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ライズの合格る答案

PROFILEライズプロフィール

R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2017/02/27] すべてはリセットされ,また新たなスタートです


 2月も明日で終わります。そして,今年度のすべての公立中高一貫校入試が終わりました。当塾では,今年度,120名の定員中33名の合格者を出すことができました。この合格実績は過去最高であり,大分県内でナンバーワンの合格者数です。塾生さんのがんばりがこの結果につながったと考えています。本当によくがんばりました。ありがとう。

 しかし,公立中高一貫校入試の結果に関わらず,あと1か月もすればみなさんは全員中学生になります。公立中高一貫校に通う人も地元中学校に通う人も,ぜひよいスタートを切ってほしいと思います。というのも,最初によいスタートを切れば,その状態をキープしようとする気持ちがはたらきますし,さらに上を目指す気持ちも芽生えます。逆に,スタートダッシュに失敗すると・・・。考えるだけでこわいですね。

 中学校は小学校とちがい,年に4~5回(2学期制と3学期制では回数がちがいます)おこなわれる定期テストというものがあり,みなさんの成績は主にこの定期テストの結果で決まります。特に,「層の厚い」「受験を経験した」生徒で構成される公立中高一貫校に通う場合,中学1年の1回目の定期テスト(5~6月にあります)で差をつけられると,あとから追いあげるのは至難(しなん)の業(わざ)です。厳しい言い方をすれば,6年間通う学校で席次が後ろの方になってしまうと,つらい学校生活が続きます。

 すべての公立中高一貫校入試が終わり,また新たなスタートです。すべてはリセットされ,また全員が同じスタートラインに立ちます。中学入学までの1か月間をむだにしないでください。もちろん,残された小学校生活も楽しんでくださいね。


掲載日:2017年2月27日
次回の掲載は,2017年3月27日の予定です。

[2017/01/23] 公立中高一貫校入試-本番前日は何をすべきか


 全国で公立中高一貫校入試が続いています。すでに入試が終わった人もいるでしょうし,「まさに明日が入試本番だ」という人もいるでしょう。今回は,これから入試をむかえる人に向けて,本番前日の話をします。

 多くの児童から「本番前日は,どのくらい勉強すればよいですか」という質問を受けます。この質問が多い理由は,「勉強しないのは不安」という気持ちと,「しかし,前日にできる勉強は限られている」というジレンマがあるからでしょう。「直前に勉強しても役に立たないから,早く寝(ね)なさい」と言われる場合もあるようです。

 答えはさまざまですが,私たちは次のように考えています。
 本番前日は,これまでに勉強したところの「できているところ」または「自信があるところ」だけを「見るだけでよい」と。

 合格するかどうかは,最後は気持ちで決まります。学力に大きな差があるわけではないので,「自分は合格できる」と自信を持てた人から順に合格していきます。もちろん,これまでにしっかりと勉強を積み重ねてきたことが前提にはなりますが,しっかり勉強した人同士の戦いであれば,最後は「気持ち」で決まります。

 この気持ちとは「余裕(よゆう)がある」または「気をぬく」ということではなく,しっかりとした勉強に裏(うら)打ちされた「自信」のことです。しかし,勉強というものはやってもやっても不安になり,さらにいえば,やればやるほど不安になるものです。とはいえ,不安をかかえたまま試験本番をむかえたくはありません。不安におおわれた心では,勝てるものも勝てません。

 であるならば,自分を気分よい状態に持っていくことが合格の秘訣(ひけつ)ということになります。最後は「これまでがんばってきたからだいじょうぶ」という気持ちが強い人の勝ちです。その状態に持っていくための前日の勉強が「できるもの」「自信のある単元」の復習です。

 逆に,一番してはいけないのが「苦手単元の勉強」です。苦手なものを解けば,当然「できません」。つまり,直前の勉強で「できない自分」を確認(かくにん)することになります。これでは,気持ちは上向きになりません。

 ですから,直前は「できている単元」の確認がよいわけです。「よし!これは覚えている」「これが出題されたら解ける」といった確認をしてください。そうすれば,「できている自分」が確認できるので,気分も乗ってきます。この気分を乗せることが最も大切です。

 しっかり自分の気分を乗せて,入試本番をむかえてくれることを願っています。


掲載日:2017年1月23日
次回の掲載は,2017年2月27日の予定です。

[2016/12/26] 冬休み期間中で得点力をのばそう


 公立中高一貫校入試まであと少しとなりました。冬休み期間中のラストスパートのかけ方で,合否が決まるといっても過言ではありません。気を引きしめて勉強に集中しましょう。

