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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2018/08/27] 正確に問題を読み解く力を身につけよう


 今回は,「正確に問題を読み解くこと」について考えていきます。公立中高一貫校入試に限らず,日々の勉強やテストなどで,問題文をよく読んでいないことが原因で,答えをまちがえてしまったという経験があるでしょう。難しそうに見える問題も,しっかり読みこんでいけば解ける問題は多いものです。逆を言えば,そういった問題こそ,公立中高一貫校入試本番では,合否の分かれ目になります。気を引きしめて取り組むことが大切です。


■問題例
 夏休み期間中(7月27日~8月25日),学級花だんに水やりをするために,たつやくんたちが4人で当番表を作りました。
かな:4人の予定を表にまとめてみたわ。グレーになっている日は,予定があって学校に来られない日よ。
あきら:じゃあ,この4人で水やりの当番を考えてみよう。しかも,4人の当番の回数はできるだけそろうようにして,仮に差があったとしても1回に限定しようよ。
ももこ:賛成。水をあげない日もできるだけ少なくなるようにしたいわね。
たつや:でも,雨がふる日もあるだろうし,花だんに1日か2日水をやらなくてもかれることはないと思うんだ。それより,連続で水をあげない日が続くほうが心配だよ。

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問題 下線部について,花だんの水やりをできるだけ規則正しく,かつ,水やりをする日数を多くしたいとき,1人あたり合計で何日間当番をすることになるか,まとめて答えなさい。ただし,1日の水やり当番は1人だけとします。

■誤答例・解説
・11日間
「水やりをする日数を多くしたい」という条件のみに注目して,ももこさんが来られる日をすべて数えてしまっています。
・6日間
 あきらくんとたつやくんが来られる日数(各6日間)のみを見ている場合です。この2人が来られる日が重複していることも見のがしています。
・7.5日間
 来られる日をそれぞれ数えると,あきらくんが6日,かなさんが7日,たつやくんが6日,ももこさんが11日だから,平均して,30÷4=7.5日としています。「4人の当番の回数はできるだけそろうようにして」という条件のみを考えた結果です。0.5日という日は存在しないことに気づかなければなりません。

■解答・解説
解答 3日間が1人,4日間が3人
解説 会話文中でももこさんが述べている「水をあげない日もできるだけ少なくなるようにしたい」という条件と,たつやくんが述べている「花だんに1日か2日水をやらなくてもかれることはない」「連続で水をあげない日が続くほうが心配」という内容に着目し,まずは,2日おきに予定表にチェックを入れていきます。すると,水やりの日が,7月27日,7月30日,8月2日,8月5日,8月8日だとわかります。
 しかし,その次の予定日である8月11日はだれも登校できません。そこで,1日前だおしして,8月10日を水やりの日とします。その後は,また2日おきとして,8月13日,8月16日,8月19日,8月22日,8月25日とすれば,計11日間の水やりの日が決まります。実際に,4人のスケジュールをあてはめていくと,たつやさんだけが2日間(7月30日と8月13日)で,残りの3人が3日間来ればよいとわかります。

 正確に問題文を読み進めていけば,必ずヒントがかくされているのが公立中高一貫校入試です。あわてて一部分だけを読んでかんちがいしないように気をつけましょう。問題文の文章量が多いからこそ,落ち着いて正確に読み解く必要があります。日ごろからその習慣をつけていきましょう。


掲載日:2018年8月27日
次回の掲載は,2018年9月24日の予定です。

[2018/07/23] 単位量あたりの考え方を使いこなそう


 受検生(受験生)にとって天王山となる夏休みに入りました。言うまでもなく,この夏の過ごし方次第で,秋以降の成績が大きく変わります。夏休みは,しっかりと勉強中心の生活を送り,土台を固めて秋以降のジャンプアップにつなげていきましょう。

 毎年この時期は「割合」について考えています。割合は,小学5年生で習う単元ですが,ここでつまずく児童が大変多く,苦手意識を持っているようです。小学4年生で習う「単位量あたり」,小学6年生で習う「速さ」「比」にも関わっています。そこで今回は,単位量あたりについて考えていきます。

