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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
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[2015/11/30] 数値を用いて説明しなければ不正解なのか-後半-


今月のコラムは,先月分([2015/10/26] 数値を用いて説明しなければ不正解なのか-前半-)の続きにあたります。

 前回のコラムで,解答の質は「志望する公立中高一貫校が発表している解答例から判断する」のがベストだと申し上げました。つまり,その解答例を「必要十分な解答とみなしましょう」という意見です。とはいっても,多くの公立中高一貫校の解答例を見ていると,そこにはいくつか普遍化できる事項があるのも事実です。それは,資料読み取りの対象期間と移り変わりの程度の取り扱い方に関するものです。

 資料読み取り問題の多くは時系列の読み取りです。折れ線グラフはそもそもその移り変わりを示すものですし,2つの円グラフが並べば,その多くは新旧2つの年代の割合が示されている場合がほとんどです。特に,社会系の資料読み取り問題ではその傾向が強くなります。

 このときに注意すべきことは,しっかりと資料読み取りの対象期間を解答に盛り込むことです。つまり,「○○年から△△年は~だが,それ以降は・・・である。」といったように,どの期間でどのように推移しているのかを明確にすることが大切です。これはほぼすべての公立中高一貫校が求めており,対象期間が不明確な解答は減点対象になる場合が多いようです。

 また,移り変わりの程度を述べる場合は,ほぼすべて割合(百分率か歩合)が用いられています。つまり,和差の考え方ではなく,積商の計算によって説明されているということです。特に,資料内の各項目に数値が示されている場合は,グラフの推移という視覚的な理解だけでは不十分で,数値を用いて移り変わりの程度にまで踏み込むことが求められることが多いと考えてください。具体的には,「○○%増加している」「△割にまで落ちこんでいる」といった表現を用いることになり,無論,そのための割合計算が必須です。

 加えて,移り変わりの程度の説明には「変化なし」も含められるという点を見落とさないようにしましょう。確かに,移り変わりを問われれば,増減や高低,大小といった変化にのみ着目しがちですが,変化が見られないというのも移り変わりの程度を述べた立派な解答ですから注意しましょう。

 以上,今月のコラムは,先月分の補足説明となりましたが,資料読み取りの対象期間と移り変わりの程度の取り扱い方について具体的に説明しました。


掲載日:2015年11月30日
次回の掲載は,2015年12月28日の予定です。

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