 今回は,冬休み期間中の得点力ののばし方についてまとめます。

●知識系の問題は冬からでものびる
 入試直前のこの時期に,難しい算数系の問題に取り組む人がいます。確かに,算数の応用力はとても大切ですし,そういった時間を設けるのはよいでしょう。しかし,そういった問題ばかりに集中するのはよくありません。実のところ,この直前期は難しい算数系の問題に時間をかけるよりも,知識をつめこんでいくほうが効果的に得点できるようになります。難しい問題を1時間かけて考えるよりも,同じ1時間で理科・社会の知識を頭に入れて,知っていれば解けるような問題(公立中高一貫校入試でも必ず出題されています)の対策をおこなうほうが,短時間で得点力をのばすことができます。

●作文問題や記述式問題で減点をなくす
 入試直前のこの時期は,まちがいのない読みやすい文章を書くことに注力しましょう。
 たとえば,読点をつけすぎていないか,またはまったくつけておらず,読みづらい文章になっていないでしょうか。または,文体や主語と述語,文末表現はすべてそろっているでしょうか。段落分けにまちがいはないでしょうか。話し言葉が混ざっていないでしょうか。
 こういったことを注意するだけで,減点を減らすことができます。上手な文章を書こうとせず,まちがいのない文章を書こうと心がけてください。それだけで合格に近づけます。

●過去に解いた問題にもう一度チャレンジしよう
 冬休みになると,力が入って新しい問題集や分厚い参考書を買いに走る人がいますが,この時期からでは入試までに解き終わらず,結局消化不良のまま入試をむかえることになります。これでは逆に不合格一直線です。
 ですから,過去に解いた問題をもう一度解く,または苦手だった問題を改めて解くことに注力しましょう。復習に勝る王道はありません。ぜひこの冬は過去に解いた問題を解いていきましょう。

 ラストスパートをかける時期です。体調管理に気をつけて,合格につながるアプローチをこの冬休みにかけていきましょう!


掲載日:2016年12月26日
次回の掲載は,2017年1月23日の予定です。

[2016/11/28] 円高・円安を通して,お金の価値を理解しよう


 みなさん,こんにちは。今年のカレンダーも残すところあと1枚です。公立中高一貫校を受けようと決めたあの日を思い出してみましょう。いまのあなたは,あのころよりもかなり成長しているはずです。入試本番は,絶対に合格するんだという強い意志が必要です。絶対に受かってやるという気持ちで勉強を続けていきましょう。

 さて,今回はお金について説明します。ただし,お金といっても,コンビニエンスストアで買い物をするわけではなく,「円高・円安」についてです。

 私たちが日ごろ何気なく使っているお金は「日本円」と呼ばれるもので,海外では使えません。たとえば,アメリカ合衆国では「アメリカドル」というお金を使います。ですから,アメリカ合衆国へ行くときは,「日本円」を「アメリカドル」に交換(こうかん)しなければなりません。

●事例紹介●
 日本円をアメリカドルに交換する場合,1960年代は1ドル=360円でしたが,2000年以降は1ドル=120円前後です。では,1960年代と比べたとき,2000年以降の状態は「円高」でしょうか,それとも「円安」でしょうか。

●解答●
 円高

●考え方●
 まずはじめに気をつけてほしいことがあります。それは,どの段階と比べているかということです。今回は,1ドルが360円だった1960年代をもとにしたとき,現在がどのような状態かが問われています。

 まちがいなく「円安」だと考えた人がいると思います。360円が120円になっているのだから,「円が安くなった」,つまり「円安」というわけです。しかし,その考えはまちがいです。

 ここで,100円ショップで売られている折り紙を例に考えてみましょう。1袋に360枚入っている折り紙と,1袋に120枚入っている折り紙がそれぞれ100円で売られているとします。さて,どちらが高いでしょうか。もちろん,120枚入りの方ですね。つまり,「高い」というのは1枚あたりの「価値が高い」のです。

 お金もこれと同じです。1ドルが360円のとき,日本で360円で売られているおもちゃは,アメリカ合衆国では1ドルで買えます。しかし,まったく同じおもちゃ(日本では360円)が,1ドル120円のときは3ドルになるのです。まったく同じものが,円高によってアメリカ人にとっては高くなってしまいます。つまり,ドルに対して円の価値が高くなったのです。

