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ライズの合格る答案

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R志学会ライズ

私たちライズは,10年以上前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
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[2020/11/23] 自分の答えを見直してうっかりミスをなくそう


 いよいよラストスパートをかける時期になりました。入試本番がせまってくるとあせる気持ちが大きくなってくると思いますが、1つひとつ積み上げて、最後の最後までしっかり準備しましょう。新しいものばかりに手をつけず、これまで取り組んできたことを復習し、「じぶんはできる」「きっとできる」という自信をつけてください。

 今回は、意識してすれば残り少ない期間でもまだまだ得点アップが期待できる「自分の答えを見直す方法」について説明します。

■問題例
 円周率とは何ですか。「割合」という語を必ず用いて説明しなさい。

■解答例
円の直径の長さに対する円周の長さの割合。
円の半径の長さに対する円の面積の割合。
などから1つ

 大前提として、「割合」という語を使っているかどうかの確認が必要です。一般的には同じ意味の「比」という語を使うこともできますが、本問には不適です。「割合」という語を必ず用いて・・・と指示されているので、それにしたがいましょう。この語がなければ、どんなに正しい内容でも0点にされます。

 次に、自分の答えを見直すときは、文意が通じているかどうかのチャックも欠かさずにしましょう。そもそも、自分が読んで理解できない答えを、採点者(志望校の先生)が理解できるはずもありません。

■誤答例1
直径に対する円周の比率
■誤答例2
円周率は、割合で表す決まった数

 誤答例1が0点になるのは先ほど申し上げた通りです。「比率」も「割合」も「比」も同じ意味ですが、「割合」という語を必ず用いて・・・と指示されているのに、わざわざ「比率」という語を使うのは、「何が何でも合格したい」という熱意をまったく感じません。

 誤答例2は、円周率の説明とはいえません。「割合で表す決まった数」なんて、いくらでもあるからです。

 たとえば、消費税率がそうです。商品価格に10%(標準税率)をかければ消費税がわかります。税込価格で考えたいのなら、1.1倍すればいいですね。まさに割合です。

 円周率についていえば、円の直径の長さに3.14をかければ円周の長さが出ますと言っているだけです。だからこそ、「円の直径の長さ」「円周の長さ」、または「円の半径の長さ」「円の面積」といったことばが必要です。

 このように、割合には必ず「もとにする量」と「比べられる量」の2つがあるので、それを示さなければ正解にはならないという点に注意をはらいましょう。

 内容は完ぺきなのに、指示された条件を見落として0点になるのはあまりに悲しいですね。また、文意が通じなかったり、基礎・基本に沿った答えが書けていなかったり、誤字・脱字があったり・・・・・・。

 こういったうっかりミスがきっかけで不合格になる人がどれほど多いか。
 入試本番では、「すべての条件を満たしているか」「自分が読んで納得できるか」「誤字・脱字はないか」を中心に、自分が書いた答えを見直して合格をたぐり寄せましょう。


掲載日:2020年11月23日
次回の掲載は、2020年12月28日の予定です。

[2020/10/26] ひとりよがりな答えは低評価に終わる


 公立中高一貫校入試まで残り数か月となり、朝夕がかなり冷えこんできました。体調をくずしやすい時期でもあるので気をつけましょう。

 今回のテーマは「ひとりよがりな答え」です。
 自分では「正しい」と思って書いた答えが、ひとりよがりにすぎず客観性のないものである場合や、実現性がない場合などは得点アップに結びつきません。自分では「上手に書けた」と確信していた問題が、実際に答案が返却されてみると不正解になっていたという経験をした人も多いでしょう。

 では、問題例を見ながら、どういった答えがひとりよがりかを見ていきましょう。

■問題例
 次の図のように、先日、とおるくんは自分の部屋の本だなに転倒防止用の突っ張り棒を設置し、地震対策をしました。この突っ張り棒は、金具で本だなと壁を固定するのと同じ効果が期待できます。とおるくんは、この部屋に布団をしいて寝ています。しかし、この部屋を見たさくらさんが「まだ危ないわ」といいました。では、大地震による被害をさらに減らすためには、どのようにすればよいですか。その対策と理由を書きなさい。

