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ライズの合格る答案

PROFILEライズプロフィール

R志学会ライズ

私たちライズは,10年以上前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ https://www.shigakukairise.jp

[2020/02/24] だれもが最高の宝を手に入れた!!


すべての公立中高一貫校で入試が終わりました。受検を終えたみなさん、本当にご苦労様でした。そして、これから受検勉強を本格的に始める小学5年生のみなさん、ようこそ!!

 私たちライズは、塾生のがんばりで大分県立大分豊府中学校(120名定員)に35名合格し、合格者数では県下ナンバーワンの塾になりました。しかしながら、不合格だった塾生がいるのも事実です。

 ただし、受検結果がどうであろうと、1年間受検勉強を一生けん命にがんばってきたという事実は裏切りません。思い通りの結果が出なかった人は、これから通う中学で、一生の親友ができるかもしれません。人生を変える先生に出会うかもしれません。入学してよかったと思うことが起きる可能性は十分にあるわけです。

 つまり、大切なのは「考え方」です。この合否はゴールではありません。この合否を受け止めて、次に進むことが大切です。合格し、それにうかれて勉強せず、成績がふるわない6年間を過ごす人もいます。不合格だったけれど、それをバネに中学校に入学してずっとトップを走り、次の高校入試や大学入試でよい結果を出す人もいます。

 要は、「よし! 中学でもがんばるぞ!」と考えてほしいわけです。そうすれば、この1年間受検勉強に打ちこんだ努力が、中学で花開いていきます。

 いま、みなさんは新たなスタートラインに立ちました。そのことを自覚し、これまでの努力を糧(かて)に最高の中学校生活をスタートさせましょう!!

 みなさんがこの1年間で身につけた最高の宝は「学習習慣」です。それを大切にしてください。


掲載日:2020年2月24日
次回の掲載は、2020年3月23日の予定です。

[2020/01/27] 礼に気をつけるだけで印象が変わります


 いよいよ受検本番という人も多いでしょう。緊張しますね。

 私達ライズの受検は1月はじめに終わり、結果も出ました。過去最高タイの合格者数で、ほっと胸をなでおろしています。これから本番をむかえる人は、ぜひがんばってください。

 さて、今回は面接のときの「礼」についてお話しします。みなさんが受検する公立中高一貫校では面接試験がありますか。あるとしたら、その対策はできていますか。

 礼にはいくつかの仕方がありますが、面接でよく使うのが30度の礼です。30度といわれてもどのくらいかわからないかもしれません。目安としては、
 礼をして自分の位置から2メートル位前の床を見る
と考えてください。

 2メートルといえば、試験官の足元くらいになることが多いので、それを目安に目線を下げればちょうどよくなります。逆に、礼をしたときに自分の足下が見えているのは、深く頭を下げすぎています。ちょっと頭を起こしながら礼をするくらいがきれいです。

 背筋がのびていれば、頭が下がりすぎないはずです。背筋を伸ばすには「背骨に長い棒をはりつけている」というイメージを持てばよいでしょう。

 もう一つ、礼をきれいに見せる方法があります。礼をするときに、頭を下げるのではなく
 おしりを後ろにつき出す
ようにする、というものです。

 礼をするとき、多くの人が頭から下げようとしたり、腰(こし)を曲げて礼をしようとしたりします。しかし、これでは手が動いたり、頭が下がりすぎたりして、あまりきれいな礼になりません。

 そこで、背筋をのばして、おしりを後ろにつき出すイメージで礼をすれば、きれいな礼になります。そうすると、足の裏側(背中側)が張ったようになるはずです。それを感じてください。

 そして、最後に大事なことは、
 一つひとつの動作を止める
という点にも気をつけましょう。

 礼と同時に「お願いします」や「失礼します」などと言う場面が多くありますが、そのときに「礼をしながら言う」のではなく、「お願いします」と言ってから、礼をしましょう。

 また、礼が終わるか終わらないかのうちに歩き出したり、次の動作に入ったりしないという点にも注意しましょう。一つひとつの動作を1回ずつ止めるように意識すれば、きれいな礼、きれいな動作になります。