 ニュースなどで,円高・円安という言葉をよく聞きます。頭が混乱しそうですが,整理して考えると,そこには「価値」という基準があることがわかります。


掲載日:2016年11月28日
次回の掲載は,2016年12月26日の予定です。

[2016/10/24] みなさんの解答は本当に採点者に伝わりますか。


 10月下旬(げじゅん)になり,朝晩(あさばん)はめっきり冷えこんできました。かぜを引いたり体調をくずしたりしていませんか。よくいわれることですが,体調管理も入試対策(たいさく)の一つです。日ごろから手洗(てあら)いやうがいなどを心がけ,かぜを引かないのはもちろんのこと,体調をくずすことがないように十分注意してください。

 さて,今回は「伝える力」について考えてみます。これは,公立中高一貫校を目指すみなさんに求められる力の一つです。みなさんは,自分が考えていることを相手に伝えたいとき,どのようにしていますか。

 唐突(とうとつ)ですが,解答用紙はラブレターだといわれます。合格したい公立中高一貫校へ向けてのラブレターだと。自分の思いを相手(公立中高一貫校)に伝えるわけですね。
 しかし,その伝え方が大事です。ただ単に自分の思いを書くだけではうまく伝わらないことが多いからです。

 では,ラブレターをもらった側になって考えてみましょう。たとえば,ラブレターに「好きです」とだけ書かれていたとします。すると,「好き」ということは伝わりましたが,「へー」と思うことしかできませんね。

 ラブレターに,「ずっと前から好きでした。あなたを見るだけで・・・・・・。たまに話をするとき,ぼくはいつもドキドキしていました。」などと書かれていたら,「好きです」とだけ書かれたラブレターよりも,より気持ちが伝わりますね。

 このように,相手に何かを伝えようとするとき,言葉をつけ加えていくことでよりわかりやすく伝わる場合があります。つまり,言葉が「不足する」と上手に伝わらない場合があるのです。

 では,理科系の適性検査問題で,そのことを確かめてみましょう。

問題
 次の2つの方法以外で,食塩水と水を区別する方法を説明しなさい。
1 蒸発(じょうはつ)させて,結しょうがあらわれたほうが食塩水で,何もあらわれなかったほうが水である。
2 ゆでたまごをうかべて,ういたほうが食塩水で,しずんだほうが水である。

 解答例1 冷やす。
 解答例2 重さをはかる。

 2つの解答例はいずれも0点ではありませんが,満点にもなりません。もちろんその理由はわかりますね。「その実験をしたあとにどうなるか」が書かれていないからです。つまり,言葉が不足しているのです。わざわざ,「次の2つの方法以外」で説明文を例示しているのに,その書き方にならって書けていません。

 記述説明問題が多い公立中高一貫校入試では,言葉が不足すると「説明不足」として減点対象になります。この時期は,志望校の過去問に取り組んでいる時期でしょう。今一度,自分の解答をよく確かめてみましょう。


掲載日:2016年10月24日
次回の掲載は,2016年11月28日の予定です。

[2016/09/26] 相場の意識が持てればケアレスミスが減る


 8月から9月にかけて,今年も多くの台風が発生しました。ところで,台風とはどのようなものか知っていますか。それは,北太平洋西部および南シナ海で発生する低気圧のうち,その中心が東経100度から180度までの北半球にあり,最大風速が17.2m以上の熱帯低気圧のことです。17.2m未満のものは「弱い熱帯低気圧」といいます。

 この「風速17.2m」とは,「1秒間に風が動くきょり」を表しています。つまり,風の速度が「秒速17.2m」ということですね。

 今回は,速さの問題を中心に,その見直しをするときの視点についてお話しします。ここでは,1500mの道のりを30分かけて歩いたとき,この速さは時速何kmになるかを考えてみましょう。公立中高一貫校入試では,直接的にこのような問題が出題されることはありませんが。

 時速何kmかと問われているので,時間は「0.5時間」に,道のりは「1.5㎞」に換算(かんさん)して割り算をすれば答えが出ます。正解は時速3kmです。もちろん,分数に直して計算しても構いません。

 では,この答えを出したあとはどのように見直しをすればよいでしょうか。

 再度,「1.5÷0.5」を計算しますか。または「3×0.5=1.5」というように「速さ×時間」の計算をして,問題文に書かれている道のりと同じ数になるかどうかを確かめますか。

