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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2015/02/23] かっこよいスタートダッシュを決めよう


 全国の公立中高一貫校入試がすべて終了しました。受検生のみなさん,本当にご苦労様でした。よくがんばりました。

 さて,いよいよ4月には中学校に入学です。いまは期待と不安が入り交じった気持ちでしょう。新しい生活がはじまり,新しい友達にも出会います。部活動も始まり,環境(かんきょう)がずいぶん変化します。そんななかで,今回は勉強に焦点(しょうてん)を当てて,「中学1年の成績はその後の3年間をうらなう」というお話をしましょう。

 まずはじめに,ある生徒(Aさん)の定期試験の学年順位の推移(すいい)を見てください。

Aさんの定期試験学年推移(200人中)
 中学1年・1学期期末試験 19位
      2学期中間試験 10位
      2学期期末試験 22位
      3学期期末試験 11位
 中学2年・1学期期末試験 9位
      2学期中間試験 4位
      2学期期末試験 8位
      3学期期末試験 4位
 中学3年・1学期期末試験 9位
      2学期中間試験 1位
      2学期期末試験 5位
※1学期中間試験がおこなわれる中学校もありますが,Aさんが通学する中学校ではおこなわれていません。

 「定期試験って何なの?」という人もいるでしょう。これについては,すでにひろやん先生が今月号のコラムで説明してくださっているので,「ひろやん道場」を読んでください。

 ここで注目すべき点は,Aさんは中学3年間で中学1年・2学期期末試験をのぞいて,上位1割以内の順位をずっと維持(いじ)しているということです。特に,中学2年以降(いこう)は上位5%以内の順位を保てていますね。実は,多くの生徒は「ある順位の幅」の範囲内(はんいない)で,上がったり下がったりといった上下動をくり返す傾向(けいこう)が顕著(けんちょ)です。

 ということは,中学1年・1学期期末試験の順位次第でどの幅で上下動をくり返すかが決まるともいえます。もっと露骨(ろこつ)に言えば,はじめの試験で何位に入るかで,中学3年間をうらなうことができるということです。

 もちろん例外はあります。はじめは思い通りにいかなかったが,定期試験対策のコツをつかむことで,いきなり順位を上げる人もいます。しかし,これはあくまで例外だと断言できます。

Bさんの定期試験学年推移(200人中)
 中学1年・1学期期末試験 21位
      2学期中間試験 48位
      2学期期末試験 59位
      3学期期末試験 76位
 中学2年・1学期期末試験 81位
      2学期中間試験 62位
      2学期期末試験 65位
      3学期期末試験 84位
 中学3年・1学期期末試験 62位
      2学期中間試験 32位
      2学期期末試験 14位

 次に,Bさんの定期試験の学年推移を見てください。中学1年・1学期期末試験では一生懸命(いっしょうけんめい)にがんばって21位だったのですが,それ以降(いこう),勉強に身が入らず成績が落ち続けてしまいました。しかし,中学3年に入ってから再びやる気を取りもどし,2学期期末試験では14位まで上がりました。
 やはり,これも「はじめのテストが大事」だということがわかると思います。Bさんの心の中に「自分は21位の実力がある」という自信がまちがいなくあったはずです。そのことが,14位という結果に結びつきました。

 では,なぜ,このような話をしたのでしょうか。それは,中学への入学はゴールではなくスタートだからです。6年後には大学受験があります。その先にもみなさんの目の前にはさまざまなハードルが待ち構えています。そのハードルをぜひみなさんの努力によって乗りこえてほしいと思います。ただし,乗りこえた瞬間(しゅんかん)に,また新しいハードルがみなさんの目の前に待ち構えていると自覚してほしいと思います。
 そのように考えると,ゴールなんて一生来ないかもしれませんね。常にスタートの連続です。ぜひ,みなさんには,まずは中学入学時にかっこよいスタートダッシュを決めてください。健闘(けんとう)をお祈(いの)りしています。


