公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

ひろやん道場

PROFILEひろやん先生プロフィール

ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2019/10/07] 記述問題はマネすることから始めよう


 公立中高一貫校入試の算数系問題では,とかく「考え方や計算方法を説明しなさい」という問題が出題されますが,これに苦手意識を持っている受検生(受験生)が増えているように感じます。むぎっ子通信添削でも,式だけ書いて解答としてしまう答案によく出会います。当然ながら減点対象です。

 では,採点者に好印象をあたえられるような説明は,どうすれば書けるようになるのでしょうか。答えは,「解答例をていねいに何度も何度も読み,書き写したり音読したりして,解答例のすぐれたところを発見して,まずはマネる」です。

 次の文章は,ある問題の解答例の一部です。内容はわからなくて結構です。文の流れに注意してください。

 まず,ふくろの中に偶数が何個あるかを考える。全部で34-10=24(個)だとわかる。しかし,この中には2と8のつく数字が6個,4のつく数字が2個ある。よって,その分を差し引くと,24-6-2=16(個)になる。また,奇数は1+4=5(個)ある。このことから,全部で16+5=21(個)だとわかる。

 この解答例は,「しかし」「よって」「また」「このことから」などの言葉を使って説明しているのがわかります。つまり,採点者の頭の中で筋道が展開できるように,文と文のつながりを意識しながら書いているのです。また,式を説明の中にとけこませて表現しています。

 採点者が読んでわかるような説明を,最初から書ける人はいません。自分の答えのどこがいたらなかったかをふり返り,模範(もはん)解答のどこに工夫が見られるのかを見つけることにより,わかりやすい説明とはどのようなものかが身についてきます。そして,自分が解答を書くとき,身につけたことを取り入れることで,それがマネではなく自分のものになっていきます。

 人間は,生まれたときは,当然ながら言葉をしゃべることができません。そして,育っていくうちに周囲の人たちの言葉を聞き,それをまねして少しずつ覚えていきます。ゼロからのスタートですから当然のことです。

 記述問題の解答もそれと同じで,自己流の書き方をつらぬき通すより,他人のすぐれた解答と向き合うことで解答の要領が効率よく身につけてください。

 むぎっ子通信添削でもむぎっ子模試でも,または手元にある問題集でも構いません。まずは4~5題,これまで解いた問題の中から選んで,その解答例を何となくながめるのではなく,時間をかけてじっくり観察してみてください。間近に本番をひかえた6年生も,まだまだ間に合います。案外早く,その効果が出てくるはずです。


掲載日:2019年10月7日
次回の掲載は,2019年11月4日の予定です。