公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

拝啓保護者様

PROFILEいっとく先生プロフィール

いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2018/03/31] 適性検査問題や作文問題の前にすべきこと


ご質問:
 3年前に長男が公立中高一貫校を受験し、敢えなく撃沈しました。敗因はむぎっ子広場さんにお世話にならなかったことと(笑)、基礎学力がなかったことだとあとから知りました。通信簿がオール「たいへんよい」なのは当然のこと、公立中高一貫校に合格した知り合いのお子さんは、小学5~6年時の学校のテストはすべて100点だったそうです。そこで、いっとく先生に質問がございます。やはり、そのレベルでなければ公立中高一貫校に合格するのは難しいのでしょうか。小学3年生になる長女がおり、今後の方向性を模索しているところです。どうぞ忌憚のないお考えをお聞かせください。

(Aさん・神奈川県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 公立中高一貫校に合格するために,通信簿がオール「たいへんよい」なのが当然というのは言いすぎだと思いますが,そのくらいの勢いが必要なのは事実です。

 公立中高一貫校に合格した知り合いのお子さんについても,小学5~6年時の学校のテストはすべて100点だったから合格したとはいえませんが,そもそも基礎・基本しか出題されない学校のテストで100点が取れないようであれば,公立中高一貫校への合格は難しいといえるでしょう。

 つまり,基礎学力がなければ,いくら適性検査問題や作文問題に取り組んだところで,合格はほぼ無理だといえます。

 ここで,インプットとアウトプットのお話しをします。

 学習におけるインプットとは,「学習単元を理解し,覚える」ということです。
 たとえば,日本の国土のおよそ4分の3は山地で,台地や低地は4分の1にすぎません。そのため,山間部に暮らす人たちは仕方なく棚田をつくって稲作をおこないます。棚田に関する問題は,公立中高一貫校入試の定番問題ですが,その背景には日本が山がちな地形であるという知識が必要です。これは「知っているか,知らないか」の問題であって,この知識がなければ,適性検査問題をたくさん解いたところで,成績は上がりません。換言すれば,公立中高一貫校入試で出題される適性検査問題は,「知識がなければそもそも解けない」といえるわけです。

 一方,アウトプットとは,まさに「出力」ですから,適性検査問題を解いたり,作文を書いたりすることです。インプットされた知識がなければ,アウトプットはあり得ません。白紙答案で提出です。さらにいえば,漢字が正しく書けていない作文を,公立中高一貫校の先生が読むはずがありません。

 みなさまが公立中高一貫校の先生の立場だとしましょう。まともに漢字が書けていないし,字は雑で汚い子を合格させようと思いますか。もし,この子が合格したら,自分がその子の指導をする可能性もあるわけです。そんな面倒な子を合格させようと思いますか。公立中高一貫校は進学校であって,託児所ではありません。そんな奇特な先生が,公立中高一貫校にいるはずがないのです。
 漢字の勉強も基礎学力アップの一つです。

 基礎学力なくして合格なし!!


掲載日:2018年3月31日
次回の掲載は,2018年4月30日の予定です。

むぎっ子広場 運営事務局からのお知らせ
 いっとく先生へのご質問を随時受け付けています。お問い合わせより,「拝啓保護者様へのご質問」と必ず記載のうえお気軽にお送りください。お待ちしています。