 もし,答えを「時速50km」とまちがえてしまったらどうでしょう。このまちがいは,単位を変えずに「1500÷30」で計算したために起こるまちがいです。再度「1500÷30」を計算して,「30×50=1500」と検算しても,そのまちがいに気づくのは難しいでしょう。

 このようなとき,仮に人の歩く速さの「相場」を知っていればどうだったでしょうか。答えを出した瞬間(しゅんかん),「あれ,この答えはおかしいんじゃないか??」と気づけるかもしれません。

 算数は数字をあつかう教科なので,数字だけならばどんな答えも正解になり得ます。しかし,公立中高一貫校入試では日常生活を題材にすることが多いので,答えの数値が実際とかけはなれたものになることはほぼありません。いいかえれば,「相場」に近い数字でなければ答えになり得ないということです。

 以下,みなさんに覚えておいてほしい相場をご紹介(しょうかい)します。

  人の歩く速度 ・・・ 時速3~4km
  自動車の速度 ・・・ 時速30~100km
  電車の速度  ・・・ 時速50~120km
  新幹線の速度 ・・・ 時速200~300km
  飛行機の速度 ・・・ 時速800~1000km
  空気中の音  ・・・ 秒速340m程度
  水中の音   ・・・ 秒速1500m程度

 計算のケアレスミスで多い「立式ミス」「小数点移動ミス」「単位換算ミス」は,自分で気づかなければなりませんが,それには,相場や常識の範囲(はんい)にある答えなのかどうかという視点(してん)が重要な役割を果たします。

 ほかにも,たとえば,「父親が子どもの年齢を下回ることはない」「都道府県の人口密度が1人以下になるはずはない」「理科室でビーカーを使って500Lの食塩水をつくるなんてあり得ない」わけです。

 ケアレスミスを減らすことは,正解を導くのと同じぐらい重要なことです。その減点が合否を左右するかもしれません。
 入試本番までに,より精度(せいど)の高い見直し力もつけていきましょう。


掲載日:2016年9月26日
次回の掲載は,2016年10月24日の予定です。

[2016/08/22] 規則性を考えることで整理力を身につけよう


 みなさん,こんにちは。
 夏休みもあと少しとなり,小学6年生にとっては公立中高一貫校入試まで残り4か月ほどになりました。2学期(または後期)は,ラストスパートをかけて勉強を続けていかなければなりませんね。
 さて,今回は公立中高一貫校入試でよく出題される規則性について見ていきましょう。

<問題>
父:これはローマ数字というんだよ。「Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ,Ⅶ,Ⅷ,Ⅸ,Ⅹ,ⅩⅠ,ⅩⅡ」が「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12」を表しているんだ。「ⅠとⅤとⅩ」の組み合わせで1から12までの数字が表せるんだよ。
だいき:おもしろいねえ。何か表し方に規則性がありそうだな。
父:よいことに気づいたね。その規則性を説明できるかな。
だいき:ああ,わかったよ。じゃあ,13や14なども同じようにすればいいんだね。でも,もっと大きな数字はどう表すんだろう。
父:「50」はL,「100」はC,「500」はD,「1000」はMと表すんだ。たとえば,今年は2016年だね。ローマ数字で表すと「1000+1000+10+6」と考えて,「MMⅩⅥ」となるんだ。ローマ数字は,左から書いて全部足すと表している数になるのが基本だ。ただし,ローマ数字に「0」を表す数字はないから書かないんだ。「2000」なども,「ⅡM」と表すのはだめだよ。左の数字が右の数字よりも小さくならないということだね。ただし,もう1つの規則で,減算則といって,右のローマ数字が左の数のちょうど5倍または10倍のときだけは,右の大きなローマ数字から左のローマ数字を引いて表す決まりがあるんだ。たとえば,「CD」だと,小さい「C=100」の右に大きい「D=500」があるでしょう。この場合は,ちょうど5倍だから「500-100=400」を表すんだよ。
だいき:なるほど。じゃあ,たとえば「99」を「ⅠC」とは表せないんだね。

 これは,ローマ数字の規則性の問題ですね。ポイントは「整理力」です。自分が見やすいように整理していくことが重要です。以下のように問題用紙のすみにでも書き出して,自分なりに整理するとわかりやすくなります。

