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2007.01.16日更新【ペンギン便り】vol.21
◇◆◇【ペンギン便り】◇◆◇
Vol.21 2006.11.14
(これは、「むぎっ子広場」の会員様で、希望の方に配信しているメールマガジンです。約1カ月遅れでバックナンバーを掲載していきます。)
こんにちは。Mr.ペンギンです。
先日、作曲家のポール・モーリアさんが亡くなりました。代表作に「恋はみずいろ」という曲があります。多分、私の親ぐらいの世代がよく聴いた曲だと思います。
追悼の談話をラジオで聴いたのですが、この「恋はみずいろ」の原題は“Love is blue”だそうです。
私がこの英文を翻訳するとしたら「愛は憂鬱」になるかもしれません。中学1年で習うようなやさしい英文なのですが、翻訳の仕方によって、その内容が180度変わってしまうことに驚きを感じます。
このような例は他にもいろいろあります。先ほどの“love”について言えば、「愛」という意味にも「恋」という意味にも使われます。「ゴッドファーザー 愛のテーマ」という曲の題名を「ゴッドファーザー 恋のテーマ」にしてしまったら、迫力もなくなり何だか変ですね。
また映画の「カサブランカ」で、ハンフリー・ボガードの有名な台詞に「君の瞳に乾杯!」というものがあります。しかし実際は「Here's looking at you, kid」と言っているだけです。
こうした優れた翻訳は、言葉通りに訳すものではなく、その場の雰囲気などもふまえて想像力も加えて行うものです。そして、それこそが翻訳の醍醐味なのだろうと思います。
ところで、公立中高一貫校は、英語に力を入れているところも多くあります。入学してくる生徒の中には、「翻訳家になりたい」という夢を持っている人も多いと耳にします。
もしそんな夢をお持ちのお子様が周りにおられたら、以上のような話をされたらいかがでしょうか。そして生徒が、一貫校でたくさんのことを学んで、想像力豊かな翻訳家になってほしいと思います。
今号の目次
□1.「むぎっ子広場」更新情報
□2.取材ノート“こぼれ”話
□3.Mr.ペンギンの「おすすめ世界旅」エチオピア
■1.「むぎっ子広場」更新情報
・2006/11/14 【いっとく道場】更新
第4回問題の動画を掲載しています。
http://www.mugihiro.com/challenge/index.html
■2.取材ノート“こぼれ”話
先日このコーナーで、プレゼンテーションの魅力について書きました。今回はそれに加えて、笑顔で表現することの大切さについて述べたいと思います。
少し極端な話になり恐縮ですが、私の体験談を述べます。
海外を旅していると、どうしても言葉の壁にぶつかるものです。英語で話し合える場合ならまだいいのですが、相手が現地の言葉を使い、そればかりでまくしたてられてしまうとまずお手上げです。
例えば陸路でインドからパキスタンに入国したときのことです。旅行客が私一人ということもあり、入国管理官のおじさんは、私を別室に引き込んで、公然と賄賂を要求しました。「お金あるいは、何か高価なモノをくれないとパスポートにスタンプを押さない」というわけです。
こちらが英語で反論すると、現地の言葉でうやむやにごまかします。
そのとき、どうやって切り抜けたのかと振り返ってみるとそれは“スマイル”だったと今にして思います。「冗談言うんじゃないよ。それはおじさん、犯罪だよ。」ニコニコ笑いながら、おじさんの肩に手を置き、日
本語でやりかえします。結局、時間はかかったものの、何事もなくパキスタンに入国することができました。
また、イラクでは、突然米兵の検問があり、兵士にライフルの銃口を向けられたこともありました。この時も“スマイル”で相手の対応がみるみる変わりました。
緊迫した状況で、笑顔になるのはとても勇気のいることです。しかしそのときの私は、笑顔は何にも勝るコミュニケーションだと感じました。「ペンは剣よりも強い」という言葉がありますが、私は「ペンより笑顔の方が強い」とさえ思っています。
先日取材した学校説明会では、生徒が1000人の保護者らを前にして舞台に登り、一生懸命に学校をPRしていました。大勢を前にした緊張する場面で“スマイル”を繰り出す生徒を見て、「すごいことだ」と感心しました。ぜひ、この力に磨きをかけていってほしいと思います。
■3.「おすすめ世界旅」 エチオピア「ラリベラの教会」
エチオピアはどこにある? 世界地図で調べてみよう。
http://www.stat.go.jp/data/sekai/h4.htm
まず、エチオピアについての基礎知識から。
面積 109.7万平方キロ(日本の約3倍)
人口 7,240万人(2004年)
首都 アディスアベバ
人種 アムハラ族、ティグライ族、オロモ族等約80の民族
言語 アムハラ語、英語
宗教 キリスト教、イスラム教他
エチオピア・ラリベラの写真はこちらから
http://www.mugihiro.com/photo/061113/
エチオピアの旅はハードです。夜間は電灯がつかずに自前のローソクでしのいだり、バスの席取りに午前3時半から並んだりと、気力体力を消耗します。しかし、どうしてもラリベラの教会を見たくて、バスを乗り継いで行きました。
北部アフリカには、イスラム教を信奉する国が多くあります。その中でエチオピアは、長い年月キリスト教の信仰を保ち続けている異色の国です。
その象徴ともいえるのが、ラリベラの町にある教会群です。
伝説によれば12世紀にラリベラ王が統治していたころ、この地域はイスラム教徒に包囲されたそうです。その人々は聖地イェルサレムへの巡礼ができなくなりました。その代わりにと2万人の人々が24年かけてこの町に11の教会を作ったそうです。
これらの教会は、1枚の岩盤を垂直に掘り抜いて作っているのです。今まで様々な国で教会を見ましたが、こんな教会に出会ったのは初めてでした。
例えば、11ある教会の1つ聖ジョルジュの教会を訪れたときのことです。
ごつごつした岩場を歩いていきます。すると、目の前の地面に巨大な岩の十字架があらわれます。なんとこれが教会の屋上なのです。
私はキリスト教徒ではありませんし、あまり信仰心のない人間ですが、アフリカの奥地にこのような遺跡を見ると、信仰の力を感じられずにはいられません。




