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カッシー先生

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中学受験36年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2018/10/08] いまや日本は「移民大国」なのです-その2-


 日本の人口は,2008年の1億2808万人をピークに減少に転じています。このままのペースでいくと,2048年には1億人を切り,2060年には8670万人になると予想されています。

 政府は少子化を止めるために,待機児童問題の解消や,女性が働きやすい職場環境を整えるための政策を実施していますが,その効果は上がっているとはいえません。現実問題として,人口減少を止めるには移民を増やすしかないでしょう。いまの水準の人口を維持しようとすると,毎年50万人の移民を受け入れる必要があると主張する専門家もいます。

 しかし,移民を増やすのに反対する人たちも多くいます。移民が増えることで犯罪の増加や,文化・宗教のちがいから争いが起こる可能性,そして何よりも,日本らしさが失われてしまうことを心配しているようです。

 日本は島国であり,江戸時代には250年にわたり鎖国政策を実施していました。そのせいか,外国人との接触に違和感を持つ人が多いようです。開国してから150年になりますが,いまだに日本は大和民族だけの単一民族国家がいいと考える人も多いようです。

 移民を増やすかどうかを議論する前の根本的な問題として,「日本の適切な人口はどれぐらいか」ということを考える必要があると思います。

 いまの人口を維持しなければならないと考えるのか。それとも,1億人ぐらいでいいのか,8000万人ぐらいでいいのか。はっきりとした国民的な合意を形成しなければ,議論が進まないでしょう。

 そのうえで,移民を受け入れるのであれば,どのような人たちを何人受け入れていくのか,移民に対して日本社会に適応するための教育や行政サービスをどのように整えていくのかを検討する必要があります。

 もし,移民を一切受け入れないとすれば,日本の人口は300年後には0人になるという人もいます。言い方を変えれば,日本人は絶滅危惧種だと言っているようですね。

 現実問題として,日本は「人」「もの」「お金」「情報」などが国や地域をこえて行き交うグローバル社会の一員になっています。幼稚園でも小学校でも外国籍やハーフの子どもたちが増えています。もうすでに社会の多様性が進んでいるのです。

 少子高齢・人口減少社会に突入している日本で,これから移民をどうしていくのかということをみなさん一人ひとりの問題として考えてみてください。


掲載日:2018年10月8日
次回の掲載は,2018年11月12日の予定です。