掲載日:2015年2月23日
次回の掲載は,2015年3月23日の予定です。

[2015/01/26] 公立中高一貫校入試当日に向けての確認事項


 今回は「まさに今週末が入試!」という人のために,最後の最後に確認(かくにん)してほしいことをまとめます。

[1] 忘れ物の確認をしよう
 入試当日に忘れ物があるとどうしても心が乱れます。当日持っていく物すべてを紙に書き出し,前日までに自分でカバンの中に入れておきましょう。また,当日の朝にもう一度確認をしてから家を出ましょう。

[2] 合格答案の書き方を再度確認しよう
 入試は,わずか1点の差が合否を決める場合が多々あります。その1点を支えるのは答案です。答案の書き方が合否を決めるのです。
 「答案用紙はラブレターだ」という言葉を聞いたことがあるでしょう。的を射(い)た言葉です。答案用紙に書くことは,みなさんが志望する公立中高一貫校へのラブレターです。「どうしてもこの公立中高一貫校に合格したい!!」という強い気持ちを答案用紙を通して伝えましょう。なお,そのときに最低限気をつけることは次の2つです。

① 字をていねいに書こう
 ラブレターの字を雑に書けば,もらった方は「真剣さ」を感じません。下手でもよいので,ていねいに書きましょう。
② まちがった文字を消すときは,しっかりと消しましょう
 ①同様に,消し残りがあれば印象が悪くなり,それが結果的に得点を下げる場合もあります。

[3] ケアレスミスを防ぐ
 人間はミスをする動物です。しかし,そのミスを最小限におさえる秘訣(ひけつ)があります。主に次の3つを意識しましょう。

① 問題文の内容や指示を最後まで読む。「思いこみ」を排除(はいじょ)する
 答えが「記号」なのか「言葉」なのかなど,十分に注意しましょう。
② 問題文を最低2回は読み返しましょう
③ 「あっ,知っている問題だ!」「やさしい問題だ!」と思ったときに「こそ」注意しよう
 これがケアレスミスの最大の原因です。

[4] 問題を解くときに気をつけること

① 「はじめ」の合図で問題用紙を開いたら,そのときに最後のページまで見ること
 大問の数など,おおよその問題量をつかみ,時間配分を考えましょう。そして,自分の得意な問題や解けそうな問題から解き始めましょう。
② 1分考えてわからなかったら,次の問題に移りましょう
 他の問題を解いていると,ふとひらめくこともあります。満点を取らなくても合格できるのですから,解ける問題を確実に取るように努めましょう。
③ 必ず解き直しの時間を確保しましょう
 わからない問題は,勇気を持って捨てましょう。それよりも「できている」と思っている問題をもう一度見直す時間を確保しましょう。
④ 最後にとても大事なこと
 1つ目のテストが終わった後にまちがいにふと気づくことがあります。しかし,仮にまちがいがわかったとしても「気にしない」ように努めましょう。いくらなげいても過去にはもどれません。それよりも,次のテストのために集中力を高めていきましょう。

 いよいよ入試本番です。これまで一年間,いや二年近くもの間,この日のためにがんばって来た人もいるでしょう。その成果を出すときです。「絶対に合格する!!」という強い気持ちで入試に臨んでください。期待しています。


掲載日:2015年1月26日
次回の掲載は,2015年2月23日の予定です。

[2014/12/22] 公立中高一貫校入試直前 作文・面接の最終チェック


 いよいよ公立中高一貫校入試が近づいてきました。まずはしっかりと体調を整えましょう。そして,入試においてラストスパートは非常に重要です。これまで取り組んできた問題をもう一度見直すことで記憶(きおく)を定着させておきましょう。決まった時間に決まった行動を取れば,生活のリズムを整えることができ,学習時間の確保につながります。

 今回は作文と面接について取り上げます。公立中高一貫校入試では,面接が実施(じっし)される学校と実施されない学校がありますが,作文が出題されない公立中高一貫校は皆無(かいむ)です。
 まずは作文から見ていきましょう。ただし,必要に応じて面接時に注意すべき点も盛りこみます。

