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2006.12.05日更新【ペンギン便り】vol.14
◇◆◇【ペンギン便り】◇◆◇
Vol.14 2006.9.26
(これは、「むぎっ子広場」の会員様で、希望の方に配信しているメールマガジンです。約1カ月遅れでバックナンバーを掲載していきます。)
こんにちは。Mr.ペンギンです。
最近、古本屋で自分の生年月日に刊行された雑誌を見つけ、思わず買ってしまいました。私は1973年生まれですから33年前のものになります。
ページを開いてみると記事の内容よりも、どうしても広告に目が向いてしまいます。今も昔もデザインがほとんど変わらないネスカフェに始まり、サントリー、日産、ニコンといったお馴染みの広告が載っています。もちろん、まったく知らない会社も多くありました。
驚いたのは、価格でした。オーク材を使った26インチのカラーテレビが48万円だったり、オーストラリア8日間の旅が31万8千円だったり、読んでいて「うーむ、高い」とうなってしまいました。高級嗜好の雑誌と
いうこともあるのでしょうが、33年前に48万円のテレビというのは、ちょっと想像がつきません。
さて、読み進めると「珈琲と私」という題で映画監督の故・深作欣二さんが興味深いエッセイを書いていました。その中で「戦後が遠くなるにつれて、私もいつかコーヒーの味に親しみ始めた。だが皮肉なことに、その頃からくつろげる店というものが少なくなった」とありました。
どういうことかというと、喫茶店が乱立し始めたため、店は長居をする客を敬遠して、回転をよくする商業戦略を取り始めたということのようです。ゆとりが失われてきているという風な事を書いていました。
私の感想からすれば、携帯電話もパソコンもない30年前も、今も同じようなことを言っているのが、妙におかしく感じられました。
時代を問わず、心の中にゆとりを失わずに日々を送りたいものです。
今┃号┃の┃目┃次┃
□1.「むぎっ子広場」更新情報
□2.Mr.ペンギンの取材ノート“こぼれ”話
□3.読書をしよう! 「らっこのうみ」
■1.「むぎっ子広場」更新情報
・2006/09/21 【Mr.ペンギンの取材ノート】更新
滋賀県立水口東中学校の説明会の様子を掲載しています。
ホームページはこちらから
http://www.mugihiro.com/penguin/2006/09/post_10.html
・2006/09/21 【募集要項】のコーナー追加
「ニュース(新着情報)」内の過去一覧の中に【募集要項】の項目を追加しました。公立中高一貫校の選考日と願書提出日、リンクなどを掲載しています。
ホームページはこちらから
http://www.mugihiro.com/news/004/
・2006/09/26 【いっとく道場】更新
第3回いっとく公開稽古そのBを掲載しています。今回ご紹介する門
下生は、ペンネーム「コンコン」くん(小6)、「ゲル・スカイ」くん(小6)で
す。
ホームページはこちらから
http://www.mugihiro.com/challenge/index.html
■2.Mr.ペンギンの取材ノート“こぼれ”話
先日、公立中高一貫校の先生と話をしていたときのことです。
その先生は、野外で行う体験授業について「体験授業は、テストの点には結びつかないという意見がある」と少しためらいがちに話されていました。
私には、その言葉に「体験学習が大切なのはわかっている。しかし、大学進学実績には直結しない」というジレンマがにじみでているように感じました。
結論から言って、私は体験学習に積極賛成です。
それは、「大学合格が、人生の終点ではない。体験学習は、必ず後から生きてくる」という考えからです。
少し私の体験を話します。
私は私立の中高一貫校の出身ですが、当時は6年を通して「技術家庭」という授業がありませんでした。のこぎりのひき方は、家で教わりましたが、「はんだごて」の使い方は未だにわかりません。「え、知らないの?」その話をすると周囲の人には半ばあきれられます。電子工作が苦手というのは今、自分の中である種のコンプレックスにもなっています。これは、「技術家庭は大学受験に必要ない」ととらえる私立進学校の弊害の一つだったとも思います。
またその母校では「大学に入れば、夏休みが2ヶ月ある。存分に遊べるから今は勉強しろ」と繰り返し言われてきました。これでは卒業生が大学で勉強するはずもありません。「燃え尽き症候群」とよく言われますが、大学合格が、すべてのゴールのように教えることによる弊害も大きかったと振り返ってみて感じるのです。
公立中高一貫校が、体験授業を多く盛り込んでいることは、単純に大学受験をするという意味では一見回り道かもしれません。飯ごう炊さんや老人ホームでの介護がセンター試験の点にプラスされるわけではありません。しかし、大学受験合格を教育の終点と考えてはいない、そのさらに先を見すえているという点で、私は非常に意義のあるものだと思います。
■3.読書をしよう! 「らっこのうみ」
「らっこのうみ」 手島圭三郎画・文 リブリオ出版
このところ、木版画の素朴な魅力にはまっています。
中でも手島圭三郎さんの作品はお気に入りです。北海道の豊かで厳しい自然と、その中を懸命に生き抜く動物を描き続けており、深い感銘を受けます。
今回紹介する「らっこのうみ」は「手島圭三郎動物版画絵本」(全12巻)の中の1冊です。前半はシマフクロウやオジロワシ、ハイタカなどの鳥を、後半はエゾリスやユキウサギ、エゾシカなどの動物を取り上げています。
ラッコは、北海道に生息する動物で、腹の上に石を載せ、貝やカニなどを叩いて割って食べます。親子のラッコの姿が、木版画独特の流れるような美しい線で描き出され、ほのぼのとさせてくれます。ただし、「かわいい」だけで終わるお話ではありません。シャチに襲われて親を失うなど自然の厳しさを味わった上での、生きる温かさを感じる深い内容になっています。