20201026.png

■解答例
本だなを固定しても本が落ちてきて危険なので、その部屋では寝ない。
地震で本が落下してけがをするかもしれないので、寝室から本だなをなくす。
本の落下は防げないので、本だなの前やその付近に布団をしいて寝ない。
などから1つ

■誤答例1
本だなの背が高くて危険なので、横にたおして使う。
■誤答例2
本が落ちてこないように、あらかじめ本だなから本を取り出しておく。
■誤答例3
2本の突っ張り棒だけではまだ危ないので、あと2本追加する。
■誤答例4
まだ危ないので、危なくないようにしておく。

 誤答例1・2は、本だなの機能を失っており、存在価値がありません。このイラストの本だなを横にたおせば、本はほぼ収納できないので、背の低い本だなや、地震などで勝手に開かないような機能がついたとびらのある本だなに買いかえたほうがよいでしょう。また、本だなから本を取り出すのであれば、そもそも本だな自体をなくすべきです。つまり、どちらもつじつまが合わず、要領を得ていません。ただし、似たような答えを書く児童が大変多いというのが現状です。

 誤答例3は、作問者と対話ができておらず、問題意図がつかめていません。問題文には、「この突っ張り棒は、金具で本だなと壁を固定するのと同じ効果が期待できます」と書いてあるので、この2本の突っ張り棒により、本だなの転倒自体は防げると判断すべきです。それなのに、まだ「本だなの転倒」に着目しています。いまは、本だなに並べた本が落ちてくる可能性に着目していることに早く気づきましょう。

 誤答例4と似たようなことを書く児童も多くいます。「まだ危ない」の説明に具体性がなく、また、どのように「危なくないようにしておく」のかも不明です。今回取り上げた4つの誤答例の中では最も低レベルの答えといえるかもしれません。

 答えを書くときに気をつけるべきことは、解答としての適切性です。特に、「問いに正しく答えているか」「採点者が納得できる答えか」という視点が大切です。

 あと少し、がんばりましょう!!


掲載日:2020年10月26日
次回の掲載は、2020年11月23日の予定です。

[2020/09/28] 条件を読めば、書くべきことがすべてわかる


 今回は、作文の書き方を取り上げます。とはいえ、設問と条件をしっかり読みこむことは、公立中高一貫校入試に共通しており、なにも作文に限ったことではありません。

 では、次の問題について考えてみましょう。

■問題例■
 あなたが外国人に、地元の郷土料理を紹介することになりました。「とり天」「とりめし」「だんご汁」「やせうま」の郷土料理のいずれか1つを取り上げて、次の条件にしたがって書きなさい。
条件
1 360字以上400字以内で書くこと。
2 二段落構成で書くこと。
3 第一段落には、どの郷土料理を選んだかと、その理由を書くこと。
4 第二段落には、郷土料理を紹介するときの工夫を書くこと。
5 原稿用紙の正しい使い方に従って書くこと。
6 適切に漢字を使い、語句や表現に誤りがないようにすること。

 ごく一般的な作文問題です。
 これに対して、第一段落の冒頭で「ぼくは、地元の郷土料理を紹介することに賛成です。」と書き始める児童が必ずいます。しかし、本問では賛否が問われているわけではありません。また、「私は、ごまだしうどんを紹介します。」と書く児童もいます。「とり天」「とりめし」「だんご汁」「やせうま」のいずれか1つを取り上げて・・・・・・と書かれてあるのに、それ以外の郷土料理を紹介しても0点です。

 制限字数、段落構成、各段落で書くべきことだけでなく、原稿用紙の正しい使い方に従うこと、適切に漢字を使うこと、語句や表現に誤りがないようにすることは、言いかえれば、この条件を守らなければ、一つずつ減点していくと表明しているのです。

