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カッシー先生

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カッシー先生

中学受験36年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
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[2018/12/10] 道徳が教科になって何が変わった??


 小学校で2018年4月から道徳が教科になりました。中学校で教科になるのは2019年4月からです。教科になると,教科書を使うようになり,先生から「評価」も受けるようになります。すでにみなさんは通知表でその評価を受けたはずです。先生からどのようなコメントをもらいましたか。

 これまでも「道徳の時間」の授業は年間35時間ほど確保されていましたが,教科ではなかったため,教科書も評価もありませんでした。しかし,今年からは「善悪(ぜんあく)の判断」「誠実(せいじつ)」「国や郷土(きょうど)を愛する」など,教える内容が学年ごとに20項目ほど決められており,教科書はこれをすべて取り上げなければなりません。

 教科書検定時には,「伝統文化の尊重や郷土愛が不足している」として,教科書で取り上げられていた「パン屋」や「和菓子屋(わがしや)」に変わったことは,マスコミでも大きく取り上げられ,「意味のあることなのか」と話題になったことは記憶(きおく)に新しいところです。

 評価の方法は,国語や算数のように点数表示ではなくコメント記載(きさい)となっており,公立中高一貫校入試で道徳の評価が用いられることはありません。

 しかし,評価する側と評価される側がいる以上,そこには模範(もはん)解答とよべるものがあるはずです。教科書で示されたお手本が模範解答であるならば,高い確率でよい評価をもらうためには,「教科書に書かれてある模範解答をそのまま答えればよい」と考える児童がいても不思議ではありません。これでは,「考える」という行為が置き去りにされ,道徳が単なる暗記科目になってしまいます。

 道徳の教科化は,「人の心を評価する」ものなのか,または,「教科書に書かれてある模範解答を丸暗記する」だけのものなのかという点で,大きな危険性をはらんでいることを忘れてはいけません。


掲載日:2018年12月10日
次回の掲載は,2019年1月14日の予定です。