公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

ひろやん道場

PROFILEひろやん先生プロフィール

ひろやん先生

首都圏を中心に全国の公立中高一貫校の研究を始めて長い月日が経ちました。これからも,みなさんに役立つ情報をたくさんお伝えできればと思っています。公立中高一貫校のことはたくさん知っているのでたよりにしてくださいね。

[2021/01/04] 過去問演習で陥りがちな負のスパイラル脱出法


 過去問は「たくさんやればいずれ慣れる」というジンクスがあります。しかし、ジンクスとはもともと「悪い結果がもたらされる場合のみに用いられる表現」ですから、お察しの通り、ただやみくもに数をこなしても、志望校との距離は一向に縮まりません。悲しいかな、これが現実です。

 つまり、過去問を「どれだけやったか」「どれだけできたか」といったことにとらわれている限り、「ふり返り」(2020年12月コラム参照)がおろそかになり、点数が取れない状態が続きます。

 まさに、「解いてみる→解けない→解いてみる→解けない」という負のスパイラル(受験業界ではこれを「無限ループにハマる」といいます)に陥ってしまい、「受かる気がしない」と親子共々感じるようになります。

 では、こうならないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

 ポイントは、過去問の向き合い方にあります。もしかしたら、過去問を「入試本番のように向き合う」こと「だけに専念」していませんか。もちろん、それを否定するわけではありませんが、「だけに専念」はダメです。「ふり返りで、きちんと向き合う」ことがとても大切です。

 ふり返りでのポイントは人によって大きく違いますが、特に「問題形式」と「設問条件」の2つに着目しましょう。というのも、公立中高一貫校入試は記述問題が中心になるので、どうしてもこの2つからは逃れられないからです。

 公立中高一貫校入試といっても、各校で問題形式はバラバラです。自分の言葉に置き換えて、論理を再構築しなければいけない難易度の高い問題を出す学校がある一方で、そこまでは要求されず、引用文や資料の言葉をそのまま使えば正解に至る学校もあります。

 こういったことは、問題形式を見ればおよそ見当がつくため、志望校の過去問から、「どこまで要求されているのか」をしっかりと読み取るようにしましょう。

 また、設問条件は記述問題と切っても切れない関係です。制限字数や使用語句の指定、句読点の取り扱い、文末表現などの設問条件は、公平な採点をするためには欠かせないものであり、それゆえ、設問条件を守っていない解答は容赦なく減点されていきます。

 問題形式と設問条件は、各校の傾向として長らく受け継がれる傾向にあるため、過去問演習のふり返り時にこれらに向き合っていけば、一歩一歩確実に合格に近づいていけます。


掲載日:2021年1月4日
次回の掲載は、2021年2月1日の予定です。