公立中高一貫校をめざす方へのお役立ちサイトです。
ぜひご活用ください!

カッシー先生

PROFILEカッシー先生プロフィール

カッシー先生

中学受験40年のキャリアがお届けするとっておきの秘策。特に公立中高一貫校の適性検査では,社会科的な知識だけでなく,算数で学習する割合なども同時に求められます。社会と数的処理をじっくり解説していきますよ。
高桐アカデミー塾長 カッシー先生
ホームページ http://www.kotoac.com

[2020/09/14] ミツバチのくらしと巣のしくみ


 公立中高一貫校の適性検査問題を分析すると、ミツバチに関する出題が多いことがわかります。そこで、今回はミツバチを取り上げましょう。

 ミツバチは、はねが4枚、あしが6本で、めすは毒針(どくばり)をもつこん虫です。花のみつや花粉を食べ、それを巣にたくわえて、はちみつをつくることで知られています。

 日本にもともといたのがニホンミツバチで、その後、明治時代にヨーロッパからセイヨウミツバチが輸入されてきました。ニホンミツバチはセイヨウミツバチよりもからだが小さく、腹部が黒っぽいのが特ちょうです。性格はおとなしいといわれています。セイヨウミツバチは腹部が黄色っぽいのが多く、ニホンミツバチよりも気が荒いといわれています。

 ミツバチは春から夏は活発に活動し、花のみつや花粉を集めて巣にたくわえます。秋以降は活動しなくなり、冬はたくわえた食べ物を食べながら、巣の中ですごします。

 適性検査問題でよく取り上げられるのが巣のしくみです。

 野生のミツバチは木のほらの中や、地中のすき間、屋根裏といった、壁などで囲まれた場所に巣をつくります。巣は、「巣板」とよばれる数枚の板からなり、表と裏に、断面が六角形の部屋がぴったりくっついて並んでいます。この部屋をそれぞれ「巣房(すぼう)」といいます。

 働きバチは、「みつろう」という天然のろうを腹部から分泌(ぶんぴつ)します。これを材料にして巣房をたくみにつくり、子育てをしたり、花のみつや花粉をたくわえたりします。

 もし、巣房の形が丸いと、巣房と巣房のあいだに必ずすき間ができます。コンパスを使って、円周部分がくっつくように円をいくつかかいてみましょう。確かにすき間ができますよね。そうなると、そのすき間をうめる「みつろう」が余分に必要です。

 つまり、六角形は材料を最小限におさえつつも、可能な限り巣房を広くしたうえで、さらにじょうぶな空間をつくるのに最も適した形です。キーワードは、「材料の節約」「広さの確保」「じょうぶ」の3つです。これらをすべて満たすのが六角形というわけです。

 最後に、巣の中の温度に触れておきます。巣の中は春から秋にかけて、つねに35℃前後に保たれています。子育てをするには、この温度を保つ必要があるからです。

 夏の暑さで巣の中の温度が上がると、外に出る働きバチが水を口にふくんで巣の中にまきます。つまり、気化熱を利用します。打ち水と同じ原理ですね。また、巣の前でたくさんの働きバチがはねをふるわせて風を送り、巣の中の温度を下げます。一方、寒い冬は、巣の中心に固まり、からだをふるわせて熱を出してあたため合います。

 このように、ミツバチはとてもすぐれた能力をもつこん虫です。ぜひ、さらにミツバチの不思議な生態を調べてみましょう。


掲載日:2020年9月14日
次回の掲載は、2020年10月12日の予定です。