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カッシー先生

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中学受験36年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2017/11/13] 入試必出!ネットショッピングを支える宅配便


 宅配便各社が料金の値上げをおこないました。ヤマト運輸は10月から,佐川急便は11月から,日本郵便は来年3月からです。今回はこのことについて考えてみましょう。

 5年ほど前,私の住んでいる町の周辺には本屋が4つありました。それがいまでは駅の構内にある1店だけになりました。全国的に見ても書店数は減り続けています。その原因はいろいろあるでしょうが,インターネットで本を買う人が増えたこともその一つでしょう。私も買いたい本が決まっているときは,本屋で探すよりもインターネットを利用します。

 本に限らず,ネットショッピングが増えています。かつては注文してから手元に届くまでに3~5日かかるのがふつうでしたが,最近では翌日,早ければ当日に届きます。しかも送料が無料のものが多くなっています。こうなると,わざわざお店まで行って買い物をするよりも,家にいながらネットショッピングで買い物をしたほうが楽だし便利ということになります。

 この結果,ネットショッピングの売上高が年々増加し,そのしわ寄せが荷物を運ぶ人たちにかかっています。宅配の会社で働く人たち,特に荷物を家まで届けてくれる宅配ドライバーの人たちです。運ぶ荷物が増えすぎたために,休まずに働いても届けきれず,約束の時間におくれることも出てきました。その一方,宅配ドライバーを増やそうとしても,求人がうまくいきません。そのため,宅配便最大手のヤマト運輸では,労働組合から「これ以上の荷物は運べない」といわれました。

 そこで,会社側は料金を上げることにしました。この値上げ分で宅配ドライバーの待遇(たいぐう)が改善(かいぜん)され,働きやすい環境(かんきょう)が整えば,宅配ドライバーになる人が増えるかもしれません。

 宅配ドライバーの仕事が長時間におよぶのは,単に荷物の量が増えただけではなく,再配達が増えていることにも原因があります。単身世帯や共働き世帯など,日中家にだれもいないことが多い現在では,再配達になる割合が20%をこえています。こうなると,宅配ドライバーの負担がさらに増えます。また,再配達がないときと比べて,二酸化酸素はい出量も増え,地球環境にも悪いえいきょうが出ます。

 この再配達を減らすことも大きな課題となっています。そのため,政府は駅や商業施設などの外出先で荷物を受け取れる「宅配ロッカー」の設置を進めています。さらに,時間指定の方法を見直してドライバーの負担を減らし,1回で確実に受け取ることができるシステムをつくろうとしています。つまり,宅配便を利用する私たちがこれまでの便利すぎるサービスから,少し不便でも確実に荷物を受け取れるシステムづくりに協力していく必要があるのです。

 なお,本テーマは,来年の公立中高一貫校入試で出題が増えると予想されています。志望校に合格するためにも,しっかりと要点をおさえておきましょう。


掲載日:2017年11月13日
次回の掲載は,2017年12月11日の予定です。