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拝啓保護者様

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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2018/09/30] 漢字学習は必要十分な分量を心がけましょう


ご質問:
 ママ友から、「都立中学校(公立中高一貫校)を受けるのなら、中学校で習う漢字まで書けるようにしておくべきなんだって」と聞きました。調べてみると、中学校で習う漢字までとなれば、合計で2136字におよぶことがわかりました。これは本当でしょうか。

(Aさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 文部科学省は,2017年に小学校学習指導要領の学年別漢字配当表を改訂し,これまで小学校で学ぶことにしていた漢字(1006字)に都道府県名に使われる漢字20字を新たに加え,小学6年間で1026字の漢字を学ぶことにしました。また,配当学年も一部変更になり,たとえば,これまで小学5年時に学ぶことになっていた「賀」「群」「徳」「富」(都道府県名に使われる漢字)は,小学4年時に学ぶことになりました。このように,合計37字で配当学年が変更されました。

 一方,中学3年間で学ぶ漢字は1110字であり,小学6年間で学ぶ漢字の量よりも多くなっています。その分,中学生への負担が重いともいえます。

 以上,現状をお伝えしたうえで,公立中高一貫校入試に限ってみれば,むぎっ子広場では日本漢字能力検定(漢検)4級レベルまでは読み書きができるように指導をしています。漢検4級は,中学校在学程度の1322字を対象漢字としています。

 このように判断する理由は,これまでの公立中高一貫校入試の分析によります。正直申し上げて,小学配当漢字(1026字)だけでは足りません。

 たとえば,公立中高一貫校入試の定番問題である「地球環境問題」についていえば,小学配当漢字に「環」が入っていません。では,子どもたちは「地球かん境」と書いても正解になるのでしょうか。ちなみに,公立中高一貫校が出題するほぼすべての適性検査問題には,ちゃんと問題文に「環境」と漢字で書かれてあるのが現状です。

 多くの漢字を知っておくことは,公立中高一貫校入試に有利にはたらきますが,必要以上の漢字を学んでも,合格可能性は高まりません。なぜなら,漢字学習に当てる時間が増えれば,他教科の勉強時間がどうしても減ってしまうからです。

 私たちに求められているのは,必要十分な分量の漢字です。その答えが漢検4級レベルだと考えています。


掲載日:2018年9月30日
次回の掲載は,2018年10月31日の予定です。

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