■例題
 小学生ができるボランティアの一つとして発展途上国(はってんとじょうこく)に衣服を送ることになり,図書館やインターネットでそれに関する内容を調べて,リーフレットにまとめます。リーフレットのまとめとして,あなたならばどのような内容を書きますか。

■児童解答例1)
僕は助け合いの心を感じた。

 自分を指すときは男女関係なく「私」を使いましょう。「俺」「僕」などは一切使いません。これは面接においてもいえることです。どのような場合でも「私」に統一してください。

■児童解答例2)
ボランティア活動に関心が高まった。人との交流が出来ると思います。

 文体に着目しましょう。常体(じょうたい)と敬体(けいたい)が混じっていて減点対象です。作文では必ずどちらかに統一しましょう。よく,どちらに統一すればよいのかと質問を受けることがありますが,そういう場合は自分が受ける公立中高一貫校が発表している解答例を見てください。その解答例の文体に合わせればよいでしょう。また,面接時は「~です。」「~ます。」としっかりと丁寧語(ていねいいご)になるように意識して話しましょう。

■児童解答例3)
ボランティア活動が高まったのは,人々の協力があり,知識や技術を持った人がたくさんいるおかげで,生活にゆとりがある人や興味・関心が高まったからだといえます。

 一文が長く,文意が読み取りにくくなっています。一文を短くすれば,内容にまとまりができ,読みやすく内容がすっきりします。面接のときもあまり一文が長くなり過ぎないように気をつけましょう。

 次に,面接に特化して注意点を述べます。面接では,日ごろから自分が話している言葉がそのまま出てしまう可能性があります。私見に過ぎませんが,公立中高一貫校に合格した児童は日ごろからていねいな言葉づかいができている人が多いように思います。意識(いしき)するとよいでしょう。
 面接では自分の良い印象を面接官にあたえることが大切です。入退出時やお礼を言うときのお辞儀(じぎ)にも注意しましょう。具体的な面談内容をズバリ当てるのは不可能ですが,よく聞かれる質問を列挙します。自分なりの回答を準備しておきましょう。また,面接時の注意点も書いておきますので参考にしてください。

公立中高一貫校入試の面接でよく聞かれる質問
・小学校で特にがんばってきたことを教えてください。
・志望動機を教えてください。
・自己PRをしてください。
・リーダーにはどのようなことが必要だとあなたは思いますか。
・最近読んだ書名と感想を聞かせてください。
・中学校生活で特にがんばりたいことを教えてください。

公立中高一貫校入試の面接時の注意点
・動作も言葉もはっきり・ゆっくり。
(面接官に聞き取りやすい言葉で話しましょう。)
・相手を見る,背筋をのばす。
(姿勢がいい人と悪い人では印象がまったく変わります。)
・口角を上げましょう。
(暗い顔では印象がよくありません。)


掲載日:2014年12月22日
次回の掲載は,2015年1月26日の予定です。

[2014/11/24] 資料読み取り問題では出題者の意図を理解しよう


 公立中高一貫校入試が近づいてきました。時間がなくなればなくなるほど,あせりや不安が大きくなり,いますべきことがわからなくなるものですが,そんな不安を打ち消せるのは「学習量」しかありません。「がむしゃらにがんばる。」これです。
 また,受検がせまった時期だからこそもう一度基本に立ち返りましょう。ということで,今回は社会系分野の資料読み取り問題を取り上げます。公立中高一貫校入試において,この問題が出題されない学校はまずありません。しかしながら,いまだ苦手に感じている人が多いのではないでしょうか。ここでは出題者の意図を読み取って解答するコツを見ていきます。

■例題
 カッシー先生のゆったり教室で以前取り上げられた「円形交差点」からの出題です。ハイブリッド車や電気自動車といったエコカーをのぞき,一般的なガソリン自動車は,アイドリング(エンジンが回転している一時停車の状態のこと)の時間が長くなればなるほど,自動車からはより多くの二酸化炭素等の温室効果ガスが排出されます。また,長野県がおこなったサンプリング調査では,円形交差点の導入によって,自動車のアイドリングの時間が減少することがわかっています。これについて,一般的なガソリン自動車における円形交差点の利点を書きなさい。

