公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

カッシー先生

PROFILEカッシー先生プロフィール

カッシー先生

中学受験37年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
ホームページ http://www.kotoac.com

[2019/08/12] 百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群って?!


 大阪府南部にある「百舌鳥・古市古墳群(こふんぐん)」が7月6日,世界文化遺産に登録されました。点在する古墳は4世紀後半から6世紀前半にかけて作られたもので,世界文化遺産の対象は,現存している88基から厳選された49の古墳となっています。

 その中でも最も有名なのは,墳丘(ふんきゅう)の長さが486mという日本最大の「仁徳天皇陵(にんとくてんのうりょう)古墳(大仙(だいせん)古墳)」でしょう。教科書にも載(の)っていますね。それ以外にも,方墳・円墳・前方後円墳など,多種多様な古墳があるのも大きな特ちょうとなっており,当時の政治的・社会的な状況(じょうきょう)を示す証拠(しょうこ)となっています。そのあたりが「世界遺産に登録するにふさわしい」と判断される理由になったわけです。

 近畿(きんき)地方で唯一(ゆいいつ),世界遺産がなかった大阪府にくらす人たちにとって,この古墳群を世界遺産にするのは悲願だったようです。

 日本の世界遺産としては23か所目です。交通アクセスにもすぐれていることから,観光業界でも新たな商機をビジネスにいかそうと,さまざまな動きが起こっています。

 10年ほど前になりますが,私も大仙古墳の周りを歩いて一周したことがあります。そのときは古墳の大きさを実感できてよかったのですが,池の中にうかぶ巨大な森を見たような感じがしました。展望台などを設けて,上から全体を見て,前方後円墳を実感できるようにすればより感動できたのにと思いました。現在は,ヘリコプターによる遊覧や,VR(バーチャルリアリティー)を活用する取り組みも計画されているようです。

 一方,49基ある古墳のうち29基は天皇や皇族などの墓ということで,参道や一般拝所をのぞき原則非公開になっているうえ,森におおわれていることもあって全容を見ることができないため,観光業界にとっては大きな障がいになっています。

 実際,世界遺産で観光客をよびこむのは難しいところもあります。2017年に世界遺産に登録された「宗像(むなかた)・沖ノ島(おきのしま)と関連遺産群」ではどうでしょう。観光客としては沖ノ島に上陸をしたい気持ちになりますが,この島は「神宿(かみやど)る島」として厳しく入島が制限されており,立ち入ることができません。それ以外の構成資産への観光客は増えているようですが,今後は構成遺産の魅力(みりょく)をどのように伝えていくかが大きな課題となっています。

 それにしても,2013年以降,7年連続で日本国内から世界遺産への登録が続いています。来年は「奄美大島(あまみおおしま),徳之島(とくのしま),沖縄島北部および西表島」,2021年には「北海道・北東北の縄文(じょうもん)遺跡群」を世界遺産に推薦(すいせん)することが決まっています。まだまだこれからも増え続けていくのでしょうか。


掲載日:2019年8月12日
次回の掲載は,2019年9月9日の予定です。