 ぜひ事前に何度も練習して本番に活かしてください。礼に気をつけるだけで印象が変わり、合格をたぐり寄せることができます。


掲載日:2020年1月27日
次回の掲載は,2020年2月24日の予定です。

[2019/12/23] 単位換算の問題を落ちついて考えよう


 今回は単位換算の問題を取り上げます。公立中高一貫校入試でよく問われるものの,苦手意識を持っている人が多いんですよね。ぜひ,この単元の総復習をお願いします。

■問題
絵 理:2020年は東京オリンピックが開かれる年だね。
はるお:そうだよ。マラソン競技は札幌市で開かれることが決まったけど,その分,好タイムが期待できそうだね。
絵 理:現時点での世界記録はどのくらいなのかしら。
はるお:インターネットで調べてみると,2018年にドイツでおこなわれたベルリンマラソンで,ケニアのエリウド・キプチョゲ選手が出した2時間1分39秒が世界記録みたいだね。
絵 理:これって,秒速に直すとどのくらいの速さなのかしら。
はるお:よし,計算してみよう。まず,マラソン競技のきょりは42.195kmと決まっていて,これをmに直して,さらに,2時間1分39秒を秒にすればよいから・・・。式は( ア )m÷( イ )秒で求められるね。

問い ( ア )と( イ )に当てはまる数をそれぞれ答えなさい。

■解答
( ア ) 42195
( イ ) 7299

 とても簡単な問題だと思うのですが,ケアレスミスは後を絶ちません。たとえば( ア )を「421.95」と答え,小数点の移動をまちがえる児童がいたり,( イ )を「1時間=360秒」(正しくは1時間=60分×60秒=3600秒)と考えて,「360×2+60+39=819秒」と答えてしまったり・・・。

 ちょっと立ち止まって考えれば誤答だと気づきそうですが,入試本番ではそれができないわけです。いずれにしても,秒速の意味を正しく理解しておくことが大事ですね。

 今回は速さと時間,きょりを取り上げましたが,それ以外にも面積や体積なども入試必須(ひっす)です。必ず得意分野にして入試本番に臨(のぞ)みましょう。


掲載日:2019年12月23日
次回の掲載は,2020年1月27日の予定です。

[2019/11/25] 複数の資料を読み取る問題で気をつけたいこと


 入試直前期に入りました。ラストスパートをかけていく時期ですが,同時にあせりが見えかくれし始める時期でもあります。しかし,それだからこそ,地に足をつけて1つひとつ大切なことを積み上げ,最後の最後まであきらめずにしっかり準備していきましょう。

 さて,今回は公立中高一貫校入試で大変よく出題される問題について考えます。どんな問題か。それは,複数の資料を読み取る問題です。多くの受検生が苦手でしょう。

 資料読み取り問題は公立中高一貫校入試の定番ですが,近年は1つの図や表,グラフを読み取る問題というのはまれで,多くは複数の資料から読み取れることをまとめるのがふつうです。

 こういった問題でのポイントは大きく3つあります。

 1つ目は,問題文をよく読んで,何が問われているのか,または,何を答えなければならないのかをしっかり読み取るということです。
 あたりまえに思うかもしれませんが,言うは易く行うは難しで,これがなかなか難しい。しかも,入試本番ではいつもの冷静さを失ってしまって,気が動転する可能性が高く,余計に問題文を軽んずる傾向があります。しかし,それではいけません。

 また,問題文を正確に理解しなければ,複数の資料から実にいろいろなことが読み取れてしまい,何を書けばよいのかが一向に定まっていきません。これでは合格に近づけませんね。つまり,問題文を正確に理解することで,それに合った内容を複数の資料から読み取ることができるようになるのです。

 さらに,指定語句や字数,書き方などの条件があれば,それらも必ずチェックし,絶対に見落とさないようにしましょう。条件を見落とすと,どんなによい答案を書いても0点になると覚悟(かくご)しましょう。実際に0点になります。減点で終わるほど公立中高一貫校入試は優しくありません。

 2つ目は,複数の資料を必ず「関連づける」,または「因果関係を見つける」ということです。
 そもそも,なぜ複数の資料が出題されるのかを考えてください。それは,それらの資料が関連している,または,そこに因果関係があるからです。

 たとえば,連休中の観光施設の入場者数をまとめた表と,同連休中の天候をまとめた表が出題されたとします。表からは,屋内施設の入場者数が増えた一方で,屋外施設の入場者数が少なったことと,同連休中は雨の日が続いたことが読み取れたとします。さて,みなさんはここからどのような関係性を見い出しますか。

