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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2018/08/06] 記述説明問題を得意にするために<上>


 みなさん,こんにちは。暑い日が続きますが,勉強は順調に進んでいますか。

 さて,みなさんもご存じの通り,公立中高一貫校入試では,国語のみならず,算数や理科,社会などでも,記述説明問題が多く出題されます。また,むぎっ子通信添削を受講しているみなさんからも,「上手に書くためには,どうすればよいですか。」という質問をとてもよくいただきます。

 説明文がうまく書けない原因は人によってちがうので,むぎっ子通信添削では,答案を見て,その人に合った回答を差し上げていますが,今回は,記述説明問題を苦手に感じている人たちに向けて,効果的な練習方法を述べたいと思います。

 なお,ここでは,解答の方向性はわかっているという前提で,つまり,どういった内容を書けばよいかまでは理解できているのに,それをどうまとめればよいかわからないという場合に限って述べていきます。なぜなら,解答の方向性さえもわからなければ,記述説明以前の問題ですからね。

 さて,しっかりした解答を書くためには2つの面で工夫が必要です。それは,「説明の材料を組み立てて骨組みを作ること」「組み立てたものをわかりやすい文章にして表現すること」です。

 まず,前者についてですが,会話文や資料から説明に使う材料(言葉や数値など)を選び出して,あるいは自分の考えをもとにして骨格を作ることから始まります。つまり,解答に必要なことがらを問題用紙の余白に簡単にメモ書きし,どのような手順で書いていくかを検討します。問題文で問われていることに的確に答えるために,材料をどのように並べたらよいかを考えながら,付け加えたりけずったりしながら,あるいは順番を変えたりしながら,論理的に説明できる設計図をつくるわけです。

 むぎっ子通信添削で,みなさんの答案を添削をしていると,どのような内容をどのような順番で説明するかも考えず,いきなり書き始めて,ついには支離滅裂(しりめつれつ)な文章になってしまった解答に出会うことが少なくありません。説明の文章は建築と同じで,まずは設計図を作らなければ立派なものにはなりません。

 次に,「組み立てたものを分かりやすい文章に表現すること」が必要になります。メモ書きした材料をもとに,自然な表現になるように接続語を使ったり,ふさわしい言い回しを考えたりすることによって,頭の中でわかりやすい文章に仕上げていきます。メモ書きした材料を目で追い,接続語や言い回しをその材料に付け足して,頭の中でおおまかな文章にしながら,その解答を人が読んで理解してくれるかどうかを考えます。そして,納得できる解答の表現がおよそできあがったあとに解答用紙に書きこんでいきます。

 この後者の工夫については,説明の苦手な人にとって最初は少し難しいことかもしれません。そこで,接続語や言い回しがうまく使えるようになるためには,すでに上手に表現されている解答例を「マネ」する必要があります。適性検査問題を解くたびに,その解答例のどこがすぐれているのかをじっくり研究し,書き写したり音読したりして体得する(体で覚える)練習をくり返してください。

 以上,「説明の材料を組み立てて骨組みを作ること」と「組み立てたものを分かりやすい文章にして表現すること」の2つについて述べましたが,ずいぶんと手間のかかる練習が必要だなと感じた人がいるかもしれません。しかし,材料のメモ書きは,慣れてくれば思いのほか短時間でできるようになります。ていねいな字で書き出す必要もありませんし,キーワードを書くだけですむ場合もあるでしょう。また,書き出さずに会話文や資料中に印をつけてメモ書き代わりにしても構いませんし,それほど長い文章でなければ,頭の中だけで整理することもできるようになります。「急がば回れ」ということわざもあります。あせらずに,まずは数題,この方法でぜひ試してみてください。

 次回は,例題を一つ取り上げて,今回述べた方法で具体的に考えてみたいと思います。


掲載日:2018年8月6日
次回の掲載は,2018年9月3日の予定です。