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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2019/02/28] 児童会役員や学級委員は公立中高一貫校に有利か


ご質問:
 児童会役員や学級委員など、学校やクラスの要職を務めると、公立中高一貫校に合格しやすいという話を聞きました。これは本当でしょうか。

(Hさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 結論を申し上げれば,半分は本当,半分は噓です。その理由は,「要職を務めてもプラスにはならないが,務めなければマイナスになる」という面が多分にあるからです。以下,その理由を申し上げます。

 公立中高一貫校に合格する人は,「児童会(中学校以降の生徒会組織に準じるもの)の役員や学級委員をやりたくてやりたくて仕方がない」という人が実に多いと感じます。たとえ「勉強の邪魔になるような面倒な役には就くな」と保護者の方が言ったとしても,そんな言葉には聞く耳も持たず,要職を引き受けて帰宅してくる。公立中高一貫校に合格する子って,そんな人種?!なんです。

 岡山県内の公立中高一貫校で,入学後,あるクラス(生徒数40名)で学級委員を決めるために立候補を受けつけたら,31人が立候補したというのは業界内では有名な話です。まあ,考えてみればあたりまえの話ですよね。「リーダーの育成」を掲げている公立中高一貫校がほとんどなわけですから。まさに「やりたくてやりたくて仕方がない」人たちが集まってくる場所,それが公立中高一貫校なわけです。

 今春,東京都内の公立中高一貫校に合格した児童と話していたら,「ぼくは児童会の議長(学級委員会議長兼務)と,学年委員会議長,クラスの学級委員,班長の4つの仕事をしていました」と教えてくれました。つまり,小学校全体(会長ではありませんが),学年,クラス,班の4つの異なる組織の長を務めていたわけです。入試本番では,これに絡めた内容を作文に書いたとのこと。きっと高得点を取ったにちがいありません。

 要するに,上には上がいるわけですから,要職を務めても,悪く言えば「差がつかない」といえるでしょう。一方,小学校が公立中高一貫校に提出するその児童の報告書(調査書)で,「要職に就いて積極的に活動している」という記載がなければ,正直に言って見劣りします。先ほど私が「務めていなければマイナスになる」と申し上げたのは,そういうことです。

 ただし,「公立中高一貫校に合格するために児童会の役員や学級委員になる」というのはやめて頂きたいと思います。それでは本人も周りも不幸です。子どもたち一人ひとりの意思に任せ,残り少ない最終学年の小学校生活を充実させて頂ければと思います。


掲載日:2019年2月28日
次回の掲載は,2019年3月31日の予定です。

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