 当然,雨の日が続いたために,屋外施設よりも屋内施設に人気が集中したということですね。つまり,天候と観光施設の入場者数には因果関係があるわけです。

 いま挙げた事例に限らず,複数の資料が出題されるということは,必ずそれらには何らかの関係性があると考え,それを解答に盛りこむ必要があると判断しましょう。

 3つ目は,答案に盛りこむことと盛りこまないことの取捨選択をするということです。

 資料読み取り問題で自分の意見や自分が考えたこと,または,自分が事前に知っていることなどを書くというのは論外ですが(問題文で問われている場合をのぞく),それ以外にも,答案に盛りこむ必要がないことがあります。反対に,解答に盛りこまなければ問題文で問われていることを満たさない内容もあります。そういったことの取捨選択をしなければ,必要十分な答案に仕上がりません。

 特に,字数が制限されている問題の場合,書く必要のないことを書いてしまったために,書くべき内容が書けなくなって失点につながるというケースが増えています。大変もったいない話ですね。

 そういうことがないように,答案に盛りこむ内容を問題用紙にメモ書きして,もれがないようにしましょう。

 以上,複数の資料を読み取る問題で気をつけたいことを3つ述べました。入試直前期だからこそ得点力を身につける絶好の機会だと考え,これらのポイントを参考にして,過去問演習などに取り組んでいってください。最後の最後までねばり強くがんばりましょう。


掲載日:2019年11月25日
次回の掲載は,2019年12月23日の予定です。

[2019/10/28] 聞き取り問題はしっかりメモを取りましょう


 今回は,一部の公立中高一貫校で出題される聞き取り問題を取り上げます。実はこれ,入試直前期の対策で十分得点源にできます。先にポイントを言ってしまえば,「いかに上手にメモを取るか」です。

■放送文
 ひろとさんとあおいさんは,ALTのローズ先生にインタビューしました。これから,その一部を放送します。
ひろと:ローズ先生は日本に来てから何年たちますか。
ローズ先生:9年になるわね。
あおい:もうそんなにいるのですね。9年もいると日本のこともくわしくなりましたか。
ローズ先生:そうね。もう私が住んでいる地域については,ばっちりね。日本語もだいぶ上達してきたしね。でも,はじめのころはまったくわからなくてとても困ったのよ。
ひろと:それはどういったことですか。ぜひ教えてください。
ローズ先生:一番困ったことは,コミュニケーションね。私自身まだ日本語がほとんどわからない状態だったこともあるし,日本の店員さんや施設の方も英語があまり話せなかったという点でかなり苦労したわ。

問1
 ひろとさんはインタビューのはじめにローズ先生に何をたずねましたか。

●解答例 ローズ先生は日本に来て何年たつか
●誤答例 日本に来て困ったこと

 落ち着いて放送文を聞けばわかりますが,「日本に来て困ったこと」はローズ先生への3つ目の質問です。放送開始直後から1,2というようにメモを取りましょう。

問2
 ローズ先生は,日本でどのようなことに困りましたか。

●解答例 日本人とのコミュニケーション
●誤答例 コミニケーション,コミニュケーション

 放送文を聞いたときに言葉がわかるように日ごろから正しい言葉を習得しておく必要があります。

 公立中高一貫校入試の聞き取り問題では,放送文を「順序よく」かつ「正確に」理解するという2つのことしか問われません。そのため,順序よく理解するためには,くり返しになりますが,1,2というようにメモを取るくせをつけましょう。また,正確に理解するためには,日ごろから正しい言葉を知り,使いこなせるようになると同時に,キーワードとなる言葉に敏感(びんかん)に反応できるようになっておきましょう。それさえできれば,必ずや聞き取り問題を得点源にできます。


掲載日:2019年10月28日
次回の掲載は,2019年11月25日の予定です。

[2019/09/23] ラクをするために全力をつくす!!