 例題文中で述べているように,アイドリングの時間と排出される二酸化炭素等の温室効果ガスの関係,そして,円形交差点の導入とアイドリングの時間の関係を正しく理解してうえで解答にまとめていく必要があります。では,児童解答例を見てみましょう。

■児童解答例1)
通行のこう率がよいので,二酸化炭素を減らすことができて地球温暖化の防止になる。

 はじめに,「効率」の「効」は小学5年生で習う漢字なので,漢字で書きましょう(入試では減点される可能性が高いでしょう)。
 さて,この解答では前半部分で理由を述べていますが,二酸化炭素を減らすことができた直接的な理由は,アイドリングの時間が短くなったからだという点が述べられていません。確かに,「自動車の停車時間が減った」→「通行の効率がよくなった」わけですが,解答では因果関係によって結ばれる結論ではなく,直接的な理由を書かなければなりません。

■児童解答例2)
アイドリングの時間が減り,地球にやさしい。

 この解答では,地球にやさしい理由が述べられていません。「アイドリングの時間を減らすこと」と「地球にやさしいこと」が直接的な関係で結ばれていないことから,加点の対象になっていません。確かに,「地球にやさしい」といえるわけですが,その意味を正しく説明することが公立中高一貫校入試では求められています。

■児童解答例3)
円形交差点は車を止めずに進むことができるので,アイドリングの時間を減らし,二酸化炭素排出量を多く減らせるということ。

 この解答はよく書けています。因果関係が明確で,かつ直接的につながっていますね。結局のところ,「円形交差点では自動車の一時停車の時間を減らせる」→「アイドリングの時間が減る」→「二酸化炭素排出量が減る」→「地球温暖化防止に役立つ」という出題者の意図を理解して,論理的に(つまり,一貫した筋道になるように)書けているかどうかが大切です。

■解答例
自動車のアイドリングの時間が減ることによって,排出される二酸化炭素等の温室効果ガスをおさえることができるという点。


 注意すべき点が理解できましたか。出題者の意図を正しく理解し,順を追って説明する習慣を残り少ない時間でもう一度意識してください。公立中高一貫校入試では,基本的なことをしっかりと理解しておけば合格に必要な点はちゃんと取れるようになっています。あたり前のようで忘れがちなことを確認(かくにん)して,必ずや合格を勝ち取ってくださいね。


掲載日:2014年11月24日
次回の掲載は,2014年12月22日の予定です。

[2014/10/27] 公立中高一貫校に通う生徒たちに聞いてみました


 朝夕はかなり冷えこむ季節になってきました。みなさん,元気にがんばっていますか。公立中高一貫校入試が近づいてきましたが,体調管理に気をつけ,しっかりと学習時間を確保しましょう。
 さて,前回までは適性検査問題の解答方法に着目してお話ししてきましたが,今回は公立中高一貫校に通う生徒さんに,学校の授業のスピードや宿題の量などについてアンケートをお願いしましたので,その結果をお知らせします。「公立中高一貫校に入学したら,さらに勉強をがんばらなければ」という結果になっています。

質問 学校の授業のスピードは?
結果 はやい       48%
   どちらともいえない 42%
   おそい       10%

 「はやい」と答えた生徒に,そう感じる教科を聞いてみると,数学(38%),英語(33%),理科(5%),社会(5%),国語(0%)という結果になりました。公立中高一貫校では,総じて数学と英語の授業がかなりはやいペースで進んでいるようですね。一方で,おそいと感じる生徒がいるのも事実。すごいことですね。

質問 宿題の量は?
結果 多い     62%
   ちょうどよい 24%
   少ない    14%

 宿題の量は多いと感じている人が多いようです。また,学年が進むにつれて,宿題の量が増えていく傾向(けいこう)が顕著(けんちょ)となっています。教科別に見ると,数学,英語,国語の順で宿題を多く感じているようです。ただ,塾の先生である私たちからすると,これは意外な結果でした。というのも,「多い」と答える人が100%だと思っていたからです。一方で,「もうこの分量に慣れた」という意見もあったことから,この「慣れ」が,その後の高校の学習,ひいては大学受験にかなり有利にはたらくのだと思われます。ちなみに,「連休の課題が30ページということもあるので,10ページだと少なく感じる」というたのもしい生徒もいました。やはり,公立中高一貫校に通う最大の利点は,長時間の勉強ができる「家庭学習習慣の確立」ということだろうと思います。