■問題例
たつや:たとえば,福岡県の道路実延長きょりと乗用車の保有台数を上から3けたのがい数で表すと,それぞれ37300km,2610000台だね。
ももこ:このがい数をもとに,乗用車1台あたりの道路の長さを調べてみましょう。
たつや:それだけじゃなくて,大分県や北海道,東京都とも比べてみよう。

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問題1
 北海道,東京都,大分県の乗用車1台あたりの道路の実延長きょりを求めなさい。ただし,計算の際は上から3けたのがい数を使い,答えは小数第一位までのがい数で,単位はmとします。


■問題1・解答解説
 注目すべきは「乗用車1台あたり」というところ,つまり,単位量あたりの考え方を使います。この問題の場合,乗用車1台で何m分の道路の長さになるかを考えなければいけません。もちろん,単位をkmからmに直します。

 北海道 89500000(m)÷2820000(台)=31.73・・・ より,31.7m
 東京都 24100000(m)÷3170000(台)=7.60・・・ より,7.6m
 大分県 18200000(m)÷698000(台)=26.07・・・ より,26.1m

■問題1・誤答例
 北海道 2820000(台)÷89500(km)=31.50・・・ より,31.5m
 東京都 3170000(台)÷24100(km)=131.53・・・ より,131.5m
 大分県 698000(台)÷18200(km)=38.35・・・ より,38.4m

 問題文で「乗用車1台あたり」と書いてあるのに,kmでわってしまい,しかも,kmをmに直していない。わり算の考え方を正しく理解していなければ,何を何でわればよいのかがわかりません。そういう人は要復習です!!

■問題例(続き)
問題2
 問題1で考えたことより,大分県は他都道府県と比べて自動車じゅうたいが起きやすいといえますか。それとも,起きにくいといえますか。また,そのように判断した理由は何ですか。あなたの考えをまとめて説明しなさい。

■問題2・解答例
大分県は,他都道府県と比べて自動車じゅうたいが起きにくいといえる。その理由は,大分県の乗用車1台あたりの道路の実延長きょりは,全国合計と比べて長いからである。

■問題2・解説
 単位量あたりの意味がしっかり理解できていれば,簡単な問題ですね。ここで大切なことは,解き方を覚えるのではなく,考え方を理解することです。常にイメージしながら考えていきましょう。


掲載日:2018年7月23日
次回の掲載は,2018年8月27日の予定です。

[2018/06/25] 一石二鳥・三鳥・四鳥を目指す勉強を!!


 みなさんは,日々の生活リズムができていますか。日々の生活の一部として,決まった時間に勉強する習慣が身についていれば,中学校へ進学したときに大いに役立ちます。いまのうちからその習慣を身につけてください。
 今回はテスト(模試)の解き直しを通して,知識を広げることのすすめです。

問題例(地熱発電の説明)
 まずはじめに,地下700m~3000mぐらいの深い井戸をほります。そこから,マグマの熱で熱くなった地下水をくみ上げて,水蒸気と水に分けます。このようにすることで,高温の水蒸気をたくさん取り出すことができます。
 次に,集めた水蒸気の力を使って,蒸気タービンという機械を動かします。この蒸気タービンという機械が動くことで電気が発生します。

問い
 地熱発電所に行ったまさきさんは,いつも身近にある水が形を変えることで大きなエネルギーとなり生活の役に立っていることを知りました。同じように,自然エネルギーといわれるエネルギーを利用して発電しているものはほかにどんなものがありますか。何を利用して発電しているかとその発電方法の欠点をそれぞれ答えなさい。

 余談ですが,本問では「何を利用して発電しているか」と問われていますね。そこで,「~発電」と答えてしまう人はバツです。たとえば,「風力発電」を説明したい場合は,「風を利用した発電」などと答えましょう。問われている内容に沿って解答を書く。これがきまりです。

 では本題です。
 受検勉強を進めるうえで,模試(テスト)の「解き直し」ほど大切なものはありません。たとえば,今回の「地熱発電」を学んだだけでは実にもったいない。模試(テスト)はあくまでもその一例にすぎないので,入試本番で地熱発電が出題されるとは限りません。他の発電方法や,他の角度から問題が出題されるかもしれません。