<整理のしかた>
 Ⅴ=5,Ⅹ=10,L=50,C=100,D=500,M=1000
 ● 数の左に数字がついた場合は「引き算」
 ● 右に数字が付いた場合は「足し算」
 ただし,引き算は減算則の決まりで右のローマ数字が左のローマ数字の5倍か10倍の時にしか使えない。

 きちんと整理できたら,問題を解いていきましょう。また,誤答例も見ていきます。

 問1 「99」はローマ数字でどのように表すか書きなさい。

 99は,減算則の決まりにより,引き算ができません。よって,足し算で計算します。
 90=100-10 でXC,90+9=99なので,XC+Ⅸ=「XCⅨ」となります。

誤答例① ⅨⅨ
 9+9=99としていますが,これでは99にはなりません。減算則のルールが理解できていなかったようです。
誤答例② ⅨⅩⅨ
 9+10+9=99としていますが,9×10+9=99のつもりなのでしょう。

問2 4けたの数字「1976」をローマ数字の規則で表して書きなさい。

 1976は,1000+900+70+6より,1000=M,900=1000-100でCM,70=50+20でLXX,6=Ⅵ
なので,M+CM+LXX+Ⅵ=『MCMLXXⅥ』となります。

誤答例① MⅨⅦⅥ
 1000+9+7+6=1976としていますね。最初の1000以外がすべて見たままの数字になっています。本当は900と70ですので,この点をかんちがいをしています。
誤答例② MⅨCⅦⅩⅥ
 1000+9+100+7+10+6=1976としていますね。問1の誤答例②のように,1000+9×100+7×10+6=1976と考えているようです。ルールをまちがえて理解したままで解いているようです。

 整理することは算数の基本であり,問題文の量が多い公立中高一貫校入試でも大切です。
 公立中高一貫校入試では,初めて見る問題に出会うことも多いでしょう。そういったとき,冷静に条件などを整理できるかどうかが合格を勝ち取るカギとなります。規則性を考えることでそういった整理力を身につけていきましょう。


掲載日:2016年8月22日
次回の掲載は,2016年9月26日の予定です。

[2016/07/25] 夏休みは苦手単元を克服するチャンス


 夏休みに入りました。この時期の過ごし方で秋以降の学力に大きな差が出ます。小学校に行かないからといって勉強が二の次にならないよう,公立中高一貫校を受けるみなさんはしっかり勉強中心の生活を送り,この夏で土台を固めて苦手をなくしてしまいましょう。

 今回は割合の考え方について述べたいと思います。
 5月末に,いっとく先生が「拝啓保護者様」ですでにこの単元にふれておられますが,ここでは具体的に考えていきます。というのも,割合は小学5年の算数で習う単元ですが,ここでつまづく児童がとても多く,苦手意識を持っているからです。小学6年で習う速さ,比などにもえいきょうをあたえます。

 割合といえば,次の3つの式が有名です。
  割合=比べられる量÷もとにする量
  比べられる量=もとにする量×割合
  もとにする量=比べられる÷割合

 しかし,この3つの式が何を意味しているのかがわからない人が多いわけです。では,次の問題を解いてみましょう。

例題1(サッカー練習場で)
 A君は10回シュートして8回ゴールを決めました。B君は16回シュートして12回ゴールを決めました。どちらの方がサッカーが上手でしょうか。

 ゴールを決めることとサッカーが上手なことは,単純にイコールで結びつけられるものではないと思いますが,ひとまずそれは横に置いておきましょう。
 この場合,ゴールした回数はB君の方が多いわけですが,そもそもA君はシュートした回数が少ないので単純に比べられません。よって,どちらの方がより高い割合でゴールを決めたのかを考える必要が出てきます。

 A君 8÷10=0.8 → 80%
    比べられる量(一部)÷もとにする量(全体)
 B君 12÷16=0.75 → 75%
    比べられる量(一部)÷もとにする量(全体)

 よって,A君の方がより高い割合でゴールしたことがわかります。

 では,買い物の場合はどうでしょうか。

例題2(スーパーマーケットで)
 500円の肉が30%引きで売られているとき,この肉はいくらで買えるでしょうか。ただし,消費税は価格にふくめます。

 500円をもとにする量(100%)として,30%分引くということは500円の70%分になるということなので,肉の価格(比べられる量)=500円(もとにする量)×0.7(割合)=350(円)と計算できます。