宿題にかかる時間は?
結果 平日 1時間未満 10%
      1~2時間 57%
      2~3時間 33%
      3時間以上 0%
   休日 1時間未満 5%
      1~2時間 10%
      2~3時間 48%
      3時間以上 37%

 1時間未満で終わってしまうという強者(つわもの)もいますが,総じて1日あたり1~3時間の家庭学習が必要なようです。休日はその2倍の時間という具合でしょうか。なかには,休日に宿題だけで6時間以上かけるという生徒もいました。


 いかがでしたか。
 今回のアンケートでは,これ以外にも公立中高一貫校に通う生徒の声やイメージなども書いてもらっていますので,また別の機会にお伝えできればと思います。

 勉強は大変だけど,やりがいがある。公立中高一貫校の実像はこんな感じかなと思いました。


掲載日:2014年10月27日
次回の掲載は,2014年11月24日の予定です。

[2014/09/22] 作文攻略のポイントは減点を減らすこと


 すずしい気候になり,過ごしやすくなってきました。みなさん,毎日の学習時間は確保できていますか。2学期は,夏のがんばりをのばす(=実力に変える)期間です。2学期は学校行事が多く,勉強時間が少なくなる傾向(けいこう)にあります。ここが正念場です。手をぬかずに,1分でも多く家庭学習を確保していきましょう。

 さて,今回は作文問題を取り上げます。内容にそった文章を書くのはもちろん大切なことですが,それ以前に「主語・述語」「漢字」「文末表現」「句読点」等で点を落としている受検生が非常に多く見受けられます。これらのミスをなくすだけでも得点はグンと上がります。普段から意識することで,「もったいない減点」を防ぎましょう。


●事例紹介●
問題 別府温泉を世界遺産にするのに賛成か反対かの作文を書く問題

解答例(1)
 私は,別府の温泉を①世界遺跡に登録することに②参成です。なぜならば,登録されることで多くの③かんこう客が別府に来る④ので,大分県全体の活性化につながる④ので,大分県の景気が⑤よくなると思います
 ⑥だけど,ごみの問題が発生するかもしれません。しかし,世界遺産に登録されることによって,住民がごみ拾いに対してこれまで以上に意識し,きれいな別府になると思います。

<誤字(ごじ)・脱字(だつじ)>
 ①・②は誤字の例です。「遺跡」と「遺産」は似ていますが,問題を書き終わったら,しっかり見直しの時間を取りましょう。
 (誤)遺跡→(正)遺産,(誤)参成→(正)賛成

<学習済みの漢字>
 ③はすでに学習している漢字なのにそれを用いて書いていない例です。すでに学習済みの漢字と問題文中に登場する漢字は必ず用いましょう。

<重複>
 ④は「~ので」という理由の重複の例です。「多くの観光客が別府に来るので,大分県全体の活性化につながり・・・」といった表現に直しましょう。

<文末表現>
 ⑤は理由を答える場合の文末表現がまちがっている例です。「なぜならば~だから」と対応させましょう。

<話し言葉>
 ⑥は普段会話などで用いられている話し言葉の例です。作文で話し言葉を用いてはいけません。

<主語・述語>
解答例(2)「賛成です。それは,・・・」
正解例「私は,別府温泉を世界遺産に登録することに賛成です。それは,・・・」
解説 まず始めに,自分の意見を明確に表明するために,「誰が」「何なのか」を明確に書かなければいけません。また,「私は賛成です。」だけの文章も「何に賛成なのか」読んでいる人には伝わりにくいので,しっかりとその内容を書くようにしましょう。

