葉が多く見受けられます。つまり,公立中高一貫校では,自主的に考えて行動し,社会に出てからリーダー的な存在(そんざい)となって活躍(かつやく)できる人材の育成を目標としています。

 公立中高一貫校では,一問一答式の問題はほとんど見られず,写真やグラフ,表などたくさんの資料があたえられ,それらを総合的に読み取ったうえで説明したり,自分の考えを加えて述べたりする問題が多く出題されています。
 つまり,単にどれだけたくさんのことを覚えているか,または計算がどれだけ速くできるかなどに終わらず,筋道(すじみち)を立ててきちんと考えられるか,あたえられた課題や問題を分析(ぶんせき)し考察し解決するために「自分の頭で考えること」ができるか,そして相手にわかるように表現できるかという観点から問題が作られています。

 将来,みなさんが社会人になると,知識だけでは解決できないさまざまな問題に出くわします。仕事のやり方がわからなくてつまづいたり,人間関係になやんだり。なかなか答えが見つからない場面にぶつかることも多々あるでしょう。

 そのようなときに味方になってくれるのが,目の前に現れた問題がどのようなものなのかを分析し,解決の糸口がどこにあるのかを見つけてどのような行動をとればよいかという「考える力」です。公立中高一貫校がかかげる教育目標は,つきつめれば答えのない問題を解く力を身に付けることにあるのだと思います。

 すでに公立中高一貫校受検(受験)を決めて勉強をスタートしている人は,公立中高一貫校の目標,そして公立中高一貫校へ入ってからの勉強の意義を改めて考えていただきたいと思います。また,受検(受験)するかどうか迷っている人は,「考える力」が大きく成長するいまの時期にその訓練ができる意味を考え,これから生きていくうえで大切な力を養うチャンスになるということも視野(しや)に入れてみましょう。

 世の中の人たちは,みなさんが目をかがやかせながら勉強して成長し,いまよりももっと素敵(すてき)な社会に変えてくれることを心から期待しています。

 もうすぐ新学年です。気持ちを新たにしてがんばっていきましょう。


掲載日:2017年3月6日
次回の掲載は,2017年4月3日の予定です。