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拝啓保護者様

PROFILEいっとく先生プロフィール

いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2018/07/31] 悪循環を断ち切る勇気を持ちましょう


ご質問:
 ある大手の塾に通わせていますが、問題演習中心の授業についていけてないようで、今後のことで悩んでいます。そのまま頑張らせた方がいいのでしょうか。それとも、退塾させた方がいいのでしょうか。「塾辞める?」と私がいえば、子どもは笑顔で「辞める」と言うと思います。

(Kさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 30~40代の保護者様の多くは,世代的に「塾世代」とよばれ,高校受験や大学受験などで塾や予備校に通った経験があるのではないでしょうか。家で予習して,授業を受けて,ノートを取って,帰宅して復習する。このサイクルで勉強していたと思います。

 ところが,かつては当たり前だったこの勉強方法が,いまでは「過去の遺物」となりつつあります。塾によっては,予習の必要が一切なく,その日の教材をその場で配布して,問題演習中心の授業を展開するというスタイルを取り入れています。

 塾業界では,こういったスタイルのクラス授業を「演習型授業」とよび,「授業をただ聞いているより,自分で問題を解いたほうが楽しい」と考えている子どもに人気があります。ただし,こういった授業は,概して「学力の高い子ども」に向いている・・・という条件がつきます。

 演習型授業で子どもの成績が上がっていれば,「いい調子だね」と現状を維持すればよいのですが,スロースターターの子どもは,このスタイルについていけない恐れがあります。

 授業でいきなり問題を出されてもわからない。テストを受けると点数が悪い。それを見た親にしかられる,という悪循環に陥ってしまう危険性があるのです。そうならないために,子どもを叱るよりもフォローすることが大切です。

 ただし,フォローするということは親の負担が増大するということなので,まずはその覚悟が必要です。または,その塾に通い続けるために,家庭教師をつけたり,個別指導塾に通ったりすることで,親の負担を軽減する方法もあります。要は,その塾に通うためのフォローが必要なので,その手段を考えてください。

 一方,思い切って退塾するのも一案で,正直申し上げて,私はこの案をおすすめします。そもそも,「子どもが笑顔で『辞める』と言う」塾に通わせ続ける意味がどこにあるのでしょうか。まずは,その点をしっかりお考え頂きたいと思います。

 今回の件に限らず,悪循環に陥っていると思ったら,思い切って断ち切る勇気を持ってください。リセットして,お子様に合う方法を模索してください。それが保護者の務めです。


掲載日:2018年7月31日
次回の掲載は,2018年8月31日の予定です。

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