<句読点の多様による長文>
解答例(3)「理由は,別府温泉は日本の中でも一番に温泉が出ていて,外国人は日本の温泉を知らない人が多いと思うので,世界遺産に登録されれば,多くの外国人が日本に来て,日本のすばらしさがよりよく伝わって,別府がにぎやかになり,外国人との関わりも深くなると思ったからです。」
正解例「なぜならば,日本で最も湯量が多いとされる別府温泉を,外国人にもっと知ってほしいからです。世界遺産に登録されれば,日本に来た多くの外国人に別府温泉のすばらしさをもっと知ってもらうことができます。そして,別府がにぎやかになり,外国人との関わりも深くなると思います。」
解説 解答例(3)では,読点がたくさんあり,一分が長くなりすぎています。正解例のように,一文を短くしていけば,内容にまとまりができ,読みやすく,内容がすっきりします。


 作文を採点していると,もったいないと思う答案ばかりです。点数を落とす事例を多く知ってもらうことで,公立中高一貫校入試を突破できる実力を身につけてください。


掲載日:2014年9月22日
次回の掲載は,2014年10月27日の予定です。

[2014/08/25] 基本的な算数力をおろそかにしない


 暑さに負けず,日々勉強にはげんでいると思います。夏休みが終わるこの時期は,生活サイクルを見直す絶好の機会です。早寝早起きを基本として,生活習慣は受検で非常に大切です。そのうえで,試験日から逆算してしっかりと学習量を確保していきましょう。

 さて,今回は算数分野を中心にポイントを述べていきます。
 算数は「思考力」が最も重要です。また,その土台として,計算力や図形認識(にんしき)力,規則性を見ぬく力など,問題を解くときに必要な学力と視点が多くあります。解けなかった問題が出てきたときは,答えを見てもよいので,「なぜ,この答えになるのか?」とじっくりと時間をかけて考えぬきましょう。その時間を取ることが非常に大切です。

 ただし,その前に「基本的な算数の力」はさらに重要です。適性検査問題では,「次の計算をしなさい」といった単純な計算問題は出題されません。しかし,問題を解くうえで基本的な計算や,割合の概念(がいねん),図形などの知識がなければ,そもそも問題に手をつけることさえできないでしょう。教科書の問題が解けるというレベルで十分なので,公立中高一貫校対策の勉強と同時並行で,基本的な算数の勉強を続けましょう。


●事例紹介●

例1 問題内容は省略しますが,模範(もはん)解答例とA・Bさんの解答を比べてみましょう。

模範解答例
 自動車A~Cのそれぞれに入れたガソリンの量は次の通りである。
  自動車A 7020(円)÷180(円)=39(L)
  自動車B 4625(円)÷185(円)=25(L)
  自動車C 13350(円)÷178(円)=75(L)
 これにより,ガソリン1Lの燃費を計算する。
  自動車A 347.1(km)÷39(L)=8.9(km)
  自動車B 267.5(km)÷25(L)=10.7(km)
  自動車C 735(km)÷75(L)=9.8(km)
 したがって,個人タクシーは自動車Bだとわかる。

Aさんの解答
2014-08-25_01.png

<解答欄(らん)には答えの部分だけを書きましょう>
 途中(とちゅう)計算のメモ書きは,問題用紙や下書き用紙(配布される場合のみ)に書きましょう。解答欄に書くことは,「全部答え」だと考えましょう。

<説明を入れましょう>
 式だけが書かれてある解答では,採点者に伝えたいことが正しく伝わない可能性が高くなります。この問題では式が必要ですが,式以外にも言葉や文章を加えて,「理由の説明」をしましょう。こういった解答方法が適性検査問題の書き方の特徴(とくちょう)です。


Bさんの解答
2014-08-25_02.png
2014-08-25_03.png

<計算ミスをしない>
 式ができているのに計算の答えをまちがえています。計算ミスをしないように,日ごろから算数力をきたえておきましょう。

<答えを導き出したあと,結論まで書くこと>
 この問題は,「理由」と「答え」を同時に書かなければなりません。「~なので,答えは○○となる。」と最後まで気を配りましょう。


