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カッシー先生

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中学受験40年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
ホームページ http://www.kotoac.com

[2020/04/13] 新型コロナウイルスの大きさとマスクとの関係


 今回も、新型コロナウイルスを取り上げます。

 新型コロナウイルス、正式には SARS-CoV-2(ザーズ シーオーヴィツー)
 これが引き起こす病気が急性呼吸器疾患(きゅうせいこきゅうきしっかん)で、専門的には、COVID-19(コビット ナインティーン)です。要は、新型コロナウイルス感染症(かんせんしょう)ですね。

 では、なぜこのウイルスはコロナとよばれているのでしょうか。
 それは、新型コロナウイルスの表面のタンパク質の突起(とっき)が、日食のときに見える太陽のコロナに似ているからです。

 著作権の関係で写真を掲載(けいさい)できませんので、ぜひインターネットで、新型コロナウイルスの写真(またはイメージ図)と、日食のときに見える太陽のコロナを調べて、見比べてみましょう。「似てるといえば似てるかな」とは思ってもらえるでしょう。

 しかし、大きさはかなりちがいます。
 新型コロナウイルスの大きさは1mmの1万分の1くらいだとわかっています。定規で1mmを見てください。これを1万個に切ったうちの1つ分です。市中に出回るマスクで、このウイルスを防御(ぼうぎょ)できないといわれるのはそのためです。

 ザルがマスク、水がウイルスだと考えればよいでしょう。ザルで水をすくうことはできませんよね。それと同じです。「ガーゼを何枚も重ねて何重にもすればいい」という人がいますが、では、10個のザルをたてに並べ、上から水を流したとき、ザルに水はたまりますか。他人やマスコミが言うことに対して、疑ってかかることはとても大切なのですよ。

 では、なぜマスクをする必要があるのでしょうか。それは、あなたが感染者(かんせんしゃ)だった場合、マスクをすることで他人への感染を防げる可能性が高まるからです。いまや、「自分は絶対に感染していない」と言い切れないでしょう。

 人がせきやくしゃみをするとき、のどを通る空気の速度は時速100kmをこえることがわかっています。口から出たあと、だ液や鼻水のが混ざった息は、その人の周囲に拡散(かくさん)します。しかし、マスクをすることでその息を減速させられるので、拡散を最小限に防ぐことができます。

 また、新型コロナウイルスは市中に出回るマスクを通りぬけますが、せきやくしゃみをするときに出るだ液や鼻水の飛まつ(感染者の場合、当然ウイルスをふくんでいる)は大きいので、マスクで食い止めることが可能です。ウイルスをふくんだだ液や鼻水の飛まつ全体が風船だと考えればよいでしょう。ウイルスは通りぬけても、風船ならマスクでキャッチできます。

 つまり、マスクは他人を感染させないためにつけるものであって、感染していない人が感染しないようにウイルスを防御する効果はないというわけです。

 ただし、自分のそばに感染している人がいて、その人がせきやくしゃみをして、ウイルスをふくんだだ液や鼻水の飛まつが飛んでくる場合もありますね。そういうとき、ウイルスそのものではなく、ウイルスをふくんだだ液や鼻水の飛まつから自分を守る効果はあります。

 マスクの必要性をご理解頂けたでしょうか。

 みなさんは、根拠(こんきょ)のないうわさ話や、まちがった情報にまどわされず、しっかり自分で調べて、目的や理由を正しく理解したうえで行動できる人になってほしいと思います。

 そして、むぎっ子広場に集うみなさんの中から、ウイルスの研究者やワクチン開発者、またはこういった非常事態のときにしっかり対応できる国会議員や官僚(かんりょう)が誕生し、だれもが幸せになれる社会をつくってくれることを切に願っています。

 そのために、いまみなさんは勉強しているのですよ。


掲載日:2020年4月13日
次回の掲載は、2020年5月11日の予定です。