公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

カッシー先生

PROFILEカッシー先生プロフィール

カッシー先生

中学受験36年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
ホームページ http://www.kotoac.com

[2017/03/13] プレミアムフライデーとサマータイム制


 みなさんは「プレミアムフライデー」を知っていますか。日本政府などが中心となり,毎月末の金曜日に午後3時で仕事を終えるように会社に働きかけるキャンペーンのことです。いつもより早めに仕事を終えた会社員が豊かな週末を楽しむことで,個人消費を増やしてもらおうと考えているようです。

 2017年2月24日にこのプレミアムフライデーが始まりました。テレビの情報番組でさかんに取り上げられていましたね。これによって豊かな週末を楽しんだ会社員がどのくらいいたのか,または個人消費がどのくらい増えたのかなどはまだわかりませんが,期待通りの効果は出ていないようです。

 ところで,みなさんは「サマータイム制」を知っていますか。サマータイム制とは,夏の長い日照時間を有効に活用するために,標準時より1時間進めた時刻(じこく)を使用することをいいます。たとえば,全国の標準時を3月の最終月曜日,午前2時に時計の針(はり)を1時間進めて3時にします。そして10月の最終月曜日の午前3時に時計の針を1時間もどして2時にします。こうすることで3月末~10月末の期間,起床(きしょう)・就寝(しゅうしん)時間も,働く時間もこれまで通りでありながら,夕日太陽がしずむ時間が1時間おそくなります。明るい夕方の時間が1時間増えることによって活動しやすくなります。これがサマータイム制の具体的な方法です。

 世界ではサマータイム制を採用している国は多く,主要国で採用していないのは日本,韓国(かんこく),アイスランドだけです。アイスランドは夏の間は太陽がしずまない白夜(びゃくや)になるためサマータイムを導入する必要がなく,韓国は日本よりも西に位置しているにもかかわらず日本と同じ標準時を適用しているので,1年中サマータイムをおこなっているようなものですから,実質的には日本だけがサマータイム制を採用していないといえます。

 東京では,6月下旬(げじゅん)になると日の入りの時間が午後7時ごろになりますが,サマータイム制を採用すると午後8時ごろが日没(にちぼつ)時間になります。つまり,午後8時を過ぎてもまだ明るいということなので,仕事を終えたあとの時間を有効に活用できるわけです。

 みなさんは「早起きは三文の徳」ということわざを知っているでしょう。朝早く起きることは健康によいし,勉強や仕事がはかどるので得をするという意味ですが,サマータイム制が採用されると,3月末から10月末までのおよそ7か月間,毎日1時間全国民が早起きをすることになります。ことわざの三文とはわずかな金額という意味ですが,仮に現在の金額にして100円だとすると,日本全体で1日に100億円程度の経済効果をもたらすかもしれません。サマータイムの全期間では2兆円以上ですね。プレミアムフライデーとは規模(きぼ)がちがいます。何だかワクワクしておもしろいと思いませんか。


掲載日:2017年3月13日
次回の掲載は,2017年4月10日の予定です。