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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2018/06/04] 自分を知り,戦略をいま一度真剣に考えてみよう!!


 みなさん,こんにちは。新学年をむかえて2か月がたちましたが,勉強は順調に進んでいますか。

 前回までのコラムで,公立中高一貫校の対策として,学校で学ぶ内容はしっかり学習すること,テキストや添削(てんさく)などを併行(へいこう)して進めていくこと,文章を書く練習をすることなどが大切だと述べました。

 今回は,志望校の過去問について述べていきます。

 むぎっ子通信添削の受講生から,時々「過去問はいつごろからやればよいか」という質問を受けますが,本格的に取り組むのは夏休み明けの9月以降で十分です。というのも,過去問は小学校全単元から出題されるので,夏休みの終わりまでは土台固めに集中してほしいからです。

 ただし,志望校の過去問を見たことがないというレベルでは困ります。1年分だけで構わないので,受験勉強が本格化する前のいまのうちに,一度解いておくことをおすすめします。

 時間をきちんと計り,気持ちを落ちつけて集中して取り組んでみてください。自分が受けようとしている志望校の問題がどのようなものか,はっきりとわかるはずです。おそらく,いまの段階で過去問を解いても,結果は残念なものに終わるでしょう。ただし,だれもがそうです。それで構いません。入試本番でも6割得点できれば必ず合格するといわれているほどの問題です。いまはできなくて当然です。決して落ちこまないでください。

 ではなぜ,この時期に過去問を解くのでしょうか。それは,自分が受ける予定の公立中高一貫校がどのような問題を出すかを知るためです。このコラムやほかからの情報などで,あるいは過去問をパラパラめくる程度ですべてわかったつもりになるのではなく,自分の経験として身を持って,そしてちみつに知る必要があるからです。どのような問題をどのくらいの時間で解かなければならないのか,それをいま知っておけば,おのずからやるべきことが見えてくることも多いはずです。

 公立中高一貫校が出題する適性検査問題は,学校によってその傾向(けいこう)が異なりますし,各受検生の弱点も人によって異なります。過去問は自己を映し出す鏡です。解き終わったら,どのような問題に苦労しそうなのか,いまの自分に足りないものは何なのか,これから何をすべきかなどをじっくりと考えてください。

 ある人は計算力が不足していることに気づくかもしれません。またある人は,文章を書くことに難しさを感じるかもしれません。資料を読み取ることや実験結果を推論することが苦手だと再発見するかもしれません。

 そのようなふり返りを通して,自分ならではの戦略を考えて受験勉強をしていけば,何も対策を立てずにただ漠然(ばくぜん)と進めていくよりもはるかに効率のよい学習ができるはずです。

 「彼(かれ)を知り己(おのれ)を知れば,百戦して殆(あや)うからず」という言葉があります。相手を知り,情報を得て分析(ぶんせき)し,それに対する自分の状況(じょうきょう)を冷静に判断すれば,何度戦っても負けることはない,という意味です。

 どのくらい得点できるかには一切こだわらず,ただ相手を知るために,一度,真剣に過去問に立ち向かい,そして自分の現状を知ってください。


掲載日:2018年6月4日
次回の掲載は,2018年7月2日の予定です。