 特に、「適切に漢字を使い」という条件は要注意です。少なくとも、小学6年間で学ぶ漢字(1026字)は、1つ残らず、すべて漢字で書けるようにならなければいけません。

 1こだけでは足りないので2こ買ったら、さらに1こほしくなって、全部で4こ買った。

 この一文に「こ」が4回使われていますが、「個」は小学5年生で習う漢字なので、「適切に漢字を使っていない」と判断され、4回分で最低でも4点は減点されます。

 設問や条件を守るのは、入試問題を解く私たちに課せられた絶対的な決まりです。どんなに内容がすぐれた作文でも、設問や条件を守らなければ0点です。このことを肝に銘じて、練習を積んでいきましょう。


掲載日:2020年9月28日
次回の掲載は、2020年10月26日の予定です。

[2020/08/24] 知識不足で不合格になるなんてもったいない


 今回は、「知識不足で不合格になるなんてもったいない」というお話をします。とはいえ、お伝えすることは、4月にも5月にもお伝えしたことと同じです。つまり、「正確な知識を身につける」です。

 公立中高一貫校入試に合格するためには、「問い」に正解しなければなりませんが、適性検査問題は一筋縄ではいきません。作文問題では、いくら書いても減点方式により、どんどん得点がけずられてしまいます。しかし、近年は「知識を問う問題」が増加傾向にあるため、「知っていれば解ける、知らなければ解けない」という流れも出てきています。

 たとえば、公立中高一貫校入試といえば地球環境問題が定番ですが、その中にはごみ問題や水問題もふくまれます。来春は、レジぶくろの有料化が大きなトピックになることはまちがいありませんが、これは「3R」のうちの何に当たりますか?

 そう、「リデュース」ですね。「4R」のうちで・・・・・・と問われたら、「リフューズ」が正解です。「3R」は「リデュース」「リユース」「リサイクル」、「4R」は、4Rに「リフューズ」と加えたものです。ちなみに、いまでは「5R」もあります。ぜひ、調べてみてください。

 こういった問題は、先ほど述べた「知っていれば解ける、知らなければ解けない」の典型です。

 受験(受検)は点数の取り合い合戦です。1点でも多く取った人の勝ちです。1点の間に何十人もの人がひしめき合います。

 勉強は、やり方しだいで伸び方が変わります。基本的な知識が「あやふやだな」「自信がないな」と感じる人は、しっかり時間をとって、この時期に覚えてしまいましょう。


掲載日:2020年8月24日
次回の掲載は、2020年9月28日の予定です。

[2020/07/27] 夏は徹底して基礎固めをおこなおう


 例年であれば、いまごろは夏休みのまっただ中で、受験生(受検生)にとって、多くの時間を勉強に当てることができる貴重な時期のはずでした。しかし、今年は夏休みが短縮され、思うように学習計画が立てられない方が多いでしょう。

 だからこそ、私たちは、限られた時間の中で徹底的(てっていてき)に基礎を固め、2学期以降に飛躍(ひやく)していくための土台を作らなければなりません。

 では、具体的に、基礎を固めるとはどういうことを指すのかをご説明します。

 まずは「学習の基礎体力の強化」です。基礎体力とは、簡単に言えば「学習習慣」です。毎日コツコツと決まった時間に、しっかりとした学習量が確保できていますか。2学期以降に追いこみをかけたいと思ったときにこの基礎体力がないと、学習効率が上がっていきません。学習時間を10分、20分とのばしていくことで基礎体力が強化でき、学習量を確保できます。現状の習慣からもう一段階レベルを上げることを目指しましょう。

 次に「基礎知識の習得」です。一例として、日本の漁業において遠洋漁業や沖合漁業、沿岸漁業などについて考えてみましょう。これらのテーマが出題されるときはグラフとセットになることがほとんどで、解答は記述式がふつうです。日本の漁業は年々減少していますが、ではなぜそうなっているのでしょうか。