 ですから,すべてまとめて「火力・水力・原子力・再生可能エネルギー」を利用した発電方法をまとめておくことが必要です。
 たとえば,「火力発電は,化石燃料を利用しているので,地球環境問題や燃料に限りがある」,「化石燃料は産出できる地域が限られていて,輸入に多額の費用がかかる」などの問題があります。その一方で,「化石燃料はエネルギーに変える変換効率がよく,無駄が少ない」といった長所もあります。

 このように,長所や短所を関連づけながら知識を広げることが,模試(テスト)を有効に活用する最もよい方法です。単に「マルだった」とか「まちがえた」だけではなく,「知識を広げる」ということを意識して受検勉強に取り組んで頂きたいと思います。


掲載日:2018年6月25日
次回の掲載は,2018年7月23日の予定です。

[2018/05/28] これを意識すれば文章が上手に書ける!!


 今回は,「もっと上手に,かつすばやく上手な文章が書きたい」と願っているすべてのみなさんに向けて,そのコツを伝授します。

 まずは,次の問題を読んで,Aさんの解答の何がよくないかを考えてください。


問題
 給食の食べ残しを減らすためにどのような取り組みができるかをクラスで話したところ,2つの取り組み案が出てきました。

けいこさんの案
食べ残しをたい肥(肥料)に利用する。
あきらさんの案
給食を注ぐときに一人ひとりが「少なめ」「ふつう」「多め」といった申告をしていく。

 けいこさんとあきらさんの2人の取り組み案について,あなたの学校で取り入れるとしたらどちらを選びますか。理由とともに説明しなさい。

Aさんの解答
私は,けいこさんの意見に賛成です。なぜかというと,食べ残しをブタや牛のえさにすれば,動物にとってもうれしいし,もしも食べ残しが多かったとしても,結果的に食べ残しがなくなると思うからです。


 内容はとりあえず置いておくとして,必ず気をつけてほしいことがあります。それは,文章後半の長さです。

 文章はできるだけ短く書く。

 これが鉄則です。なぜなら,長くなればなるほど自分の書きたいことがわかりづらくなっていくからです。ですから,一つひとつの文章を短くしながら全体として一本しんを通していきます。
 ただし,この「短く」はとにかく短くすればよいというものではありません。「主語と述語を必ず盛りこんで,できるだけ短く」という意味です。

 また,文章が長くなってしまう原因はもう一つあります。「一つの文の中に,接続語(つなぎ言葉)を使いすぎる」ことです。Aさんの解答でも「動物にとってもうれしいし,もしも~」と,2つの内容を一文に連続させてしまっています。だから,長くなりすぎてしまうのです。おおよそ,文章の読みやすさでいえば,50字前後が読みやすいといわれています。一文に接続語を盛りこんでしまうと,高い確率で50字どころか100字をこえてしまいます。

 では,この点に注意して,Aさんの解答を直してみましょう。

解答例
私は,けいこさんの意見に賛成です。なぜなら,食べ残しをブタや牛のえさにすれば,動物もうれしいと思うからです。また,もしも食べ残しが多かったとしても,ブタや牛が食べ残しを食べてくれるので,結果的に食べ残しがなくなります。これは,私たちにとってもよいことだと思います。

 自分の意見を正しく伝えるためには,まずは意見を整理し,そしてその一つひとつで文を構成すること。いいですね。「~もするし,~もするし,~もする。」なんて文を書いてはいけません。

 みなさんの答案を採点・添削していると,考えている内容はとてもよいけれど,点数になる表現ができていない。そういう人が大変多いように思います。ぜひ意識していきましょう。


掲載日:2018年5月28日
次回の掲載は,2018年6月25日の予定です。

[2018/04/23] 問われていることに答えるのがみんなの使命だ!!