 公立中高一貫校入試が近づき,受検(受験)勉強も日増しに熱を帯びてきていると思います。この時期になると,過去問をふくめて,問題演習とそのやり直しのくり返しが勉強の主流になってきますが,このやり直しが最後の追い上げのかぎをにぎっています。
 このとき,必要な考え方の一つに「いかにラクをするか」というものがあります。特に,計算問題で大事なことは「速く正確に解くこと」,つまり「ラクをすること」なのです。

 具体的に考えていきましょう。

■問題
 地球儀(ちきゅうぎ)と紙テープを使って,東京からシドニーまでのおよそのきょりを計算しました。紙テープの長さは,地球儀の赤道は80cm,東京からシドニーまでは16cmでした。このとき,東京からシドニーまでのおよそのきょりを求める計算方法を説明し,およそ何kmになったかを答えなさい。ただし,地球は球とし,赤道1周の長さは4万kmとします。


 この問題をスケールの大きい縮尺(しゅくしゃく)の問題と考え,「4万kmは4000万mで,40億cmだから,縮尺を5000万分の1とすると,16cmを5000万倍して8億cm,つまり8000kmだ」と計算した人がいるかもしれません。しかし,これは少々強引で,何より面倒です。

 実際の正答例を見てください。

■正答例
地球儀での東京からシドニーまでの16cmに対して,赤道の80cmは,80÷16=5(倍)で,地球の赤道は4万km,これは地球の割合と同じなので,40000÷5=8000(km)
よって,東京からシドニーまでのおよそのきょりは8000kmだと求められる。


 16cm:□km=80cm:4万kmという比例式にもとづいた計算方法です。ずいぶん楽ですね。
 縮尺の計算方法もまちがいではありませんが,ミスをしやすく時間もかかります。素直に,よりラクな方法を受け入れ,今後に生かすことが重要です。

 また,さらに学力をつけるために大事なことは,ほかにラクな方法がないかを考えることです。

 たとえば,80cm:4万km=16cm:□kmを考えると,16cmは80cmの0.2倍だから,4万kmの0.2倍で8000kmだ!!というように,別の解法も考える習慣をつければ,各段に算数力が向上します。

 入試本番で「ラクをすること」は「速く正確に解くこと」につながります。多くの武器(解法)を身につけることが大事です。過去問などのやり直しでは,その習得を意識しましょう。

 もっとラクな方法を全力で探す。これが,強い学力と合格を引き寄せるための重要な考え方です。みなさんももっと「ラク」ができるように,残りの時間,完全燃焼していきましょう!!


掲載日:2019年9月23日
次回の掲載は,2019年10月28日の予定です。

[2019/08/26]「説明しなさい」と問われたらどう答える??


 今回は,公立中高一貫校入試で最も出題形式の多い問題を取り上げます。それは,言わずと知れた「~を説明しなさい」という問題です。

 結論をいえば,この手の問題でとても大切になってくるのは,「結論だけを書いて終わらせない」ということです。特に,設問(問題文)を読みこんで,出題者が何を答えてほしいのかを見ぬけるようにしてほしいと思います。一例を挙げましょう。

■問題
 バーベキューで使う炭に火をつけるとき,ブロックですきまを設けて,その上に底のないドラムかんを置き,その中に新聞紙と炭を入れると,すぐに火が付いて燃え続けます。その理由を説明しなさい。

■解答例1 空気がじゅんかんするから。
■解答例2 ドラムかんの中に空気が入るから。
■解答例3 酸素が入れかわるから。

 さて,これらの解答例はどれもまちがっていません。しかし,公立中高一貫校入試では減点される可能性が高いでしょう。その理由は,「すぐに火が付いて燃え続ける理由」を述べたとは言いがたいからです。「燃える」のではなく「燃え続ける」と問われている以上,解答もそれに沿った内容が求められます。

■正答例
火をつけると,ドラムかんの中で温められた空気が上にいき,空気の流れができる。それにともなって,下から新しい空気が入り続けるからである。

 いかがでしょうか。問われているのは,内容の正しさだけではないということがご理解いただけるかと思います。設問(問題文)でドラムかんを利用している以上,「ドラムかんの中で温められた空気が上にいく」ということを書かなければ,ドラムかんの役割をまったく説明していないことになり,それゆえに「燃え続ける」ことにつながりません。

 9月以降,みなさんは志望校の過去問などに取り組んでいくことになります。ぜひ,現象に対する結果や事実だけでなく,さらに深く理由やとちゅう経過を説明できるように練習を重ねていきましょう。


掲載日:2019年8月26日
次回の掲載は,2019年9月23日の予定です。

[2019/07/22] 合否を分けるのはだれもが解ける問題だ!!