 実は、資料読み取り問題であっても、基礎知識があれば解ける問題は数多くあります。この例でいえば、漁業の特ちょうをそれぞれ具体的に知っているかどうかです。

 たとえば、数か月以上にわたり遠くの海に出て漁を行うのが遠洋漁業です。ここに、年々減少している理由となるヒントがかくされています。

遠くの海へ行くためには多くの燃料が必要だが、近年は燃料費が上がっており、なかなか採算が取れないから。
漁業は天候に左右されるため、長期間、船上で生活することに対して不安を感じる人が多くなってきたことで、漁業を仕事にする人が減ってきたから。

 ・・・・・・などです。もちろん、排他的経済水域(200海里)の設定が遠洋漁業減少の主な理由で、主要教科書でも取り上げられているため、ぜひ知っておいてほしい内容ではありますが、仮にそういったことを忘れてしまっていても、遠洋漁業とはどのようなものかさえ知っていれば解答できる場合が多いのです。

 つまり、公立中高一貫校入試で求められるのは、語句の丸暗記ではなく、語句の意味の正しい理解です。語句の意味を正しく知っておくことで、その語句を使って問題を解くことができます。これを「応用する」といいます。

 ぜひ、この夏は多方面に応用できる基礎固めをおこなっていきましょう。


掲載日:2020年7月27日
次回の掲載は、2020年8月24日の予定です。

[2020/06/22] 減点されない解答を書く訓練を積もう


 基本知識の習得は、公立中高一貫校を目指す人にとってはさけて通ることができませんが、そればかりに目が向いていると、足下をすくわれます。

 まずは、次の例題を解いてみましょう。

■例題
 さくらさんは「エアコンとせん風機を同時に使うと、部屋全体の気温を早く下げることができる」と述べていますが、その理由について、エアコンのみを使ったときとのちがいにふれて説明しなさい。


 本問を解くときのポイントは、「エアコンとせん風機を同時に使うと、部屋全体の気温を早く下げることができる理由を説明する」「エアコンのみを使ったときとのちがいにふれる」の2つです。

 また、本問を解くときに必要な知識は「冷たい空気は重い」です。
 ただし、厳密にいえば、空気を小さなつぶと考えれば、1つぶの重さは変わりませんが、あたたかい空気はそのつぶが大きく、冷たい空気はつぶが小さいので、密度がちがうということです。この点については、多くの教科書の発展ページで取り上げられているので、必ず読んでおきましょう。入試で「なぜ、冷たい空気は重いのか」が問われたこともあります。

 よって、正解答例は次の通りです。

■正解答例
エアコンのみを使ったときは、冷たい空気が下にたまりやすくなってしまうが、せん風機を同時に使って室内の空気をかき混ぜることで、冷たい空気を部屋全体に素早くいきわたらせることができるから。


 では、誤答例を見ていきます。

■A児童の解答
エアコンだけだと上の方にすずしい空気が行くが、せん風機で下の方もすずしくなる。
■B児童の解答
エアコンだけだと天じょうから冷えるから、時間がかかる。


 A児童もB児童も、本問を解くときに必要な知識が身についていないことがわかりますね。しかも、理由を説明する問題なのに、文末が「~だから。」など、それを明示した解答になっていません。それだけでなく、B児童はエアコンとせん風機を同時に使う利点も書けていません。もっといえば、A児童は「エアコンとせん風機を同時に使う」とは厳密には書いていません。「せん風機で下の方もすずしくなる」とき、エアコンを同時に使っているとは書いていないからです。A児童の解答では、「まずエアコンを使い、その後、エアコンを切ってからせん風機を使う」という場面も想定できます。まさに、つっこみどころ満載の誤答例です。

