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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
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[2017/06/26] 資料読み取り問題を解くうえで大切なこと


 新学年が始まって3か月が経とうとしています。新しい生活にも慣れたころでしょう。来月には夏休みに入ります。学力をアップさせるチャンスですね。学習計画をしっかりと立て,勉強を進めていきましょう。
 さて,今回は資料読み取り問題を考えます。

●問題●
 食育をおし進めることは,食料自給率アップにつながると考えられていますが,その理由を,資料1~3をもとにして説明しなさい。

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 資料2より,米の消費量は年を追うごとに減り続けていますが,資料1より,米の自給率はほとんど変わっていないことが読み取れます。このことから,日本国内での米の生産量が減少していると判断できます(米の生産量が変わらなければ,米の自給率は上がるはずだからです)。加えて,肉類や牛乳・乳製品の輸入が増えていることも読み取れます。

 なお,本問を解く際,「食育では,1975年ごろの米を中心とした食事が理想的だと考えられている」という前提が知識として求められています。こういったことは,社会科や家庭科で学習することなので,小学校の授業をおろそかにしないように日ごろからがんばりましょう。


●模範解答例●
食育をおし進めることは,日本国内でほぼ自給できている米の消費を増やし,輸入にたよっている肉類や牛乳・乳製品などの消費を減らすことにつながるので,食料自給率アップにつながるから。

●Aさんの解答●
食べ物を残すことによって,食料自給率が減少するので,残さないようにする。

コメント:食べ物を残すかどうかは,資料1~3からはまったく読み取れません。確かに,食料生産は限られていることから,食べ物を残せば残すほど,海外から食べ物を輸入しなければならず,食料自給率が下がります。しかし,「資料1~3をもとにして」と問われている以上,たとえ正しいことを書いていても,資料1~3から読み取れないことはすべて0点です。

●Bさんの解答●
昔は米を作って食べていたが,食生活の変化によって,肉類や牛乳・乳製品を食べるようになった。

コメント:この解答では,「食料自給率アップにつながる理由を書く」という問いに答えていません。因果関係を明確にすることが何よりも大切です。

●Cさんの解答●
食育は地元のものを食べることなので,食料自給率を上げることができるから。

コメント:地産地消も食育の一つですが,Aさんの解答同様,資料1~3からは地産地消に関することはまったく読み取れません。

 以上より,資料読み取り問題には,大きく2つのポイントがあることがわかります。

 ・あたえられた資料から読み取れることをもとにして考える。
 ・因果関係を明確にして,問われたことに答える。

 ぜひ,いつもこの2つを頭に入れて,問題に取り組んでいってください。


掲載日:2017年6月26日
次回の掲載は,2017年7月24日の予定です。