 ジメジメジメジメ・・・・・・。湿気(しっけ)ムンムンで暑くなってきましたね。台風の時期も近づいてきました。そして,受験生にとって夏は勝負の季節です。今回は,夏休みに何をすべきことをお話したいと思います。

 答えは,「基礎固(きそがた)め」です。特別な勉強をする必要はありません。だれもが知っていることをしっかり身につけること,これこそが夏休みにすべきことです。

 たとえば,みなさんは地図記号をどのくらい覚えていますか。小学4~5年の社会科の授業で学習し,フィールドワークなどでも地図記号を使うので,公立中高一貫校入試では「地図記号は知っていて当然のこと」だと見なされています。

 また,東京オリンピックに向けて,外国人が直感的にわかるピクトグラム(絵文字)が多くつくられました。そういったことも調べておきたいですね。

 公立中高一貫校入試は,おもに思考力や表現力が問われる入試ですが,かといって覚えるべきことがまったくないわけではありません。それどころか,たった12年間しか生きていない小学6年生どうしによるテストですから,思考力や表現力に大差が生じるわけもなく,結局のところ,「覚えておけば解ける問題」が合否を分けるともいえます。つまり,覚えておけば解ける問題とはだれもが解ける問題であり,それこそが合否を分ける問題なわけです。

 夏休みは,時間をかけて基礎固めに取り組める最後のチャンスです。本当に,ラストチャンスです。この覚悟(かくご)で勉強に取り組んでいきましょう。


掲載日:2019年7月22日
次回の掲載は,2019年8月26日の予定です。

[2019/06/24] あなたの血液型は? おとめ座です! ハァ?


 今回は,これまでも何度も述べてきましたが,問われていることに忠実(じゅうじつ)に答えてほしいという点にふれたいと思います。なぜ,何度も口酸っぱく言うのか。それは,問われていることに忠実に答えていない答えがあまりにも多いからです。

 あなたの血液型は??と聞かれて,おとめ座です!!と答えたら,ハァ??ですよね。

 いまならまだ十分間に合います。小学校のテストや塾の模試だけでなく,日常生活でも問われていることに忠実に答える練習を重ね,合格を引き寄せましょう!!


■問題例1
 まさきさんのクラスでは,近くおこなわれる保護者授業参観日で,算数か国語のどちらの授業を見てもらいたいかのアンケートを取りました。どちらでもよい人は,算数と国語の両方に○をつけてもよいことにしました。結果は,次のようになりました。
 ・算数に○をつけた人 17人
 ・国語に○をつけた人 31人
 ・算数と国語に○をつけた人の中で,その両方に○をつけた人 9人
 ・どちらも○をつけなかった人 0人

問題 アンケート結果をもとにして,まさきさんのクラスの人数を答えなさい。また,その答えになった理由を,順序立てて説明しなさい。

●解答例
アンケート結果より,算数と国語に○をつけた人(どちらか一方,またはその両方)は,17+31=48(人)で,そのうち,両方に○をつけた人が9人いるので,48-9=39(人)より,まさきさんのクラスの人数は39人だとわかる。
答え 39人

●誤答例
17+31-9=39
答え 39人
※式を書いているだけで,順序立てて説明していません。この誤答が最も多く,公立中高一貫校入試では確実にバツになります。式だけを書けばよい問題は,そのように指示されています。それ以外は,式をもりこみながら,必ず文章で説明しましょう。

■問題例2
 地熱発電所を見学したまさきさんは,自然エネルギーを利用した発電方法を調べ,地熱発電以外にもいろいろあることがわかりました。その一つを取り上げて,何を利用した発電方法なのかと,その発電の欠点をそれぞれ書きなさい。

●解答例
・太陽光
 天気の悪い日や夜は太陽光が得られないので発電できない。
・風
 風速により発電量が変わる。
・水
 ダムの建設場所が限られる。

●誤答例
・地熱
 地下の熱で発電する。
※「地熱発電以外にもいろいろある・・・。その一つを取り上げて」と問われているので,地熱を解答にできません。また,欠点も書かれていません。
・太陽光パネル
※「パネル」を利用した発電方法ではありません。


 問題文をよく読み,何が問われているのか,または,何を答えればよいのかを知ることが,公立中高一貫校入試では最も大切です。好き勝手に答えてはダメです。ぜひ,そのことを忘れないでください。