 公立中高一貫校入試は重箱のすみをつつく「あら探し採点」が基本だといわれています。そういうあら探しをすることで、合格者と不合格者の線引きをおこなうのです。

 基本知識が習得できていなければ、適性検査問題を解くことさえできませんが、それだけでは不十分で、「何を」「どのように書くか」まで身につけなければ、満点解答にはなりません。言いかえれば、減点されない解答を書く訓練を積むこと。これが公立中高一貫校対策の勉強だと考えましょう。


掲載日:2020年6月22日
次回の掲載は、2020年7月24日の予定です。

[2020/05/25] 算数の基礎知識・計算をしっかり身につけよう


 今回は、題材は社会ですが、算数のお話です。
 公立中高一貫校入試では、社会を題材にしつつも、数値計算を求める出題があとを絶ちません。小学校の学習に欠かせない、がい数、割合などは、算数系の問題でなくても聞かれる重要な単元です。

■問題例
 次の文は、佐賀県と宮崎県の棄権(きけん)者数について説明した文です。次の資料を参考にして、( A )~( C )に算用数字を入れて文を完成させなさい。なお、棄権者とは「有権者で投票しなかった人」のことです。

「佐賀県は棄権者数が約( A )万人と、宮崎県よりも約( B )万人少なく、棄権者率も約( C )%低い。

資料 平成24年衆議院議員選挙(小選挙区)における佐賀県と宮崎県の数値
・佐賀県 有権者数 684640人
     投票者数 423545人
     投票率  61.86%
・宮崎県 有権者数 927973人
     投票者数 516815人
     投票率  55.69%

■解答
( A ) 26
( B ) 15
( C ) 6

■解説
 問題文中にある通り、棄権者は有権者で投票しなかった人のことなので、「棄権者=有権者-投票者」で求められます。よって、佐賀県の棄権者数は、68万人-42万人=26万人だとわかります。
 一方、宮崎県は、93万人-52万人=41万人なので、佐賀県は宮﨑県より、41万人-26万人=15万人少ないことがわかります。さらに棄権者率を見ると、佐賀県が約62%、宮崎県が約56%なので、62%-56%=6%低くなっています。

 次に、気をつけるべき点を見ていきます。
 まず、( A )の解答の形式を見ると、(  )万人となっているので、数値は千の位で四捨五入し、万の位までのがい数にします。このとき、端数(はすう)を切ってしまうと計算が合わなくなります。社会の問題ですが、算数の基礎知識を必要とする問題です。
 また、( B )では、「宮崎よりも」という言葉から、差を求めなければいけないことがわかります。さらに( C )では、「棄権者率も」という説明より、引き続き、佐賀県と宮崎県を比べていることがわかるので、こちらも棄権者率を十分の一の位で四捨五入し、一の位までのがい数にして差を求めます。

 以上の点に気をつけながら、3名の児童が書いた解答を見ていきましょう。

■誤答例1
佐賀県は棄権者数が約( 3 )万人
 これはけた数をまちがえているのでしょう。十万の位までのがい数にしています。

■誤答例2
宮﨑県よりも約( 62 )万人少なく
 これは、佐賀県の投票率の61.86%を四捨五入して62という数字を出したようですね。そもそも棄権者数でないうえに宮崎県と比べておらず、問われていることが正しく理解できていません。

■誤答例3
棄権者率も約( 5 )%低い
 これは、佐賀県の61.86%を61%、宮崎県の55.69%を56%として61%-56%=5%としたのでしょう。四捨五入のはずが、片方は切り捨てていますので、統一性のない計算になっています。


 このように、社会の問題であっても算数の基礎知識・計算が聞かれることがあります。今回は投票率は計算しませんでしたが、割合も重要単元ですので、必ず求められるようにしておきましょう。苦手な人はいまがチャンスですよ。

 また、計算の前段階である、「この問題では何が問われているのか」も大切にしましょう。志望校合格のためには、まず、問題文を正しく読み取り、正しい知識・計算で答えられるようになりましょう。それが志望校の合格には欠かせません。


