公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

ライズの合格る答案

PROFILEライズプロフィール

R志学会ライズ

私たちライズは,10年前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
ホームページ http://www.shigakukairise.jp

[2019/04/22] 説明しすぎるくらいがちょうどいい


 今回は,公立中高一貫校入試本番での減点をなくすため,問われている問題に対して,正確に答えることの重要性にふれたいと思います。まずは,次の問題を見てください。

■問題例
 まさきさんは兄のとおるさんといっしょに,春休みを利用して祖父母の家で過ごしています。2人は祖父母の家の近くを流れる川へ遊びに行きました。

まさき:おばあちゃんの家の近くを流れる川は,ぼくたちの家の近くを流れる川とようすがちがうね。
とおる:そうだね。この川はぼくたちの家の近くを流れる川につながっているのに,見た目がだいぶちがっているね。
まさき:なんでだろう。この川は,ぼくたちの家の近くを流れる川よりも流れが速いし,川はばもせまいよ。河原にある石の大きさや形もちがうね。同じ川なのに不思議だなあ。
とおる:本当だね。きっと,川上か川下かといった場所がちがうからじゃないかな。
まさき:場所が関係あるの?
とおる:じゃあ,実験してみよう。

 まさきさんと兄のとおるさんは,場所によって川の流れがどのようにちがうかを調べるため,砂山の上から水を流して流れる水が砂山にどんなあとを作るかを実験しました。

 ※実験の図は省略

問題 この実験の結果,どのようになったと考えられますか。2人の会話文も参考にしながら,水の流れの速さや水が流れたあとのはば,その深さに着目して説明しなさい。


 さて,実験の図は省略していますが,同じような実験が教科書で取り上げられているため,どのような実験をし,その結果,どのようになったかはすぐに判断できるでしょう。

 この問題のポイントは,「水の流れの速さ」「水が流れたあとのはば」「深さ」の3つを説明するということですね。上流ははばがせまいので,水の流れが速くなり,当然深くなりますが,下流にいくほど広がっていくため,水が分散され,おそくなり,浅くなっていきます。

 これらは理科の授業で習うことであり,公立中高一貫校入試では「知っていてあたりまえ」の内容です。それ以外にも,上流と下流では石のようすがだいぶちがいますが,今回はそれについては問われていませんから,解答にふくめてはいけません。

 ここで気をつけていただきたいのは,「知っていることをあれもこれも書いてはいけない」ということです。大切なことは「問われていることに答える」。これだけです。実験結果から読み取れないことや問われていないことをいくら書いても0点だということを改めて認識してください。

 一方で,問われていることに対しては,「これでもか!!」というくらい説明しましょう。入試本番では,「自分はこの問題をしっかりわかっているんだ」とアピールする場です。この意識を持って,「説明しすぎるくらいがちょうどいい」という気持ちで,日々のぞんでほしいと思います。


掲載日:2019年4月22日
次回の掲載は,2019年5月27日の予定です。