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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2018/03/05] 公立中高一貫校入試の傾向を知る


 新学年をむかえるにあたって,公立中高一貫校に関心を持ち始めた方が多くいらっしゃるでしょう。そこで今回は,公立中高一貫校では,おおむねどのような問題が出題されているのかを述べていきます。学校によって傾向(けいこう)が異なる場合もありますが,全体的な傾向ということで,お読みいただければと思います。

 公立中高一貫校入試は,「小学校で習う学習はん囲」で出題されることになっています。確かに,プラスアルファの知識があれば有利になる場合もありますが,まずは教科書の内容を確実に身につけることが第一歩です。

 国語,算数,理科,社会の主要4教科を土台に,これらの融合(ゆうごう)問題を出題する学校が多く,単に知識を問うのではなく,「考える力」や「表現する力」があるかどうかを試すことが入試の目的になっています。どの科目も,あたえられた資料などをもとに分析(ぶんせき)・思考し,他人にわかりやすく説明する力が求められるというわけです。「~を計算しなさい」「~を何といいますか」といった,数字やことばだけで答える問題よりも,「~の理由を述べなさい」「~からわかることを書きなさい」といった記述式が中心です。

 国語は,あたえられた文章を読んで筆者の主張を要約したり,主張に対して自分の意見を述べたり,体験したことをもとに作文を書いたりする問題が多く見受けられます。
 算数は,ルールや条件にしたがい作業をおこなう問題,図形や条件整理,ゲームやパズル的な内容のもの,また,直感的なひらめきを必要とする設問も出題されています。
 理科は,実験や観察をもとに分析し,考察・処理する力があるかどうかが問われます。実験そのものについても,何に注意をはらい,どのような手順をふむべきかを考えさせる問題も多く出題されています。
 社会は,会話文や資料を読み,グラフや表,図などをもとに,そこから見い出せることを答える設問が中心です。算数や理科も同様ですが,あたえられた会話文は長いものが多く,たくさんのグラフや表などを関連づけて考える力が試されます。

 このような傾向を見ると,公立中高一貫校の問題は少しとっつきにくい印象を受けるかもしれません。しかし,自らの頭で考えることの楽しさがわかり,時間がたつのも忘れて取り組む受検生が多くいます。
 数年後には,大学入学共通テストの導入が決まっていることからも,主体的に取り組んで問題を解決し,正確に伝える力がますます求められる時代になってきています。真の意味で役に立つ本質的な勉強を小学校高学年の時期におこなうことは,最終的な合否に関わらず,きわめて貴重な経験です。

 次回は,以上のような傾向がある公立中高一貫校入試に対して,どのような学習をしていったらよいのか,その対策についてまとめていきます。


掲載日:2018年3月5日
次回の掲載は,2018年4月2日の予定です。