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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2018/04/02] 公立中高一貫校に向けた入試対策を考える


 今回は,公立中高一貫校入試に向けて,どのような勉強をすればよいのか,その対策について3つの観点から考えます。ただし,学校によって問題の傾向(けいこう)が異なるため,対策も学校ごとにくわしく検討(けんとう)する必要がありますが,ここでは全体的な対策ということでお読みください。

 第一に,学校の授業で習うことをしっかりと学習し,覚えるべきことは覚え,理解すべきことは十分に理解しましょう。教科書の範囲(はんい)をこえた知識を身につけることができればさらに有利になる場合も多々ありますが,合格への土台作りは,まずは学校での学習にあることを忘れないでください。

 国語・算数・理科・社会の主要4教科の中からおもに出題されますが,これに限らず,体育・家庭科・図工・音楽の技能科目に対しても前向きに取り組みましょう。「調査書も合否判定の一部に加算されるから」というのも理由の一つですが,主要4教科をこえたさまざまな経験が柔軟な思考力をつくり上げてくれると私は確信しています。

 第二に,公立中高一貫校では,多くの資料をもとに分析(ぶんせき)・考察する問題が出題され,いずれも長文の会話文や問題文が多く見られます。学校のテストや私立中学の入試問題とは傾向がまったく異なるため,それ相応の教材,たとえば,公立中高一貫校対策用のテキストやテスト,添削(てんさく)などを学校の勉強と併行(へいこう)して取り入れる必要があります。むぎっ子通信添削に申し込んでくれた方は,いっしょにがんばりましょう。

 第三に,公立中高一貫校入試では,説明や理由を答える形式,つまり記述式が中心です。また,国語では文章の要約や作文が出題されます。したがって,「問われていることに対して考えを整理して説明する」「自分の経験をもとにして文章を書く」ということに十分に慣れる必要があります。だれが読んでも理解できるようなわかりやすい解答を書く力の習得は,1か月や2か月といった短期間ではとてもできるようにはなりません。「毎日少しずつでも日記をつける」「1週間に1回は原稿用紙1~2枚程度の作文を書いてみる」などの習慣をなるべく早くからつけてください。

 以上が入試対策としての柱になりますが,勉強を進めていく前提(ぜんてい)として大切なことは,身のまわりのあらゆることに興味・関心を持って臨むということです。これが入試対策そのものであるということを自覚しましょう。

 たとえば,クラスで何か問題が起こったとき,「その問題はなぜ起こったのか」「解決するためにはどうしたらいいのか」と積極的に考え,解決しようとする姿勢が持てるかどうかが,公立中高一貫校入試の適性検査問題を解く上での底力になります。

 また,家族旅行へ行くとき,「どのようなスケジュールだと楽しいか」「どのようなコースで回ると効率的か」「どうしたら費用が安くすむか」などと考えてみるのも貴重な勉強です。旅行一つにしても,その準備を親まかせにせず自ら買って出るような好奇心(こうきしん)が,思考力や想像力を高めていく源になることは明らかです。

 生活すべてが学習の場であると考え,目の前のあらゆることが勉強の材料だととらえ,何に対しても自分自身で思考する習慣をつけること,これが最も大切な心構えだと断言します。公立中高一貫校が求めている生徒像とは,まさにそのような積極性・主体性を持った人材であるということをしっかりと理解してください。

 さあ,がんばりましょう。


掲載日:2018年4月2日
次回の掲載は,2018年5月7日の予定です。