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カッシー先生

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中学受験37年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2016/07/13] イギリスのEU離脱と日本の選挙


 2016年6月23日,イギリスで国民投票がおこなわれ,これまで加盟していたEUからの離脱(りだつ)が決まりました。その直後,日本でも株価が暴落したり,円高が進んだりして混乱が見られました。

 イギリスでもこの国民投票の結果はかなりの衝撃(しょうげき)があったようで,EU残留派(ざんりゅうは)が勝つだろうと思って投票しなかった人や,事前のEU離脱派のキャンペーン(多くのうそがふくまれていたようです)に乗せられて,なんとなく離脱に投票したけれども,冷静に考えると残留に投票するべきだったと後悔(こうかい)している人も多数いると聞きました。

 また,イギリスで投票に参加できるのは18歳以上なのですが,若(わか)い人ほどEU残留に投票した人が多かったようです。彼(かれ)らにとってはイギリスがEUの一員であることは生まれたときからの常識であり,EUを離脱したイギリスの姿を想像することはできなかったのでしょう。

 今回の国民投票は,「EU離脱」対「EU残留」の投票でしたが,別の見方をすれば,

  高齢者(離脱支持)対 若年者(残留支持)
  地方部(離脱支持)対 都市部(残留支持)
  労働者階級層(離脱支持)対 中上流階級層(残留支持)

とも言われていました。つまり,貧困(ひんこん)などで不満をかかえている人たちが,エリート階級に対してその不満をぶつけた結果,離脱派がわずかに残留派を上回り,今回のEU離脱という結果につながったというのです。

 日本では,7月10日に参議院議員選挙がおこなわれました。開票の結果,自民党と公明党の与党が過半数の議席を獲得しましたが,もう一つ注目されていたことがあります。

 それは憲法改正の発議に必要な3分の2以上の議席を獲得できるかということです。開票の結果,野党でも改憲を主張する議員をふくめると3分の2をこえる議席を確保しました。今後,憲法改正をめぐる議論が活発になるのはまちがいありません。

 そして,遠くない将来,憲法改正が発議され,国民投票がおこなわれる日が来るでしょう。おそらく,そのときにはみなさんは投票権を得ているはずです。

 そのとき,周りの雰囲気(ふんいき)やブームに流されず,一人ひとりが冷静に自分自身で考え,判断していくことが必要になってきます。みなさんもそんな大人になってほしいと思います。


掲載日:2016年7月13日
次回の掲載は,2016年8月15日の予定です。