例2 算数分野に限ったことではありませんが,次のような解答の書き方をしてはいけません。

Cさんの解答
2014-08-25_04.png

<あきらめた解答を書かない>
 ○時○分であれば数字があてはまることはわかるはずです。極端(きょくたん)な例ですが,このように完全にあきらめた解答を書いてはいけません。


Dさんの解答
2014-08-25_05.png
2014-08-25_06.png

<消しゴムで消すときにはていねいに>
 当たり前のようですが,実際の試験になると時間が限られてきます。あせってしまい雑な消し方にならないように気をつけましょう。また,勢いよく消すことで他の解答部分も字がうすくなることがあります。消したい部分をていねいに消すように心がけましょう。


 最も成績がのびる夏休みが終わろうとしています。これからは,小学校での2学期の勉強や行事をこなしながら,同時に受検勉強を進めなければならない時期に入ります。大変ですが,自分で選んだ道(受検)ですから,最後まであきらめずにベストをつくしましょう。


掲載日:2014年8月25日
次回の掲載は,2014年9月22日の予定です。

[2014/07/28] 正しい知識を身につけ,それを生かすために


 こんにちは! 公立中高一貫校受検の勉強は順調に進んでいますか。
 いよいよ夏休み! わくわくしますね。でも,この夏を上手に乗り切れば合格をぐっと引き寄せることができます。後悔(こうかい)しない毎日を過ごしましょう。

 さて,今回は理科系単元を題材にして,全体的な注意点を述べたうえで,実際の問題を取り上げながらみなさんにアドバイスをしていきたいと思います。「あら,もったいない!」という解答や,「やってしまいがちな誤り」を紹介(しょうかい)しますので,今後に生かしてください。

●全体的な注意点●

① 誤字(文字のまちがい)や脱字(だつじ)(文字のぬけ)はすべて減点されます。きちんと覚えていれば防げるのに残念~!という解答を多く見かけます。正しい文字を正しい書き順で覚えましょう。
例:◎群馬県 ×郡馬県  ◎走る ×速る  ◎太陽 ×大陽  ◎太平洋 ×大平洋  ◎建設 ×健設  ◎排気(はいき) ×俳気  ◎一定 ×1定  ◎左の方を・・・ ×左の法を・・・
「排」は小学校では習わない漢字なので,ひらがなで書いても構いません。

② 解答欄(かいとうらん)以外への落書きや,途中(とちゅう)計算の走り書きを残したままにしてはいけません。解答用紙にはあなたの精一杯(せいいっぱい)の愛をこめて!「答案用紙はラブレターだ」と思いましょう。下手でもよい,文字はていねいに,言葉は美しく(正しく)♪


●事例紹介●

例題1 太陽光発電の長所と短所を一つずつ答えなさい。

模範(もはん)解答例
長所:日中に発電するので,電力消費が多い時間帯に効果がある。
短所:発電量が天候に左右され,安定して電力を供給できない。


Aさんの解答
晴れの日は日照時間が長く発電できるが,くもりや雨の日は日照時間が短く発電しにくい。

Aさんの解答についての解説
 「長所と短所を一つずつ答えなさい」と問われているので,「長所:○○,短所:△△」というように,はっきりと区別して書いたほうがよいでしょう。


Bさんの解答
長所がかんきょうにやさしい所。短所は電力会社から買わなければいけないこと。

Bさんの解答についての解説
 「かんきょうにやさしい」という説明に具体性がありませんね。そこでたとえば,「地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しない」とでも書けばどうでしょう。かなり具体的になると思いませんか。また,「電力会社から買わなければいけない」とありますが,何を買わなければいけないのかがわかりません。こういった点が説明不足だと判断され,減点されていきます。


例題2 ・・・三角フラスコ(石灰水(せっかいすい)が入っている),ガラス管,ゴムせんを使って,どのように実験すればよいか,図や言葉で説明しなさい。

模範解答例
20140728.jpg


解説
 「図や言葉で説明しなさい」と問われているのに,文章だけで説明している人を多く見かけます。しかし,これは図をえがかなければ「損をする」と思いましょう。もちろん,試験中は鉛筆(えんぴつ)だけで図をえがくのですから,複雑な図はえがけませんし,その必要もありません。模範解答例のように平面のもので構わないので,意図する図を正しくえがくように心がけましょう。


