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拝啓保護者様

PROFILEいっとく先生プロフィール

いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2017/06/30] 資料から読み取れることだけを書けばよいのか


ご質問:
 我が子は通塾先から、「資料読み取り問題では、資料から読み取れることだけを書こう」と指導されているようですが、先日受けた公開模試(別の塾のものです)の保護者会では、資料からは読み取れないことまで書くように責任者の先生がお話しになっていました。通塾先と仰っていることがちがい、戸惑っております。いっとく先生のお考えをお聞かせください。

(Gさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 結論から申し上げれば,「資料読み取り問題では,資料から読み取れることだけを書こう」という指導も,「資料からは読み取れないことまで書こう」という指導も,どちらも間違っています。なぜなら,「どこからどこまでを書くのか」は,児童や保護者,指導者が決めることではなく,出題者が問題文中で指示するものだからです。

 たとえば,「資料から読み取れることをもとに,」と書かれてあれば,資料から読み取れることだけを根拠に,問われていることに対して,漏れがないように説明すれば正解になります。

 ただし,資料からは一見すると読み取れない内容であっても,論理的に,または計算によって明らかになる内容もあります。たとえば,全国の小学校数と1校あたりのクラス数,1クラスあたりの児童数がいずれも減少傾向にあるのが資料から読み取れるとき,論理的に,または計算によって,「少子化(子どもの数が減少傾向にある)」と結論づけられます。

 つまり,「どこからどこまでを書くのか」は,出題者が問題文中で指示するものであって,それに対して,児童のみなさんが過不足なく答えればよいということです。

 説明が足りなければ減点されてますし,必要以上書けば,それは時間の無駄です。入試には制限時間というものがあるので,1つの問題に時間を掛け過ぎると,結果的に他の問題が疎かになってしまいます。言いかえれば,それだけ不合格の確率が高まるということです。

 忘れないで頂きたいのが,入試問題には予め配点が定められていて,たとえば,ある1つの問題の配点が6点だった場合,どんなにすばらしい解答を書いたとしても,逆に,必要最低限ではあるものの,減点できないような解答を書いたとしても,両方とも6点であって,前者の解答が7点や8点になることはないのです。

 むぎっ子通信添削やむぎっ子作文添削,むぎっ子模試などで,私たち講師陣がつねに意識していることは,「減点されない解答」が書けるように指導するという1点に尽きます。

 以上,「何を書くのか」「どこからどこまでを書くのか」は,児童や保護者,指導者が決めることではなく,出題者が問題文中で指示するものです。児童のみなさんは,過不足なく,必要最低限の解答,言いかえれば「減点されない解答」が書けるようになってください。


掲載日:2017年6月30日
次回の掲載は,2017年7月31日の予定です。

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