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拝啓保護者様

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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2017/08/31] 計算ミスが多い我が子に愛の手をさしのべて!!


ご質問:
 息子の志望校では、資料から数値を引っ張り出して面倒な計算をいくつもする問題が毎年出題されています。落ちつきのない息子は、いつも計算ミスをして間違えています。どうすればよいのでしょうか。我が子に愛の手をさしのべて頂ければと思います。

(Kさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 計算ミスは,お子様の性格に起因するとお考えの保護者様が多くいます。「うちの子はおっちょこちょい」とか,「集中力がない」とか,そういうものに理由を求めます。

 しかし,それは誤解です。計算ミスは,計算の意味を正しく理解していないために必然的に起きるものです。それゆえ,計算ミスをする子どもはいつもミスをし,計算ミスをしない子どもはいつもミスをしません。

 では,計算の意味とは何でしょうか。簡単に事例を説明します。

 たとえば,「185×5」という計算の場合,実際に計算をしなくても答えは必ず185よりも大きくなるとわかります。さらにいえば,答えは1000よりも少し小さい数だと予想できます。無論,185は200から15小さい数であり,200を5倍すれば1000だからです。計算の意味を理解していれば,15×5=75だから,1000-75=925,つまり,185×5=925だと暗算で答えることもできるようになります。

 詰まるところ,計算ミスをする子どもは,意味もわからずやみくもに筆算で答えを出そうとするので,必然的に筆算をする量が増え,それゆえミスをします。

 一方,計算ミスをしない子どもは,計算の意味を理解するので,必要最低限の筆算で終わらせることができます。場合によっては,筆算や計算をしなくても,「AよりもBのようが小さい」といった判断を下すことができます。

 したがって,計算ミスが多いお子様は,もしかしたら「計算の意味が正しく理解できていないかもしれない」と認識してください。言いかえれば,「小学校の算数の教科書に書かれてある内容がわかっていない」ということです。

 このように申し上げると,必ずと言ってよいほど,「うちの子は簡単な計算ならできる」とおっしゃる保護者様がいます。しかし,それは計算の意味が正しく理解できていなくても「簡単な計算」は「慣れ」で解けるからにすぎません。

 ぜひ,本当にお子様が「意味を正しく理解して計算しているかどうか」をチェックしてみてください。

 えっ,最もよいチェックの方法ですか。
 ありますよ。

「123×456」を筆算する方法を説明させてください。
 3ケタ×3ケタの筆算の場合,1ケタずつずらしてかけ算をしますね。「それはなぜ?」と聞いてみてください。また,最後はすべて足しますね。「それはなぜ?」と聞いてみてください。

「1/2(2分の1)÷1/3(3分の1)」の計算方法を説明させてください。
 ぜひ,「なぜ,分数のわり算ではかけ算に変えるの?」と聞いてみてください。「かけ算にすると,なぜ,そのあとの分数は逆数になるの?」と聞いてみてください。

 ちなみに,これはいずれも,公立中高一貫校で実際に過去に出題された適性検査問題です。


掲載日:2017年8月31日
次回の掲載は,2017年9月30日の予定です。

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