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いっとく先生

むぎっ子広場は,2006年の開設当初から関与しており,2012年に一度降板しましたが,今回再登板することになりました。「拝啓保護者様」では,保護者の方から頂戴するご質問・ご相談にお答えする形で進めていきます。僭越ながら(と,一応謙遜したうえで),自信たっぷりに持論を展開いたします。
どんぐりスクール主宰 いっとく先生
ホームページ http://www.dongurikorokoro.com

[2020/12/31] 家庭学習のみで受験する場合の3つのポイント


ご質問:
現在小学3年の子を持つ父親です。これから家庭学習だけで県立中合格を目指そうと思いますが、気をつけることを教えてください。

(Aさん・岡山県在住)
※ 頂戴した原文のままを掲載していますが、ご質問の箇所のみを抜粋しました。なお、掲載に際しては事前に許可を頂いております。

お答え:
 家庭学習のみで受験する場合、次の3点にご留意ください。

1 子どもを叱らない。逆に、褒めて褒めて褒めまくること。

 基本的に子どもは勉強しません。
 勉強が嫌いでない子であっても、仕方なく勉強する・・・というのが普通です。

 それゆえ、勉強に関して子どもを叱っていては、モチベーションが下がる一方です。
 大切なことは、子どもの「小さなできること」を見つけてあげ、それを褒めまくることです。勉強へのモチベーションは、「自分はできる」という小さな自信のくり返しによってつくられていきます。

 この自信を失わせるような言動は御法度です。


2 インプットとアウトプットをバランスよく。

 家庭学習のみの場合、インプットばかりに気を取られ、アウトプットが疎かになりがちです。インプットとアウトプットは車の両輪だと考え、バランスよく勉強を進めてください。

 たとえば、新出漢字を覚えるのがインプットで、本当に覚えたかどうかをテスト形式で確認するのがアウトプットです。各学習のゴールに、アウトプットを取り入れましょう。口頭試問(口述試験)の形式でお子様に説明させるのでもよいでしょう。

 私は小学生のころから、「授業ごっこ」(命名・姉)という学習を取り入れていました。コピー用紙を黒板に見立てて、覚えた事柄を授業の板書のような形式でコピー用紙に再現する方法です。「おままごと」と同じノリで、「はーい、今日は割合の勉強をしましょう。」なんて、一人で授業ごっこをしていました。いま思えば、かなりアブナイですね。


3 手抜き学習をしない、させない。

 人は楽な方向に流されがちで、当然ながらこれは勉強にも当てはまります。しかし、思考力を重視する公立中高一貫校入試に対応できる学力は、手抜き学習では対応できません。

 手抜き学習とは、効率ばかりを追い求める勉強のことです。

 たとえば、「公式の丸暗記」は悪い勉強法の典型です。なぜ、このような公式になるのかを考えることが大切です。ある大学受験予備校のテレビCMで、「公式なんてものは、忘れたって導ける」という数学の先生の説明がありましたが、私も同じ意見です。

 というか、より正確に言えば、「忘れたって導けるようになっておけば(理解しておけば)、そもそも公式を忘れることもない」というのが正しいでしょう。

 また、公立中高一貫校入試に出るか出ないかだけで、取り組む勉強を絞り込んだり(そもそも、なぜ、「これは出る」「これは出ない」と判断できるのか疑問ですが・・・)、わからない問題を安易に人に聞いたりするのも手抜き学習です。小さな疑問でも自分で調べ、自分で知識を広げていく姿勢が求められます。

 私はこれを「主体的な学び」とよんでいます。これができなければ、本質的で本格的な学力は身につきません。小学6年生に進級するころには、この学びにまで到達できるようにしてほしいと思います。


掲載日:2020年12月31日
次回の掲載は、2021年1月31日の予定です。

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