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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2020/05/31] 上位になればなるほど激戦の入試が待ち構えている


ご質問:
 新型コロナウイルスの影響で、2021年度入試の見通しが立ちにくいという意見が出ていますが、いっとく先生のご意見をお聞かせください。

(Kさん・千葉県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 2021年度入試は、公立中高一貫校入試に限らず、中学・高校・大学入試のすべてで「異質な入試」になるのはまちがいありません。現時点でどのように異質になるのかは断定できませんが、昨年までの受験の定説を覆すことになるでしょう。

 ただ1つ、すでに判明していることがあります。
 それは、上位であればあるほど、入試が激戦になるということです。

 理由は、3~5月の3か月間の休校期間の使い方に依ります。

 学校や塾の先生方と話していて感じるのは、「準備が早い受験生がとても多い」ということです。例年だと、「理社が遅れて間に合わない」とか「あの単元がまだ手つかずで、過去問演習に入る時期が遅れる」とか、そういう受験生の声を多く耳にしたものですが、今年はそれがとても少ないというのです。

 たとえば、上位大学を目指す高校3年生と話すと、3~4月の2か月間で、大学入試センター試験の過去問を10年分解き終えてしまい、すでに8~9割を確保できる見通しがついたという人が多くいます。2021年度からは大学入学共通テストに変わりますが、4月末時点でのセンター8~9割確保は受験勉強が順調に進んだことを意味しています。

 前回のコラムでも指摘したとおり、大学入試センター試験(大学入学共通テスト)は、高校2年生までに履修する内容が試験範囲であるため、学校が3か月間休校になっても直接的な影響は皆無です。ということは、3か月間の休校期間に「どれだけ復習できたか」が合否の鍵を握るわけです。

 一部では、試験範囲を狭める動きがありますが、これで有利になるのはすでに3か月間みっちり勉強した人であって、休校になったからとか、学校がちゃんと対応してくれなかったからとか、そんなことを理由にする人にとって、この動きは不利にはたらきます。

 また、夏休みが短縮されればされるほど、すでに3か月間みっちり勉強した人には有利にはたらき、そうでない人にとっては・・・・・・。

 厳しいことを言うようですが、これが現実です。公立中高一貫校入試でも、この現実は変わりません。9月以降の模試の結果で、私がいま述べたことが明らかになるでしょう。

 過ぎた過去は戻りません。残りの時間を大切に過ごしてください。


掲載日:2020年5月31日
次回の掲載は、2020年6月30日の予定です。

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