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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
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[2017/09/25] 知識がなければ,思考力や表現力が活きてこない


 まずはじめに,次の写真を見てください。みなさんはこの人物をご存じですか。明治時代に活やくした外交官です。

20170925.png

 今年,ある公立中高一貫校で出題された適性検査問題の1つに,次のようなものがありました。
「アメリカ合衆国との条約改正につくした上記の人物名を答えましょう。また,この条約の改正によって日本ができるようになったことを,二〇字以上四〇字以内で書きましょう。」

 答えは,人物名が「小村寿太郎」,日本ができるようになったことは「日本が自由に,外国からの輸入品にかける関税を決められるようになった。」です。

 この問題を解くためには,何を持ってしても小村寿太郎の功績やその内容を覚えておかなければなりません。

 公立中高一貫校入試では,思考力や表現力が試されるとよくいわれます。それはそうなのですが,知識は絶対に無視できません。というのも,知識がなければ,思考力や表現力が活きてこないからです。

 たとえば,歴史を取り上げると,小学校学習指導要領には,以下の人物の動きを通して学習するように指示しています。

卑弥呼,聖徳太子,小野妹子,中大兄皇子,中臣鎌足,聖武天皇,行基,鑑真,藤原道長,紫式部,清少納言,平清盛,源頼朝,源義経,北条時宗,足利義満,足利義政,雪舟,ザビエル,織田信長,豊臣秀吉,徳川家康,徳川家光,近松門左衛門,歌川広重,本居宣長,杉田玄白,伊能忠敬,ペリー,勝海舟,西郷隆盛,大久保利通,木戸孝允,明治天皇,福沢諭吉,大隈重信,板垣退助,伊藤博文,陸奥宗光,東郷平八郎,小村寿太郎,野口英世

 合計42名もの名前が書かれています。小村寿太郎の名前もありますね。
 
 別の公立中高一貫校では,聖徳太子が作った「十七条憲法」の資料,徳川家光が作った「武家諸法度・寛永令」の資料,雪舟の水墨画,大久保利通・木戸孝允・伊藤博文らの加わった岩倉使節団出航の図,西郷隆盛が最期を迎えた西南戦争の図,板垣退助の自由民権運動を表す絵が資料として使われています。

 公立中高一貫校入試では「歴史は出題されない」という風評が一部で広がっているようですが,それはうそです。少なくとも,上記42名の功績はしっかりおさえておく必要があります。

 論語には以下のように書かれています。
 学びて思わざれば,すなわちくらし,思いて学ばざればすなわちあやうし。
 この言葉の意味は,「知識を得てそれを思考に使わなければ学問が身につくことはなく,知識を得ずに思考ばかりすればひとりよがりのかたよったがんこさを持ってしまい危険だ」です。肝(きも)に銘(めい)じてください。


掲載日:2017年9月25日
次回の掲載は,2017年10月23日の予定です。