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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2017/12/04] 志望校の過去問を効果的に活用しよう!!


 今回は,志望校の過去問の活用法をお話しします。

 入試問題(過去問)は,「こういう問題が解ける生徒に入学してほしい」という,その中学校からのメッセージです。公立中高一貫校によって出題傾向(けいこう)も異なることから,おのずと対策(たいさく)も変わってきます。よって,十分な時間を確保して過去問に取り組みたいものです。

 まず,言うまでもありませんが,正確に時間を計って試験時間内で過去問を解きましょう。入試本番のつもりで,静かな場所で気持ちを高めてください。たとえ時間が余っても試験時間が終わるまで見直しをしてください。

 作文以外の算数,理科,社会系の問題は,試験開始後,すべての問題をざっと見渡して,解けそうな問題と後回しにしたほうがよさそうな問題を見極め,解けそうな問題から確実に解いていきましょう。

 えんぴつを手に持ち,会話文,資料,問いの文の中で大切だと思われるところに印をつけたり下線を引いたりしながら読み進めましょう。問われていることは何か,つまり答えなければならないことは何なのかをしっかりとつかみながら問いを読んでください。

 字は上手でなくても構いませんがていねいに書きましょう。ある程度スピードをあげて書く必要はありますが,採点者に「自分の答案を読んでいただく」という気持ちを忘れないでください。また,国語の授業で習った漢字は,できるだけ漢字で書きましょう。ただし,忘れてしまった場合はひらがなでもしかたありません。無理をして漢字で書いてまちがえたら減点になります。

 試験時間が過ぎたら,いったん問題を解くのをやめて答えの丸つけをし,どの程度できたかを確認(かくにん)してください。その後,さらに時間を使って,まちがえた問題や解けなかった問題,時間切れで手をつけられなかった問題をもう一度考えてください。もうこれ以上考えてもわかりそうもないというところまで徹底的(てっていてき)に考えつくしたら,ふたたび丸つけをします。

 これ以降が大切な作業です。
 答えが合っていた問題は考え方が正しかったかを確認し,まちがえた問題はなぜまちがえたのかを分析(ぶんせき)してください。
 会話文や問いの読みまちがえ,条件や指示の見落とし,計算ミス,知識不足,少し気をつければ防げたケアレスミスなど,正解したつもりの問題でまちがえたときはその原因をしっかりつかみましょう。
 さらに,解く問題の順番は適切だったか,難しい問題に時間をかけ過ぎなかったか,どのようなくふうをすればもう少し得点できたか,次に解くときに気をつけるべき点は何かなど,取り組み方についてもふり返ってみることです。

 まちがえた原因や取り組み方への反省点を明確にしておけば,同じまちがえをくり返すことが少なくなります。それらをメモしておき,過去問を解くたびに「同じミスはしない」とはっきり意識して取り組むことで,つまらないまちがいが減っていきます。

 また,記述の答えは一通りではありません。解答例はあくまでも一つの例であって,必ずしも書かれている通りでなくてもよい場合が多いので注意しましょう。解答例と自分の答えがちがう場合,本質的なところが合っているかどうかをしっかり考察する必要があります。

 最初はなかなか高得点が取れないかもしれませんが,落ちこむ必要はありません。あなたの学力は入試本番の日までのび続けます。入試直前期はプラスのことだけを考えて,マイナスの感情を引きずらないようにしましょう。入試本番でも満点を取る必要はないのですから,明るい気持ちで,1点でも多く得点するための対策だけを考えましょう。

 第一志望校の過去問は,最低2回はくり返して解いておきたいものです。問題の傾向に慣れておけば,精神的に余裕(よゆう)を持って入試本番にのぞむことができます。

 とはいえ,前年度までの傾向がそのまま続く可能性は高いものの,100%そうだとは言い切れません。ある年度から傾向が変わることも十分にあり得ます。しかし,万が一傾向が大きく変わって目新しい問題が出てもあわてないようにしましょう。その対策として,志望校だけにこだわらず,他の公立中高一貫校の過去問もある程度解いておくことも有効です。


掲載日:2017年12月4日
次回の掲載は,2018年1月1日の予定です。