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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年以上前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
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[2019/11/25] 複数の資料を読み取る問題で気をつけたいこと


 入試直前期に入りました。ラストスパートをかけていく時期ですが,同時にあせりが見えかくれし始める時期でもあります。しかし,それだからこそ,地に足をつけて1つひとつ大切なことを積み上げ,最後の最後まであきらめずにしっかり準備していきましょう。

 さて,今回は公立中高一貫校入試で大変よく出題される問題について考えます。どんな問題か。それは,複数の資料を読み取る問題です。多くの受検生が苦手でしょう。

 資料読み取り問題は公立中高一貫校入試の定番ですが,近年は1つの図や表,グラフを読み取る問題というのはまれで,多くは複数の資料から読み取れることをまとめるのがふつうです。

 こういった問題でのポイントは大きく3つあります。

 1つ目は,問題文をよく読んで,何が問われているのか,または,何を答えなければならないのかをしっかり読み取るということです。
 あたりまえに思うかもしれませんが,言うは易く行うは難しで,これがなかなか難しい。しかも,入試本番ではいつもの冷静さを失ってしまって,気が動転する可能性が高く,余計に問題文を軽んずる傾向があります。しかし,それではいけません。

 また,問題文を正確に理解しなければ,複数の資料から実にいろいろなことが読み取れてしまい,何を書けばよいのかが一向に定まっていきません。これでは合格に近づけませんね。つまり,問題文を正確に理解することで,それに合った内容を複数の資料から読み取ることができるようになるのです。

 さらに,指定語句や字数,書き方などの条件があれば,それらも必ずチェックし,絶対に見落とさないようにしましょう。条件を見落とすと,どんなによい答案を書いても0点になると覚悟(かくご)しましょう。実際に0点になります。減点で終わるほど公立中高一貫校入試は優しくありません。

 2つ目は,複数の資料を必ず「関連づける」,または「因果関係を見つける」ということです。
 そもそも,なぜ複数の資料が出題されるのかを考えてください。それは,それらの資料が関連している,または,そこに因果関係があるからです。

 たとえば,連休中の観光施設の入場者数をまとめた表と,同連休中の天候をまとめた表が出題されたとします。表からは,屋内施設の入場者数が増えた一方で,屋外施設の入場者数が少なったことと,同連休中は雨の日が続いたことが読み取れたとします。さて,みなさんはここからどのような関係性を見い出しますか。

 当然,雨の日が続いたために,屋外施設よりも屋内施設に人気が集中したということですね。つまり,天候と観光施設の入場者数には因果関係があるわけです。

 いま挙げた事例に限らず,複数の資料が出題されるということは,必ずそれらには何らかの関係性があると考え,それを解答に盛りこむ必要があると判断しましょう。

 3つ目は,答案に盛りこむことと盛りこまないことの取捨選択をするということです。

 資料読み取り問題で自分の意見や自分が考えたこと,または,自分が事前に知っていることなどを書くというのは論外ですが(問題文で問われている場合をのぞく),それ以外にも,答案に盛りこむ必要がないことがあります。反対に,解答に盛りこまなければ問題文で問われていることを満たさない内容もあります。そういったことの取捨選択をしなければ,必要十分な答案に仕上がりません。

 特に,字数が制限されている問題の場合,書く必要のないことを書いてしまったために,書くべき内容が書けなくなって失点につながるというケースが増えています。大変もったいない話ですね。

 そういうことがないように,答案に盛りこむ内容を問題用紙にメモ書きして,もれがないようにしましょう。

 以上,複数の資料を読み取る問題で気をつけたいことを3つ述べました。入試直前期だからこそ得点力を身につける絶好の機会だと考え,これらのポイントを参考にして,過去問演習などに取り組んでいってください。最後の最後までねばり強くがんばりましょう。


掲載日:2019年11月25日
次回の掲載は,2019年12月23日の予定です。