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ライズの合格る答案

PROFILEライズプロフィール

R志学会ライズ

私たちライズは,10年以上前から総力を挙げて公立中高一貫校対策に取り組み,独自の公開模試も運営してきました。その模試の採点時に感じた,「こんなミスがもったいない」「この書き方だと減点になる」といった気づきを,このコラムでは具体例を出しながら紹介し,さらに対処法も伝授していきます。また,公立中高一貫校に在籍する中学・高校生の生の声なども先輩情報として随時紹介していきます。
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[2020/06/22] 減点されない解答を書く訓練を積もう


 基本知識の習得は、公立中高一貫校を目指す人にとってはさけて通ることができませんが、そればかりに目が向いていると、足下をすくわれます。

 まずは、次の例題を解いてみましょう。

■例題
 さくらさんは「エアコンとせん風機を同時に使うと、部屋全体の気温を早く下げることができる」と述べていますが、その理由について、エアコンのみを使ったときとのちがいにふれて説明しなさい。


 本問を解くときのポイントは、「エアコンとせん風機を同時に使うと、部屋全体の気温を早く下げることができる理由を説明する」「エアコンのみを使ったときとのちがいにふれる」の2つです。

 また、本問を解くときに必要な知識は「冷たい空気は重い」です。
 ただし、厳密にいえば、空気を小さなつぶと考えれば、1つぶの重さは変わりませんが、あたたかい空気はそのつぶが大きく、冷たい空気はつぶが小さいので、密度がちがうということです。この点については、多くの教科書の発展ページで取り上げられているので、必ず読んでおきましょう。入試で「なぜ、冷たい空気は重いのか」が問われたこともあります。

 よって、正解答例は次の通りです。

■正解答例
エアコンのみを使ったときは、冷たい空気が下にたまりやすくなってしまうが、せん風機を同時に使って室内の空気をかき混ぜることで、冷たい空気を部屋全体に素早くいきわたらせることができるから。


 では、誤答例を見ていきます。

■A児童の解答
エアコンだけだと上の方にすずしい空気が行くが、せん風機で下の方もすずしくなる。
■B児童の解答
エアコンだけだと天じょうから冷えるから、時間がかかる。


 A児童もB児童も、本問を解くときに必要な知識が身についていないことがわかりますね。しかも、理由を説明する問題なのに、文末が「~だから。」など、それを明示した解答になっていません。それだけでなく、B児童はエアコンとせん風機を同時に使う利点も書けていません。もっといえば、A児童は「エアコンとせん風機を同時に使う」とは厳密には書いていません。「せん風機で下の方もすずしくなる」とき、エアコンを同時に使っているとは書いていないからです。A児童の解答では、「まずエアコンを使い、その後、エアコンを切ってからせん風機を使う」という場面も想定できます。まさに、つっこみどころ満載の誤答例です。

 公立中高一貫校入試は重箱のすみをつつく「あら探し採点」が基本だといわれています。そういうあら探しをすることで、合格者と不合格者の線引きをおこなうのです。

 基本知識が習得できていなければ、適性検査問題を解くことさえできませんが、それだけでは不十分で、「何を」「どのように書くか」まで身につけなければ、満点解答にはなりません。言いかえれば、減点されない解答を書く訓練を積むこと。これが公立中高一貫校対策の勉強だと考えましょう。


掲載日:2020年6月22日
次回の掲載は、2020年7月24日の予定です。