●正しい知識を身につけ,それを生かすために●
① 日ごろから身の回りのことに興味を持って深く考えたり,取り組んだりすること。
② 学校や塾(じゅく)の授業を大切にすること。一瞬(いっしゅん)でも聞きのがさない集中力とやる気が大切です。
② 学校や塾の勉強だけではなく,本や新聞,テレビなどから得られることがあります。
③ 学校や地域の行事や取り組みなどに積極的に参加すること。たとえば,ボランティア一つとっても,経験していれば説得力のある作文を書くことができます。
④ 明るく素直(すなお)でいること。明るく物事をプラスにとらえれば,いろいろな情報に出会います。素直ならば,まわりのアドバイスをスポンジのように受け止めることができます。
⑤ 夢,目標を持つこと。特に,公立中高一貫校を受検するみなさんは,将来の夢や目標を決め,それに向かって努力していることを自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。


 いかがでしたか。では,夏休みをしっかり過ごしてジャンプアップ! がんばってください。


掲載日:2014年7月28日
次回の掲載は,2014年8月25日の予定です。

[2014/06/23] はじめまして。R志学会ライズです。


 はじめまして。R志学会ライズの羽田野と申します。今回から『むぎっ子広場』のコラム『ライズの合格(うか)る答案』を担当することになりました。よろしくお願いいたします。

 さて,今回は第1回ですので,このコラムの概要をお伝えします。
 私どもR志学会ライズは8年前,大分県内初で,かつ唯一の公立中高一貫校である大分県立豊府中学校開校決定と同時に,いち早く対策コース開講に名乗りを上げ,豊府中受検専門コース「F1」を立ち上げました。以来,全国の公立中高一貫校が出題する適性検査問題を研究し,指導に活かして参りました。
 また,4年前からは「豊府中合同予想模試」という独自の模試を仲間の塾と共同で作成し,年4回の公開会場模試を実施してきました。私どものスタッフが,適性検査問題を研究してそっくり問題を作成しています。

 余談となりますが,全国の公立中高一貫校が出題する適性検査問題をながめていますと,大分県立豊府中学校に限らずどこの学校でも,各校の出題者が入念に問題研究をおこなっていることに気づきます。ある県で昨年出題された問題が,少しだけ形を変えて別の県で出題される傾向が顕著に見られます。

 公立中高一貫校対策において,適性検査問題の解き方や考え方を身につけることは非常に重要です。しかし,このコラムでは,答案用紙の書き方にフォーカスしていこうと考えています。実際,適性検査問題の採点をしていますと,「(考え方はわかっているようだが)表現が惜し」かったり,「もっとこんな風に書けば,点数が取れるのに」と思うものにたくさん出会います。適性検査は,部分点を如何に取るか,の勝負だと言っても過言ではありません。ハッキリとした〇×がつく問題よりも,自分の考えを書かなければならない問題の方が圧倒的に量が多い試験です。書き方一つで得点が大きく変わってくるという事実を忘れてはいけません。

 公立中高一貫校入試に限った話ではございませんが,入試後の得点開示を見てみますと,ハッキリとしたボーダーラインがあることがわかります。つまり,1点差で合否が分かれるのです。実際,配点が1点という問題は皆無なので,この1点とは,部分点が取れているかどうかにかかっている,ということになります。また,正解であっても減点をされる場合も見受けられます。つまり,書き方が悪かったです。1点の重さを感じ取って頂きたいと思います。

 そこでこのコラムでは,その1点を取るため,点数を落とさないための「答案の書き方」をお伝えしていきます。題材は,小学6年の受検生が実際に書いた答案を用います。さらに,時折,公立中高一貫校(大分県立豊府中学校)に通う生徒から中学校生活や勉強,部活などの生の声を吸い上げ,これから受検するご家庭の参考になる話を盛り込む予定です。これからどうぞご期待ください。


掲載日:2014年6月23日
次回の掲載は,2014年7月28日の予定です。