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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2019/08/31] 過去問はいつごろから取り組むのがよいですか


ご質問:
 先日、書店で志望校の過去問を購入しました。過去問はいつごろから取り組むのがよいですか。

(Aさん・東京都在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが,ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお,掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 むぎっ子通信添削の受講者などにはお伝えしていることですが,基礎・基本の学習は夏休みが終わるまでに終わらせ(基礎・基本の学習とは何を指すのかは割愛します),9月から志望校の過去問に取り組んでいくのが理想です。過去問演習を始めるのが遅くなればなるほど,志望校に準拠した勉強方針が立てづらくなり,必要に応じて軌道修正が必要になるのですが,そういった対応が取りにくくなります。

 一方で,早くから入試問題に取り組むのはあまりおすすめできません。
 書店などで販売されている公立中高一貫校対策のテキストは,ほぼすべて全国の公立中高一貫校で実際に出題された入試問題を編集したものです。特に,そういったテキストを無秩序に早くから取り組むのは避けたいものです。

 その理由は,基礎・基本の学習が終わっていないのに,入試問題を解こうとしたところでそもそも無理があるからです。そのようなテキストを使用する場合は,既習単元かどうかを精査したうえで取り組むようにしてください。

 繰り返しますが,基礎・基本の学習を終えることが入試問題に取り組む条件です。そうしなければ,そもそも解答できず,たとえ,解説を読んだところで表面をなぞるだけで本質的な学習にならないからです。

 公立中高一貫校を受けるのだから,早くから適性検査問題に取り組みたいと考えるのは理解できますが,それは,クロールができない(まったく泳げない)子どもに対して,難易度が比較的高いバタフライ(または平泳ぎ)をさせようとしているようなものです。勉強の順番を間違えると非効率で,時間の無駄につながります。

 ただし,早くから取り組んだほうがよい過去問もあります。それは国語読解をふくめた作文問題です。これは,理数系をふくむ適性検査問題とちがって,知識が必要とされないため,早くから取り組むことが可能です。

 これまで多くの児童を見ていると,国語読解をふくめた作文問題の過去問には早くから取り組み(それこそ小学5年生から)得意単元にしつつも,理数系をふくむ適性検査問題は後回しにして,算数と理科は基礎・基本の学習を優先させると,合格しやすいように思います。というか,むぎっ子広場ではそのように指導しているわけですが。

 作文(文章を書くこと)が得意だと,公立中高一貫校に合格できる確率が格段に高まります。早くから過去問に取り組むのであれば,国語読解をふくめた作文問題をおすすめします。それ以外は,9月以降で。


掲載日:2019年8月31日
次回の掲載は,2019年9月30日の予定です。

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