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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2018/10/01] この大切な時期におこなうべきこと


 公立中高一貫校入試本番まで,あと数か月にせまってきました。この時期になると,むぎっ子通信添削を受講しているみなさんから,「残りの日々,どのような勉強をしたらよいでしょうか?」という質問をたびたび受けるようになります。そこで今回は,この時期に優先して取り組んでほしいことをお伝えします。なお,今回の内容は,むぎっ子通信添削の受講生を対象とした話になることをお許しください。

 むぎっ子通信添削が始まってから,すでに5か月分の問題を解き,添削済みの解答用紙が手元にもどってきているはずです。そこで,この時期に改めて,「解答用紙をふり返り,徹底的(てっていてき)に復習する」という作業に取り組んで頂きたいと思います。そのとき,自分の解答のどこが問題なのかを,冷静に,かつ客観的に見つめてほしいと思います。

 もしかすると,「なんだ,そんなことか。」と思った人がいるかもしれませんね。しかし,みなさんの答案を添削していて感じるのは,直すべきところに青ペンを入れたにもかかわらず,その後,何度も何度も同じような指摘(してき)をせざるを得ない残念な答案が多数見受けられるということです。問題が難しくて解けなかった,あるいは答えが的確でなかった場合は仕方がないにしても,それ以前の「答案の書き方や自己流のクセ」を直すことに進歩が見られない答案に出会うことがあります。

 句読点を書き忘れる,文字が乱れていて読めない,書けるであろう漢字をひらがなでつい書いてしまう,説明が必要なのに式だけしか書いていない,「~です,~ます調」と「~だ,~である調」が混じっている,解答用紙の余白にメモ書きをしてしまう,問題文で問われていることと解答がずれている,問題文で問われていることに対して正しく答えていないなど,人により,添削で注意されるところはさまざまです。

 注意されることは決してはずかしいことではありませんし,それを知ることが添削の目的なのですから,添削でうめつくされるのはまったく気にしなくて構いません。しかし,添削されてもどってきた解答用紙は「宝の山」のはずなのに,それを謙虚(けんきょ)に受け入れ,今後の実力向上の材料として活用しないのでは進歩がありません。

 添削された箇所(かしょ)を「意識的に」注目しなければ,どこに欠点があるのかが客観的にはわからないでしょう。どのようなところで失点してしまうのか,直すべきどのようなクセがあるのかをしっかり再確認し,公立中高一貫校入試本番までに,その欠点を克服(こくふく)していくことが何よりも大切です。

 とは言っても,直されたところを漠然(ばくぜん)とながめるだけでは,今後問題を解くとき,また同じ失敗をくり返してしまうことになりかねませんし,自分にしみついたクセは,一朝一夕に直るものでもありません。自分の答え方にどのような傾向(けいこう)があるのかをしっかりと自覚し覚えておくために,ノートなどに書きとめておいて時々見返すのも効果的です。

 これまでの添削済みの解答用紙をすべてふり返ったとしても,それほど時間はかからないでしょう。志望校の過去問やまだ解いたことのない新しい問題を解くことももちろん必要ですが,そういった問題で正答率を上げていくためにも,よりしっかりした土台をこの時期に再構築しておくことが,遠回りに見えて実は最も近道なのだと確信しています。


掲載日:2018年10月1日
次回の掲載は,2018年11月5日の予定です。