 このように,割合は身近なことで学習が可能です。

例題3
 40℃の水100gに,ショウ酸ナトリウムを60gとかしたときのこさを求めなさい。

 まちがって「60÷100=0.6(60%)」と計算してしまう人がいますが,これはいけません。100gの水に60gのショウ酸ナトリウムを加えれば,160gのショウ酸ナトリウム水よう液ができあがります(肥料などによく使われるものですね)。この160gが「全体」に当たるので,これを「もとにする量」とします。したがって,60÷160=0.375 より,37.5%が正解です。

 夏休みは,苦手単元を克服(こくふく)するチャンスです。ぜひこの機会をうまく利用してください。


掲載日:2016年7月25日
次回の掲載は,2016年8月22日の予定です。

[2016/06/27] 最低限の敬語は覚えてしまいましょう


 みなさん,こんにちは。
 新学期が始まったと思ったら,もうすぐ夏休みです。時間が経つのは早いですね。夏休み期間中の生活習慣と学習計画をしっかりと立てて,勉強に取り組んでいけるようにしましょう。

 さて,今回は「敬語(けいご)」について考えていきます。

 敬語には,おもに「尊敬語(そんけいご)」「謙譲語(けんじょうご)」「丁寧語(ていねいご)」の3つがあります。丁寧語は,言葉の通り「ていねいに述べる」言い方にすぎませんが,尊敬語と謙譲語はその区別でなやむことがあるかもしれません。
 しかし,難(むずか)しいことはありません。尊敬語は相手のすることに,謙譲語は自分や自分の身内がすることにそれぞれ用いると覚えておきましょう。

 たとえば,「先生が教室にお見えになる」と言う場合,教室に入ってくるのは先生,つまり相手です。相手が教室に入るという動作をおこなっているので,「お見えになる」は尊敬語だとわかります。
 一方,「私が職員室にうかがいます」と言う場合,職員室に行くのは私です。私が職員室に行くという動作をおこなっているので,「うかがう」は謙譲語だとわかります。

●事例紹介●
 ある児童が田植え体験学習のお礼の手紙を農家さんに書いたときの内容です。来週,またそちらへ「行きます」という表現がふさわしくないので,ふさわしい表現に書き直しなさい。

●正解●
「行きます」→「うかがいます」「おうかがいします」などの謙譲語に直せていれば正解です。

●Aさんの誤答●
「行きます」→「いらっしゃる」
「いらっしゃる」は「行く」の尊敬語です。行くのは児童の側なので,尊敬語を使ってはいけません。

●Bさんの誤答●
「行きます」→「お行きします」
「お行きします」という表現はそもそもありません。たとえば,「会う」という言葉の場合,「お会いになる」は尊敬語,「お目にかかる」「お会いする」は謙譲語です。語頭に「お」や「ご」をつけると尊敬語や謙譲語,丁寧語になる場合がありますが,それは特定の語の場合です。結局,敬語は覚えるしかありません。

●Cさんの誤答●
「行きます」→「うかがわさせてもらいます」
 余計な「さ」を入れるまちがった使い方を,最近よく目にするようになりました。敬語を二重・三重で用いてはいけません。「おうかがいさせていただきます」なども同様です。

●Dさんの誤答●
「行きます」→「訪問します」
 一見,正解ではないかと思った人はいませんか。いえいえ,不正解です。「訪問する」は二字熟語であって,敬語ではありません。この問題は敬語について問われているので,二字熟語に書き直したところで正解にはなりません。

 誤答例を見ていきましたが,いずれも正しく敬語を覚えていれば事足りることがわかるでしょう。日ごろから敬語の使い方に注意をはらうと同時に,まとめて敬語を覚える機会を設ければ,こういった問題は全問正解が可能です。夏休みなどを利用して,敬語を覚える時間を確保してほしいと思います。


掲載日:2016年6月27日
次回の掲載は,2016年7月25日の予定です。

[2016/05/23] 何で減点されるのかを知れば高得点が可能


 5月も終わりに近づき,小学6年生のみなさんは,家庭学習の時間がかなり増えているのではないでしょうか。というか,増やさないと合格しませんよ。

 さて今回は,よくやってしまうミスと,それを防ぐ方法をご説明します。

 公立中高一貫校入試の社会系問題では,ふつう資料があたえられ,それをもとに考える問題が出題されます(これを資料読み取り問題といいます)。言いかえれば,資料の中に答えに結びつく大きな柱があるということです。