掲載日:2019年6月24日
次回の掲載は,2019年7月22日の予定です。

[2019/05/27] 生半可に知識がある問題ほど注意が必要です


 今回は,しっかり答えたし,まちがってもいないのにバツになる場合にふれたいと思います。まずは,公立中高一貫校入試の典型問題を取り上げます。


■問題例
 日本は,1990年ごろから食料自給率が低下してきました。その理由について,資料1・2をもとに,米,乳製品,肉類の3つに着目して説明しなさい。

資料1 日本の品目別食料自給率の移り変わり
20190531SS001.png

資料2 日本人の食生活の変化の説明
 1980年ごろまで日本人の食事は主食の米と中心にすえた和食が主で,健康面などから,これが理想的な食生活と見なされていた。しかし,現在は乳製品や肉類を中心とした洋食が主で栄養バランスがかたよっていると考えられている。現在世界では,健康ブームに乗って和食が流行している。

 まずはじめに,本問では「資料1・2をもとに」という条件があることから,2つの資料から読み取れないことを書いてはいけません。また,「米,乳製品,肉類の3つに着目して」という条件も見落とせません。さらに,当然ながら「日本が,1990年ごろから食料自給率が低下してきた理由」を述べることから,理由説明であることが正しく採点者に伝わる書き方が求められます。

 以上,この3点に気をつけたうえで,次の3名の児童が書いた解答を見てみましょう。

■児童Aの解答
昔は米や魚を食べていたが,今はパンや肉をたくさん食べるようになり,輸入するようになったから。

■児童Bの解答
学校給食で地産地消などをしていくと,食料自給率のアップにつながる。

■児童Cの解答
今はごはんよりパンのほうが増えているし,肉類などに関しては日本よりも外国産のほうが安いから。

 さあ,いかがでしょうか。

 児童Aの解答は,魚にふれていますが,2つの資料からは魚に関する内容が読み取れません。仮に,和食は魚中心であるという事実があったとしても,2つの資料からそのことが読み取れない以上,魚に関する説明を書き加えてはいけません。また,乳製品に着目した説明もありません。

 児童Bの解答は,問われている内容には答えず,自分の意見のみを書いています。これでは,どんなにその内容が正しくても正解にはなりません。

 児童Cの解答は,児童A同様,価格に関して,2つの資料から読み取れないことを書いています。くり返しになりますが,どんなにその内容が正しくても,問われていないことは書いても意味がありません。つまり,0点です。知識は,公立中高一貫校入試において大きな武器になりますが,それを解答に書き加えるかどうかは,問題ごとに判断しなければいけません。

 あくまで「問われていることに答えること」が絶対ルールです。

 本問では,食生活の変化によって米の消費量が減り,乳製品や肉類の消費量が増加した点にふれていればよいでしょう。事実上,資料1から読み取ることは何もない(食料自給率が低下したことはすでに述べられている)ため,資料2の食生活の変化にのみ着目しましょう。

 なお,食料自給率が低下した理由は,生産農家の減少にともなう生産量の減少や国産と外国産の価格の差など多くの理由があり,そういったことを知っていれば,公立中高一貫校入試では大変有利です。しかし,「知っていること」と「書くべきこと」は同じではありません。何を書けばよいのかを正しく判断すること,これが入試本番では求められています。

 そこで,日ごろから自分が書いた解答を読み返し,問われている条件を「すべて」満たしているかどうかをくり返しくり返し確認(かくにん)する習慣をつけてください。これはとても大切な習慣で,志望校合格には欠かせません。


掲載日:2019年5月27日
次回の掲載は,2019年6月24日の予定です。

[2019/04/22] 説明しすぎるくらいがちょうどいい


 今回は,公立中高一貫校入試本番での減点をなくすため,問われている問題に対して,正確に答えることの重要性にふれたいと思います。まずは,次の問題を見てください。

■問題例
 まさきさんは兄のとおるさんといっしょに,春休みを利用して祖父母の家で過ごしています。2人は祖父母の家の近くを流れる川へ遊びに行きました。

まさき:おばあちゃんの家の近くを流れる川は,ぼくたちの家の近くを流れる川とようすがちがうね。
とおる:そうだね。この川はぼくたちの家の近くを流れる川につながっているのに,見た目がだいぶちがっているね。
まさき:なんでだろう。この川は,ぼくたちの家の近くを流れる川よりも流れが速いし,川はばもせまいよ。河原にある石の大きさや形もちがうね。同じ川なのに不思議だなあ。
とおる:本当だね。きっと,川上か川下かといった場所がちがうからじゃないかな。
まさき:場所が関係あるの?
とおる:じゃあ,実験してみよう。