掲載日:2020年5月25日
次回の掲載は、2020年6月22日の予定です。

[2020/04/27] 1学期は正確な基礎知識の習得を目指そう


 新型コロナウイルスがどうとか、小学校がお休みになったとか、世の中が目まぐるしく変わっていますが、いつの時代も、みなさんに求められているのは「ひたむきに勉強に取り組む姿勢」です。こんなときだからこそ、勉強した人としなかった人の差が来春の結果に直結します。

 いま、まさにいまのこの時期の時間の使い方が大切です。

 では、家庭で何を勉強すればよいのでしょうか。結論は出ています。基礎知識を徹底的に頭に入れることです。公立中高一貫校入試であっても「知識で解ける問題」はみなさんが思っているよりも多く、さらにいえば、基礎知識がなければ解けない問題がほとんどです。それらを確実に理解し、暗記しておくこと。そして、適性検査問題が解ける足がかりとしての知識を持っておくことが非常に重要です。

 たとえば「方角」。16方位をすべて正しくいえますか。
 先日、あるテストで、方角を問う問題を出題しました。一人の児童の解答は「東南」でした。正しくは『南東』ですね。「東南アジア」や「東北地方」といった言葉があるので、まちがえやすいのだと思いますが、正確な知識があれば迷わず正解できます。もちろん「地図記号」などの周辺の知識も復習をお願いします。

 また、電磁石の磁力を強くする方法を問う問題も出題しました。みなさんはすぐに、「コイルに鉄芯を入れる。」「流れる電流を強くする。」「コイルの巻き数を増やす。」という3つが頭にうかびますか。

 こういった基礎知識は、理科と社会に多くあるように思われますが、算数でもあります。多くのみなさんが苦手としているのは、単位量あたりの問題、割合、速さです。公式の丸暗記法を考える前に、なぜそのような公式になるのかを考えましょう。

 こういった「基礎で落とさない」「足元を固める」学習は、時間のあるいまだからこそできる。いや、いましかできないことです。たっぷり時間をかけて、今後の学習の土台を築いていってください。


掲載日:2020年4月27日
次回の掲載は、2020年5月25日の予定です。

[2020/03/23] 小学6年生はいますぐに受検生になろう


 新型コロナウイルスによる休校のえいきょうで、私たちはみなさんの生活リズムがくずれてしまったのではないかと心配しています。本来、小学校で勉強している時間にだらだらと過ごし、夕方から夜にかけて、家庭学習の時間になっても、そのスタイルからぬけ出せない人がいるかもしれません。

 もし、そうであるならば、一刻も早く勉強習慣を取りもどしましょう。一日中勉強しろとは言いません。一日のうちで、勉強する時間をしっかり決め、それを守りましょう。それだけで十分です。大切なことは、いつも同じ時間に決まったことをする「習慣」を意識して実行することです。

 それができたら、次に、できるだけ早い段階で、志望校の過去問(かこもん)を解いてみましょう。それが、受検生になる第一歩です。実際に問題を解いて答え合わせをし、配点がわかっているなら、だいたいでよいので点数も出してみましょう。

 そうすることで、現在の自分にとって歯が立たない問題なのか、または、ある程度解けそうなのかなどのイメージがつかめます。通塾している人は塾の先生に、むぎっ子広場を利用している人は担任の先生に聞いて、どの程度の得点率があれば自分の志望校に合格できるのかを教えてもらい、現在の自分の学力と合格に必要な学力の「差」を確認しましょう。

 それがわかってはじめて、その「差」をうめていく勉強のスタートです。現在の自分の位置の確認をしないまま、公立中高一貫校対策の問題集を買ってきて解いてみたり、塾に通ったりするだけでは受検生になったとは言えず、当然成績アップもかないません。

 まずは自分の現状把握(げんじょうはあく)をしっかりしましょう!!


掲載日:2020年3月23日
次回の掲載は、2020年4月27日の予定です。