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カッシー先生

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中学受験37年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2014/04/14] 食料自給率が40%とは??-その1-


 みなさんは食料自給率という言葉を聞いたことがありますか。日本は,この食料自給率が外国に比べて低いと言われています。そして,この食料自給率の低さが問題視されています。

 では,あらためて,食料自給率とは何でしょうか。
 多くの人は,「消費した(食べた)食料にしめる自分の国で生産した食料の割合」と考えています。もちろん,それが正解です。仮に,1年間で100の食料を日本で消費したとして,そのうちの40が日本で生産されたものだとしたら,40÷100×100=40%が食料自給率です。

 ただし,ここで問題となるのは,先ほどの式で出ていた40や100の単位は何かということです。㎏などの重さでしょうか。それとも円などの金額でしょうか。

 これについて農林水産省では2つの指標にもとづく食料自給率を毎年発表しています。その1つがカロリー(供給熱量)ベースであり,もう1つが生産額(金額)ベースです。平成24年度分で見ると,カロリーベースの食料自給率はおよそ39%ですが,生産額ベースの食料自給率はおよそ68%となっています。

 この結果,カロリーベースの食料自給率でみると,日本は先進国の中で最低水準の食料自給率の国となります。しかし,生産額ベースでみると先進国の中で最高水準の食料自給率の国となるのです。いったいこれはどういうことでしょうか。

 農林水産省によると,食料自給率とは「国内で供給された食料のうち,国産でどの程度まかなえているのか」を示している指標であると決められています。カロリーベースの数字は,国民1人1日あたりの国産供給カロリーを,1人1日あたりの全供給カロリーで割って計算します。

 ここで最初に考えた食料自給率とは少しちがうと思った人はいませんか。
 食料自給率とは,「消費した食料にしめる自分の国で生産した食料の割合」であるとはじめに考えましたが,実際は消費した食料ではなく,供給された食料になっているのです。供給された食料の中には消費されずに捨てられる食料もふくまれています。その量は供給カロリーの4分の1以上になるそうです。

 はじめに考えた「消費した食料にしめる自分の国で生産した食料の割合」に当てはめて計算し直してみると,日本の食料自給率はカロリーベースでみても50%をこえているのが実態のようです。
(つづく)


掲載日:2014年4月14日
次回の掲載は,2014年5月12日の予定です。