 特に気をつけたいのは,資料内の「最も大きな変化のある部分」です。まずはそこに着目しましょう。そして,着目した部分を中心に,だらだらと長い文章を書くのではなく,読み取ったことを交えて読み手(採点者)にわかりやすく説明するように心がけましょう。ただし,資料からはまったく読み取れない(関係のない)説明を混在して書くと減点されるので注意が必要です。つまり,これでもか!!といった勢(いきお)いであれこれ書いても減点されるということです。

 また,資料読み取り問題でも自分自身の経験を述べる問題が出題されることがあります。そのようなときは,日々の生活の中での出来事を落ち着いて思い出し,問題用紙にメモ書きをしたうえで清書をしましょう。いきなり解答を書き始めると,ちぐはぐな解答になってしまうことが多くあります。

 次に,ついよく書いてしまうまちがった言葉について事例を挙げます。

 ・だんだん少しずつ減る 【意味の重複】
 ・自分の自宅(じたく) 【意味の重複】
 ・理由は~という理由で 【表現の重複】
 ・食べれる 【らぬきことば】
 ・~じゃない 【話し言葉】
 ・たぶん 【話し言葉】
 ・そういう 【あいまいな表現】
 ・輪入 【漢字ミス】

 「だんだん」と「少しずつ」は同じ意味です。「自分の自宅」もそもそも自宅が自分の家という意味なので,これでは「自分の自分の家」ということになります。言葉の意味を知らないとおかしな表現になってしまいますね。

 話し言葉についても,多くのミスが散見されます。たとえば,「食べれる」ではなく「食べられる」,「たぶん」ではなく「おそらく」が書き言葉です。「そういう」というあいまいな言葉は使わず,具体的な内容を書くようにしましょう(ただし,指示語として用いる場合は構いません)。「輪入」は漢字まちがいで最も多く見られます。

 こういったミスはすべて減点対象です。公立中高一貫校入試は同じレベルの児童が合格ライン上にひしめきあうので,1点2点の差で合否(ごうひ)が決まってしまいます。

 このようなミスを減らすためには,日ごろから意識的に気をつけることも大切ですし,問題を解き終わったあとに必ず自分の解答を読み返すことも重要です。解き終わってほっとしたいところでしょうが,試験時間がある限りはとことん見直しをしていきましょう。これを訓練し習慣化させることで,解答の質が格段(かくだん)に変わってくるものです。


掲載日:2016年5月23日
次回の掲載は,2016年6月27日の予定です。

[2016/04/25] 書き方の基本を徹底的にマスターすべし!!


 みなさん,こんにちは。
 新学期が始まり,1か月が経とうとしています。公立中高一貫校入試を考えている小学6年生にとって,入試まであと9か月程度しかありません。しっかりと学習を積み上げて,入試に必要な力を獲得していきましょう。
 さて,今回は公立中高一貫校入試の特ちょうといえる「記述問題の基本」について考えていきましょう。

① 問題文と条件を的確に読み取る
 まずは,次の実入試問題を読んでください。
2016-04-26_07h51_34.png

 この問題の場合,文章全体が二段落構成でなければ減点になります(一部の公立中高一貫校では,減点ではなく0点にする場合もあります)。もちろん,制限字数を下回る場合(100字未満)や上回る場合(141字以上)も減点(または0点)です。
 そして,みなさんが最もまちがえやすいのが,段落ごとの内容です。「第一段落には,新聞記事の内容をもとに,地域の特色を生かしたこの道の駅の魅力について書く」「第二段落には,第一段落にあげた魅力についての感想を書く」とそれぞれ指定されています。つまり,第一段落は単なる読み取りであって,そこに「感想」などを書かないように気をつけなければなりません。
 だれもが文章を書いているうちに自分の書きやすい内容や構成になってしまい,無意識のうちのこれらの条件を破ってしまいがちです。十分気をつけて書き進めるようにしましょう。

② 原稿用紙の使い方を守る
 上記の問題の条件部分にも書かれていましたが,原稿用紙の使い方は絶対に守らなければなりません。
●段落の始まりは1ます空ける。
●句読点は1ます分とる。また,ぶら下がりに気をつける。
●横書きの場合,算用数字を1ますに3つ以上書かない。たて書きの場合は漢数字を使う。
 などです。基本中の基本といえる内容ですが,あせっているとまちがえる場合が多く,注意が必要です。