 まさきさんと兄のとおるさんは,場所によって川の流れがどのようにちがうかを調べるため,砂山の上から水を流して流れる水が砂山にどんなあとを作るかを実験しました。

 ※実験の図は省略

問題 この実験の結果,どのようになったと考えられますか。2人の会話文も参考にしながら,水の流れの速さや水が流れたあとのはば,その深さに着目して説明しなさい。


 さて,実験の図は省略していますが,同じような実験が教科書で取り上げられているため,どのような実験をし,その結果,どのようになったかはすぐに判断できるでしょう。

 この問題のポイントは,「水の流れの速さ」「水が流れたあとのはば」「深さ」の3つを説明するということですね。上流ははばがせまいので,水の流れが速くなり,当然深くなりますが,下流にいくほど広がっていくため,水が分散され,おそくなり,浅くなっていきます。

 これらは理科の授業で習うことであり,公立中高一貫校入試では「知っていてあたりまえ」の内容です。それ以外にも,上流と下流では石のようすがだいぶちがいますが,今回はそれについては問われていませんから,解答にふくめてはいけません。

 ここで気をつけていただきたいのは,「知っていることをあれもこれも書いてはいけない」ということです。大切なことは「問われていることに答える」。これだけです。実験結果から読み取れないことや問われていないことをいくら書いても0点だということを改めて認識してください。

 一方で,問われていることに対しては,「これでもか!!」というくらい説明しましょう。入試本番では,「自分はこの問題をしっかりわかっているんだ」とアピールする場です。この意識を持って,「説明しすぎるくらいがちょうどいい」という気持ちで,日々のぞんでほしいと思います。


掲載日:2019年4月22日
次回の掲載は,2019年5月27日の予定です。

[2019/03/25] 一刻も早く受検勉強モードに入ろう


 いよいよ4月,新年度です。これから公立中高一貫校対策の勉強を始める人もいるでしょう。来年1~2月が入試本番のピークですので,新小学6年生にとっては残り9~10か月。この期間に劇的(げきてき)に力をつけ,合格するために最高の勉強をしなくてはなりません。

●受検生としての「意識」を持つ
 まずはじめに,公立中高一貫校を目指すみなさんにお伝えしたいことは,「受検生としての意識を持ってほしい」ということです。秋も深まれば,だれもが真剣になります。しかし,そのころに受検への意識がめばえても「時すでに遅(おそ)し」となる可能性が高いでしょう。いかに早く受検勉強モードに入り,真剣に取り組むが合否を分けます。合格は,才能や能力の問題ではなく,「真剣になった時間の長さ」で決まります。

●あたえられた勉強を「深める」
 では,何から手をつけるか??という話になりますが,むぎっ子広場を利用している方や塾に通っている方がほとんどでしょう。まずはその勉強に打ちこんでください。
 たとえば,宿題や課題が出るとします。その宿題や課題を「適当に早くやればいい」という程度で,「終わらせること」を優先する人がいるかもしれません。しかし,これは受検勉強モードに入っていない証拠(しょうこ)です。やらないよりはましですが,劇的に学力をのばすことはできません。世の中はそれほどあまくはないのです。
 一方,その宿題や課題をやるのに,わからないことを調べたり,聞いたり,なぜ??と考えぬいたりする人もいるでしょう。適当に早く終わらせることだけを考えている人と比べて,学力ののびが大きく変わってくるのは当然です。また,疑問点があれば,同じように考えぬいたり,調べたりすることでさらに学力がのびるでしょう。もちろん,「もう一度解く」のもオススメです。

●一刻も早く「始める」
 受検勉強モードに入るというのは,何か特別なことをすることではなく,あたえられたものやすでにあるものを,より深く勉強することにほかなりません。一見見た目は同じです。つまり「宿題や課題をやった」という点では同じです。しかし,結果は大きく変わってきます。これを9か月,10か月積み重ねた結果が,「合格」「不合格」として表れてくるのです。
 さあ,一刻も早く「受検勉強モード」に入りましょう。そのためには,まずは机に座って,「テキストを開く,解く,考える」から始めましょう。これから10か月間,みなさんのお役に立てるように,このコラムで有益なことをお伝えしていきます。いっしょにがんばりましょう!


掲載日:2019年3月25日
次回の掲載は,2019年4月22日の予定です。