 こんにちは。新学年がスタートして,目まぐるしい日々をすごしていると思いますが,勉強は着実に進んでいますか。今回は,いまの時期に取り組んでほしいことを2つお伝えします。

1 志望校の見学に行くこと
 パンフレットやホームページだけではわからない学校の雰囲気(ふんいき)や先輩(せんぱい)たちのようすなどを見に行きましょう。また,オープンスクールなどには必ず足を運びましょう。この経験が日々の勉強へのやる気につながります。

2 模試(テスト)を受けること
 公立中高一貫校入試は,そのほとんどが記述式問題なので,テストを受けて,自分の答案を採点してもらってはじめて成長できます。そこで,いつ,どこで,どういった模試(テスト)があるのかなど,情報収集をおこなっておきましょう。

 ここで,模試(テスト)などでみなさんがよくまちがえる典型的なパターンをお伝えします。まずは,次の問題を解いてみましょう。

例題 クラスのみんなで,同じ漢字が何度も使える「漢字しりとり」を始めたところ,次のようなしりとりになりました。そして,ある児童が「漢字が規則的に並んでいる」と言いました。
 【池】→【深】→【探】→【持】→【侍】→【往】→【住】→【他】→【池】・・・
 よく見ると,【往】の漢字が10回出てきて,最後が【探】で終わりました。このとき,最後の【探】は最初から数えて何番目の漢字になるかについて,あなただったらどんな方法で答えを求めますか。答えを求める考え方とその答えを書きなさい。

正答例
【往】の漢字が10回出てきて,【探】で終わるということは,【池,深,探,持,侍,往,住,他】の漢字が10回くり返されて,その後,【池,深,探】の3個目が続くことがわかる。したがって,8×10=80,80+3=83 より,【探】の漢字は83番目になる。

不正解になる解答
8×10=80 80+3=83 答え 83番目

 さて,不正解になる解答には,式しか書かれていません。答えは合っていますが,問題文中で問われている「あなただったらどんな方法で答えを求めますか。答えを求める考え方とその答えを書きなさい」という指示にしたがっていません。式を書くだけでは,「あなたの考え」を書いたことにはなりません。
 こういった問題を1つ取ってみても,いかに「説明すること」が大切かがわかりますね。

 要は,問われていることに答えるのがみなさんの使命なわけです。
 絶対に忘れないでください。


掲載日:2018年4月23日
次回の掲載は,2018年5月28日の予定です。

[2018/03/26] 公立中高一貫校対策・入門三か条


 みなさん,こんにちは。
 今回は,公立中高一貫校対策・入門三か条をおとどけします。

 公立中高一貫校入試では,普通の学力テストではなく,適性検査型の試験がおこなわれます。普通の学力テストとどうちがうかというと,ただ答えを書いて合っていればよいのではなく,大量の文章を読み解く「読解力・処理力」,資料を読む「判断・分析力」,そして文章で書く「表現力」が必要になるということです。そこで,これから勉強を始めるみなさんは,次のことに気をつけながら,日々の生活を送ってください。

●本を読む
 大量の文章を読むには,日ごろから読書が大切です。みなさんは毎週何冊ぐらい本を読んでいますか。図書館には良質な本がたくさんあります。図書館で毎週本を借りて読むくせをつけましょう。
 たくさんの本を読むことで,多くの知識が吸収できます。また,難しい言葉やたくさんの人の考え方を知ることができ,みなさんが成長できます。1週間に1冊を目標にぜひ読書を続けてください。

●問題文をきちんと最後まで読む
 児童のみなさんが適性検査問題を解くときに一番多いまちがいは,問題文をよく読んでいないことから起こる読みまちがいです。
 たとえば,問題文の最後に書かれてあった「ぬき出しなさい」を見落として,自分の言葉で答えてしまったら0点です。また,「資料1からわかることを書きなさい」と書かれてあるのに,資料1にふれなかった場合も0点です。いつも問題文の最後の最後までしっかりと読む習慣を身につけましょう。ただし,これは適性検査問題のみならず,日ごろのすべての勉強にもいえることです。

●文章を書く習慣をつける
 作文をはじめ,短い文でも自分で考えて文章にすることは難しいですね。そして,難しいから書かないという人も多いのではないでしょうか。だれでも最初は下手なものです。文章は書き慣れることが一番大切です。人のまねでも何でもよいので,とにかく書きましょう。書かないと上手か下手かもわかりません。そして,学校の先生や塾の先生などの大人に見てもらってください。よい所と悪い所を教えてもらい,また書き直しましょう。これをくり返すと,次第にうまくなります。まちがうことをこわがらずに「書いて書いて書きまくる」ことが大切です。


掲載日:2018年3月26日
次回の掲載は,2018年4月23日の予定です。