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ひろやん道場

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ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2020/01/06] 入試当日に「あがらない」ための心構え Part.2


 以前のコラムで、「入試当日にあがらないための心構え」を書きました。そこでは、「入試本番で緊張(きんちょう)しない人、あがらない人は一人もいない。つまり、気持ちが高ぶるのがふつうだと思うこと」「満点を取ろうとしないこと」「入試当日まで精一杯(せいいっぱい)努力すること」の3つが大切だと述べましたが、今回はさらに3つほどつけ加えたいと思います。

 1つ目は、「あがる」ということは、臨戦態勢(=戦いに臨(のぞ)む状態)に入っている証拠(しょうこ)であり、パフォーマンス、つまり能力が上がっている状態だととらえようということです。

 人間の自律神経(体を整える神経)には交感神経と副交感神経がありますが、そのうち、交感神経には能力を活性化させるはたらきがあり、「あがる」ということは、この交感神経を活発にしようとする機能がはたらいている証拠なのです。

 入試本番のとき、この交感神経が活発になっていると頭の回転も考える能力もよくなるので、緊張していると感じたら、「よしよし。いいぞ! これで戦う状態ができたぞ!」と、自分の状態を逆にほめてあげましょう。

 2つ目は、「3つまでは、おっちょこちょいの自分のミスを許す」といったルールをつくっておくということです。

 ケアレスミスは、受験生のほぼ全員がしでかすものです。過去問を解いていたときを思い出してください。できたはずの問題でミスをしたところが必ずあったはずです。それが人間というものです。入試本番でも、1つ目のテストが終わったときにミスに気づき、その気分を次のテストまで引きずってしまうようなことがあったら、それは実にもったいないことです。

 また、自分が3つのうっかりミスをおかしたことに気づいたら、すべての受検生が3つずつまちがいをおかしていると考えましょう。すべての人に当てはまる当たり前の現象をあるがまま認(みと)め、まずは試験に集中しましょう。それが、結局はつまらないミスを減らすことにつながります。

 3つ目は、「あがっている」自分に気づいたら、そのことは考えず、今すべきことに集中しましょう。

 試験と試験の間の休み時間には、持ちこんだノートを見直す。試験中なら、余計なことは考えず、解くべき問題に集中する。当たり前のことですが、人間は、同時に2つのことは考えることができないという性質を利用するのです。

 もし、「ピンクの象を思いうかべないでください。」と言われたとします。どうでしょうか。ピンクの象を思いうかべてしまったのではありませんか。考えないようにしようとすると、かえってイメージしてしまうのが人間の頭のしくみです。「青の車を思いうかべてください。」と言われたとします。あなたの頭には、青の車がうかんできたはずです。そして、青の車を思いうかべたときには、ピンクの象は消えていたはずです。あがってしまう自分が気になるときは、あがるということとは別の、いますべきことで頭を意図的に占領(せんりょう)させるわけです。

 以上、3つのことを頭のかたすみに加えて、入試本番を乗り切ってください。

 最後に。
 深呼吸は過度の緊張を取りのぞくのに役立ちます。これを書いている私自身も、必要以上に緊張する場面に時々出くわしますが、深呼吸、特に丹田(たんでん)呼吸といわれる方法(ヘソの少し下あたりを、ゆっくりと大きく、へこましたりふくらませたりする呼吸)をくり返すと奇跡(きせき)が起こったように余分な力がぬけていきます。

 ぜひ試してみてくださいね。


掲載日:2020年1月6日
次回の掲載は、2020年2月3日の予定です。