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2007.03.19日更新【ペンギン便り】vol.29

【ペンギン便り】
Vol.29 2007.1.16

(これは、「むぎっ子広場」の会員様で、希望の方に配信しているメールマガジンです。約2カ月遅れでバックナンバーを掲載していきます。)

こんにちは、Mr.ペンギンです。

先週の日曜日、京都御所の中をいつものように自転車で通り抜けようとしたら、交差点に立っていた警官に止められてしまいました。
見れば、御所の外周の道路に大勢の人が並んでいます。何事かと驚いていると、ほどなく白バイに先導され、ゼッケンをつけた女子ランナーが走ってきました。
 
京都の冬の風物詩、駅伝です。正しくは「全国都道府県対抗女子駅伝」というそうです。テレビでは何度か見たことがありますが、選手が実際に走っているところは初めて見ました。
沿道からは「がんばれー」という声援が送られます。選手は、軽快な走りで次々と目の前を走り抜けていきました。
 
さてひとしきり選手が走り抜けた後、少し間がありました。
最終の選手がまだやってこないのです。やがて現れた最終グループは、前に1人、その後ろに2人が並んでいました。みんな懸命な表情です。

そこで、沿道の「がんばれ」コールがひときわ大きくなりました。私もつい「がんばれ!」と声をあげてしまいました。

トップで走り抜けるランナーも颯爽(さっそう)としていましたが、最終を懸命に選手の方が何故か印象に残りました。がやがやと散らばっていく沿道の人垣をみながら、「やはり日本人は判官びいきだな」と思いました。


今号の目次
□1.「むぎっ子広場」更新情報
□2.取材ノート“こぼれ”話
□3.読書をしよう!


■1.「むぎっ子広場」更新情報           

・2007/1/15 【ペンギン便り】vol.21掲載
http://www.mugihiro.com/news/2007/01/vol21.html

■2.取材ノート“こぼれ”話         

最近、教育担当の新聞記者と話をする機会がありました。その中で、教育の大きな変化については「まず東京で動きがあり、何年か遅れて地方にくる」ということを聞きました。

公立中高一貫校について言えば、どうでしょうか。最初に開校したのは1999年、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校でした。岡山の操山や静岡の浜松西、広島の県立広島などの進学校が続き、次いで京都で2
校が同時開校したのは2004年のことです。東京都で開校するのはその翌年で、2002年の時点では、関東には公立中高一貫校はまだ1校もありませんでした。私は京都在住ですし、なんとなく公立中高一貫校の土台は西日本で形作られたと思っていました。

「東京の動きがまずありき」という言葉に、「公立中高一貫校に限っては、そんなことはない」と言いたかったのですが、ここしばらく開校ラッシュだった東京の動きを見てみると「確かにそうかも」とうなずかざるを得ない活発さがあります。

そしてその動きは、関東一円に拡大しています。

今春開校するさいたま市立浦和中学校では申し込みが殺到し、定員80人のところに2018人の出願がありました。倍率はなんと25.2にのぼるようです。

途方もない倍率に呆然とするとともに、これが「東京から流れ出した動き」なのだろうかとも思います。

■3.読書をしよう「ことわざ絵本」

「ことわざ絵本」 五味太郎著 岩崎書店

この本は、絵本作家の五味太郎さんが作ったことわざについての絵本です。
五味さんはあとがきで、この本を作った動機について書いています。ことわざという言葉が「言葉の“技”」であるところに興味を持ったというのです。

昔の人々が考えたことわざを、イラストと解説でわかりやすく表現しています。その一方で、五味さん自身の言葉で、そのことわざを作り直しています。例えば、「さるも木から落ちる」ということわざを「おまわりさんスリにあう」という風にアレンジするなどです。

同様に、「暖簾(のれん)に腕押し」は、「ぬかに釘」「馬の耳に念仏」「馬耳東風」とも置き換えられますが、ここではあえて「象に笑い話」という言葉を使っているところが面白いです。

この本を読んでいると、よく耳にすることわざと、別の表現に作り直されたことわざの両方を見比べることによって、言葉に対する創造力が刺激されるように感じました。

読んだ人はぜひ、自分で「ことわざづくり」にチャレンジしてほしいと思います。

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