③ 表現方法に注意する
 最も練習が必要なのがこの点です。逆に言えば,練習と意識次第でいくらでも上手になるともいえます。主に次の項目に気をつけましょう。

●すでに学習した字は漢字で書く
 すでに学習した字は必ず漢字で書きましょう。また,習っていなくても問題文中で漢字で書かれている字は,漢字を使うのが好ましいでしょう。

●誤字(ごじ)・脱字(だつじ)をなくす
 字をまちがえるのは本当にもったいないことですし,送りがなをかんちがいして覚えている人もいます。いずれも十分に注意しましょう。

●必ず主語を書く,主語と述語を対応させる
 あくまで解答を読むのは採点者です。自分ではわかっている「つもり」で文章を書くのはやめましょう。いつもわかりやすく,相手に伝わりやすい文章を心がけましょう。また,主語と述語の非対応をさけるために,一文を短く切る習慣をつけましょう。それが文章のわかりやすさにもつながります。

●文末表現を設問に対応させる
 これも多く見られるミスであり,減点される確率が高いところでもあります。たとえば,「理由を答えなさい」という設問に対しては,「~だから(ため)。」と答えます。このようなお決まりのパターンをしっかり学習しましょう。

●文体をそろえる(「です・ます」→敬体,「だ・である」→常体)
 敬体と常体のどちらで書くかを最初に決め,最後まで文体をそろえて書きましょう。

●話し言葉や「ら」ぬき言葉をなくす
 一例をあげると,話し言葉では「~なので...」と使いますが,書き言葉では「~だから...」と使います。他にも「食べることができる」という意味で使う「食べれる」は正しくは「食べられる」と書くべきです。
 言葉は時代によって変化するものですし,標準語や方言1つとっても難しいわけですが,日ごろから意識することでこれらのまちがいを防ぐことができます。常に言葉づかいに気をつけましょう。


掲載日:2016年4月25日
次回の掲載は,2016年5月23日の予定です。

[2016/03/28] 合格の有無は真剣になった時間の長さで決まる


 今月から新年度のコラムとして再スタートします。

 さて,これから本格的に公立中高一貫校入試に向けた勉強を始めるという人もいるでしょう。来年1~2月が公立中高一貫校入試のピークなので,新小学6年生に残された時間はおよそ9~10か月足らずです。この期間で劇的(げきてき)に成績をのばし,合格するための最高の勉強をしなくてはなりません。

 まずはじめに,みなさんにお伝えしたいことは「受験(受検)するという自覚を早く持ってほしい」ということです。秋も深まれば,だれもが真剣(しんけん)になります。しかし,そのころに意識が芽生えても「おそかった」という結果になる可能性が高いでしょう。

 いかに早く勉強モードに入り,真剣に取り組むかで合否(ごうひ)が決まります。公立中高一貫校に合格するかどうかは,才能や能力ではなく,「真剣になった時間の長さ」で決まります。

 では,何から手をつければよいのでしょうか。それは,すでに目の前に並べられています。

 たとえば,学校や塾で出される宿題を例を考えてみましょう。
 宿題をただ単に「やればいい」という程度で考えていませんか。早く終わらせることだけを優先していませんか。
 しかしそれでは,勉強モードに入っているとはいえず,無論,ここで述べている「劇的に成績をのばすこと」にはつながりません。

 一方で,その宿題をするのに,わからないことを調べたり,聞いたり,なぜだろうと考えぬいたりする勉強があります。同じ宿題をするのでも,まったく結果がちがってきます。

 疑問点(ぎもんてん)があれば,同じように考えぬいたり,調べたりすることでさらに学力をのばすことができます。問題を「もう一度解く」こともぜひおすすめしたいと思います。

 つまり,「勉強モードに入る」というのは,何か特別なことをすることではなく,あたえられたものやすでにあるものを「より深く勉強する」ことなのです。

 一見見た目は同じです。つまり,先ほどの例でいえば「宿題をした」という点では同じです。しかし,結果は大きく変わってきます。これを9~10か月積み重ねた結果が,合否に表れてくるのです。

 さあ,あなたも早く勉強モードに入りましょう。そのために,まずは机(つくえ)に向かってテキストを開く,解く,考えることから始めましょう。


掲載日:2016年3月28日
次回の掲載は,2016年4月25日の予定です。